一説によると、結婚してから離婚を考えたことがある女性は約6割にのぼるそう。
「うちは妻と仲良しだから」「離婚なんてあり得ない」そう思っている男性の妻が、実は真剣に離婚を検討中だった——そんなケースも無きにしもあらずです。
今回は、女性が離婚を考えた瞬間のエピソードを4つご用意しました。いつまでも円満な夫婦でいるためのヒントとして、ぜひチェックしてください。
「真剣に離婚を考えたことがある」「夫は知らないけれど、離婚するつもりで動いている」そんな女性は案外少なくありません。
ここでは、離婚を考えたことがある女性のエピソードを4つ紹介します。
「結婚して3年。そろそろ子どもでも…… と思っていた矢先、スマホに表示された女性からのラブラブLINEの通知をたまたま見てしまい、夫の浮気が発覚。
浮気自体ゆるせないのに、バレないための工夫すらしないなんて。随分と舐められてるんだなあと、夫への愛情メーターがマイナスに振り切れるのを感じました。
その日まで、夫のこと大好きだったんですけどね……(32歳/金融)」
愛情が深ければ深いほど、裏切られたと分かったときの怒りや悲しみも大きくなってしまいがち。
ましてや浮気相手のLINEの通知が表示される設定になっているとなると、バレても構わないと思っているか、そもそも妻への関心がなくなっているかの2択です。離婚を考えてしまうのも無理はありません……。
「最近、夫の感情の起伏が激しくて、『情緒不安定だな。おかしいな』って思っていたら、オンラインカジノで7ケタの借金を作ってた。
自力で返済する覚悟が見られればまだマシだったんだけど、『一緒に頑張って返済していこう』って流れに無理矢理持っていこうとするのがもう……。
子どもの教育にも悪いし、どうぞお一人で頑張ってください(27歳/医療)」
夫婦は一蓮托生ともいいますが、とはいえ、そう簡単に返済できない額の借金を勝手に作っておきながら「夫婦なのだから返済は妻も協力して当然」との態度は受け入れられませんよね。
お子さんがいるのであれば、安定した生活基盤を整えるためにも、借金癖のある夫とは離れるのが正解です。
「結婚してすぐに始まった姑の陰湿な嫁いびり。この10年、わたしからは十分歩み寄ってきたし、夫の大切な母親だからと思って耐えてきました。
でも、ふと気が付いたんです。一番の問題は、姑がしていることもわたしの苦しみも、全部知っていながら放置してきた夫だよなって。
夫としてわたしを守ることよりも、姑のかわいい息子でいることを選んだ夫に未練はありません(40歳/パート)」
大半の嫁姑問題は、夫がどれだけうまく立ち回れるかにかかっています。
姑に対する妻の怒りや憎しみがピークに達したとき、「離婚すれば姑とも縁が切れるんだ」と気付いた妻が選ぶ道は一つ。
それに気付かない男性が多いからこそ、嫁姑問題に悩む女性があとを絶たないのです。
「結婚当初は『子どもができたら一緒にお世話しよう』って言ってたのに、いざ息子が生まれたら何一つしてくれなかった夫。
『オムツ替えくらいはやってくれない?』ってお願いしたら、『なんで俺が? 自分でやりなよ母親でしょ』だって。そういうあなたは父親じゃないの? って一気に醒めた(32歳/IT)」
「女性は産前産後の恨みを忘れない」といわれますが、これは、産前産後の女性の心身がかつてないほどに疲労困憊し、切実に周囲の助けを必要としているから。
本来であれば、真っ先に手を差し伸べるべき夫がなんのサポートもしないとすれば、夫としても子どもの父親としても存在意義を失ってしまいます。
育児に追われているタイミングだからこそ、「夫のお世話までしていられない」と、あっさり離婚を決断する女性も多いのではないでしょうか。
離婚を考えたからといって、すぐに実行する女性ばかりではありません。さまざまな事情から、ひとまず先延ばしにする女性もいます。
以下、いったんは離婚を決断した女性が離婚を踏みとどまった主な理由を紹介します。
・経済面で不安があったから
・子どもには父親がいた方がいいと考えたから
・実の両親を離婚で悲しませたくなかったから
・いざ冷静になると迷いが出てしまったから
離婚を経験した人は、しばしば「離婚は結婚よりも大変」と口にします。
書類上の手続きの煩雑さはもちろんですが、自分自身や子どもの人生が大きく変わることに対する不安も、おそらくは大きいのでしょう。
幸せな記憶が多ければ多いほど、実際に離婚となると決断をためらってしまうのかもしれません。
女性が離婚を考える原因は、「異性問題」「金銭問題」「義家族問題」「育児問題」などさまざまです。
原因の内容や夫の態度によっては、離婚以外あり得ないと考える女性も少なくありません。
一方で、なかには最終的に離婚を決断できず、現状維持や夫婦関係の改善を目指す女性も。再構築を選び、実際にかつてのような愛し愛される夫婦関係を取り戻す夫婦も存在します。
いずれにせよ、大切なのは「この決断で幸せになる」という覚悟と決意。たった一度の人生だからこそ、後悔のない選択をしたいものですね。
Written by やまだうめ