倦怠期と聞くとカップルのイメージが強いですよね。けれど、夫婦になってからも「うまくいかない時期」が出てくることがあります。それも倦怠期と呼ぶのでしょうか?
今回は、夫婦にも倦怠期はあるのか、倦怠期の夫婦にみられる特徴、夫婦の倦怠期の乗り越え方について解説していきます。
昔よりうまくいっていない感じがする、お互いの愛情がなくなっている気がする方は、一度「夫婦の倦怠期」について考えてみてください。
倦怠期は、カップルに起こる問題だというイメージがあるかもしれませんが、もちろん夫婦にもあります。
夫婦はカップルの何倍も一緒にいる時間が長いため、倦怠期が起こりやすいのです。
「夫婦のあいだなんてこんなもの」と思われがちですが、改めて冷静に振り返ってみると「倦怠期」に該当しているケースが多いです。
結婚後には、どちらかの都合に合わせて引っ越しや転職をしたり、子どもができて生活リズムが大きく変わったりなど、環境の変化が多いものです。
その分、お互いに余裕がなくなり、気づいたら倦怠期になっていたということも。特に、子どもが生まれると心身の疲労や自由な時間への制限などから、倦怠期に陥りがちなのです。
では、倦怠期の夫婦にみられる特徴を紹介していきましょう。
特徴一つ目は「会話が少ない」ことです。会話をしなくても過ごせる関係性だからこそ、あまり会話をしなくなってしまうのです。
これに慣れてしまうと、コミュニケーションをとらなくなり、気づかないうちにお互い不満やストレスが溜まっていき、すれ違いが起こるようになります。
倦怠期の夫婦は、カップルの頃のような愛情表現をお互いしなくなり、イチャイチャする時間が減っていく傾向にあります。
愛情表現をしないことに慣れてしまうと、「しない」が「できない」に変わっていき、その延長で、セックスレスの悩みを抱える夫婦も少なくありません。
一緒にいることが当たり前になり、お互いの存在の大切さがわからなくなってくると、相手への感謝や気遣いをどんどん忘れていってしまいます。
感謝がない、気遣いがないことに一方が不満を募らせることで、ケンカや離婚に繋がっていくのです。
お互いのいいところではなく、悪いところばかりが気になってしまうのも、倦怠期の夫婦にみられる特徴の一つ。
恋愛モードが落ち着き、日々に余裕がなくなることで、気に入らないことばかりが目について不満が溜まっていきます。
また、産後はホルモンバランスの影響で、イライラしたり、夫に対して嫌悪感を抱いてしまいがちです。悪いところがさらに気になって、険悪な雰囲気になるというケースもよく見られます。
一緒に暮らしているといつでも二人の時間が作れるからこそ、その時間を意識して作らなくなってしまい、その結果夫婦の関係性が悪くなるということもあります。
また、子どもができると二人の時間が一気に少なくなるため、コミュニケーション不足やすれ違いの問題が生まれます。
最後に、夫婦の倦怠期の乗り越え方について解説していきます。
まずは、「お互いの現状を整理する」ことです。
今、夫婦生活において何がストレスなのか、どんな部分が大変で余裕がないと感じるのかなど、それぞれの現状を整理し、把握することが大切です。
お互いの現状を整理した結果、余裕がないことがわかった場合は、どうすれば余裕が持てるようになるか、生活を工夫することが必要です。
今の生活を見直し、家事育児を分担したり、休日の過ごし方を変えたりすることで、余裕が生まれ、二人の時間を作れるようになります。
倦怠期の原因が、二人の関係性の問題ではなく、実は「余裕のなさ」であるというケースは少なくないのです。
お互いの存在が当たり前すぎると、相手がしてくれたこと、相手の存在に対して感謝の気持ちが持てなくなってしまいます。
夫婦ともなると、言葉にしてきちんと気持ちを伝える機会が減り、照れもありますよね。
ただ、言葉にしないと相手には伝わらないことがほとんどです。勇気がいるかもしれませんが、しっかり言葉で伝えることを意識してみてくださいね。
夫婦として暮らしていれば、リラックスした姿も見慣れていくもの。カップルだった頃のドキドキ感やデートの際の高揚感などはなくなります。また、デート自体しなくなる、できなくなるというケースも。
倦怠期でお互いの気持ちが盛り下がっていると感じたときは、ぜひおしゃれをしてデートをしてみましょう。お互いの服装を見ないように、時間差で家を出るようにしてあえて待ち合わせをするのも効果的です。
カップル時代には当たり前だったことを久々にやってみると、再び気持ちが高まることもありますよ。
夫婦になると、一緒にいる時間が増え、家族になっていくからこそ、カップル時代のような関係性ではいられなくなり、それが倦怠期に繋がることがあります。
これを乗り越えるためには、まずお互いの現状をしっかり把握することが大切です。
そして、話し合うこと、いろいろな工夫をして過ごすことを忘れず、この時期も穏やかな気持ちを持つことが一番の秘訣です。
Written by ゆきみ百花