一億総SNS時代といっても過言ではない昨今ですが、あなたは気になる男性のSNSアカウントをご存知でしょうか? おっと、余計なことを書いてしまったかもしれません。この冒頭一文で、「そういえば○○君って、SNSやっているのかしら……?」と、興味本位から検索をかけたところ、おそらく彼であろうアカウントを発見したら、さてあなたはどうしますか?
発見したアカウントが、普段の彼そのものならば、大して悩むことはないでしょう。そうではなく、あなたの前で見せる表情とは、全く別物だったりするケースが、少なからず存在します。
オクテな堅物タイプとばかり思っていたのに、リプライやコメント欄が女性とのやりとりで大いに盛り上がっているとか、政治に対する意見が強い文体で綴られているとか、自分には話してくれていないマニアックな趣味関連の投稿ばかりだとか……例を挙げていくとキリがないくらいです。
気になって当然といえば当然。ですから、検索しないようにしましょう。と、いまさら言っても遅いので、発見後の心構えについて考えたいと思います。
大前提として、「本当の彼はどっち?」という考え方はご法度です。なぜなら、どちらも本当の彼だから。決して、あなたの前で見せる人物像が、意図的に演じている作り物というわけではありません。
あなたにだって、心当たりがあるはずです。高校時代の部活仲間で女子会をするときの自分と、大学時代のサークル仲間で女子会をするときの自分……ほんのちょっとだけキャラが違うのでは? 人によっては、だいぶキャラが異なる人もいるでしょう。だからと言って、どっちが本物というわけではなく、どちらも自分の一部なはず。そのSNS版だと思ってください。
発見したことを、あえて彼に伝える必要はないでしょう。リアルな人間関係を離れて楽しんでいる彼の聖域を、土足で荒らすようなものです。また、SNS上の発言に配慮する必要もナシ。たとえば彼が、「同僚と鮨を食べに行った」と投稿している翌日の食事デートにおいて……「お魚よりもお肉のほうが良いでしょ」などと、気を回し過ぎるのは不自然ですよね。鮨を食べた翌日は、そりゃ魚よりも肉のほうが良いでしょうけど、「なぜ俺が魚よりも肉が食べたいってわかったのだろう?」と、男性側は不気味さを感じるでしょう。SNSの投稿と、リアルで会話した内容がごっちゃにならないよう、くれぐれもお気を付けください。
「SNSアカウントを伝えてくれない=隠し事」ではありません。ましてや、やましいことがあるわけでもありません。すべて開けっ広げにするばかりが愛情ではないことを、理解できる女性になりましょう。
Photo by sldghmmr
Written by 菊池美佳子