自分で動物を飼うことはできなくても、人が散歩させている犬や野良猫が自分に寄って来たり、なついてくれたりするととても心が癒されますよね。
ただ彼らにも好みがあるようで、動物に好かれる人とそうでない人がいて、なかなか思い通りになつかれるのは難しいものです。ここでは、動物に好かれる人の特徴について詳しくご紹介します。
動物に好かれる人は、人間にも好かれやすいと言われています。動物は人間のように言葉を交わすことはできませんが、その分人間の声や歩き方、しぐさなどをよく観察し、その人が安全か、可愛がってくれるかを判断しています。
動物にとって心地よい印象を与える人は、人間にとっても関わりやすい人であることが多く、動物に好かれる人は人間にも好かれやすいと言い換えることもできるでしょう。
動物に好かれる人は、穏やかで温厚な性格であることが多いです。動物が人間を判断する1番のポイントは、「自分に危害を与えないかどうか」という点です。
大声を出したり、せわしない動き方をするような人は、動物にとっては油断ならない相手と判断されます。物静かで、ゆったりとした動きをする人の方が好まれやすいです。
つまり、かわいい犬や猫がいるからといって、「可愛い~」と騒ぎ立てながら駆け寄ったりすることは、好かれるのには逆効果、ということでもあります。動物に好かれる人になりたければ、穏やかな態度で接することが大切です。
一般的に、男性よりは女性のほうが動物に好かれやすいと言われています。こう聞くと、男性の方が体が大きい人が多いし、威圧感を与えてしまうからかな? と思ってしまいがちですが、ポイントになってくるのは外見ではなく、声であると言われています。
犬や猫の聴力が人間の何倍も優れているという話は有名ですが、そんな彼らにも、聞き取りやすい音とそうでない音があります。聞き取りやすいのは、低い音よりも高い音であるということが様々な研究によって明らかになっているそうです。
そのため、男性の低い声よりも女性の高い声に安心感を覚える傾向があると言われています。動物に声をかけるときは、高めの声で優しく話しかけてみるとよいでしょう。
犬や猫は、聴覚だけでなく嗅覚も優れています。特に警察犬などは、その能力を生かして匂いを嗅ぎ分けることで、事件の捜査に一役買うこともありますよね。
人間では嗅ぎ分けられないような匂いの違いもすぐに分かるということは、それだけ不快な臭いにも敏感であるということ。特に、人間にとっても不快なタバコやアルコールの臭いを嫌う動物は多いと言われています。
ヘビースモーカーで体や服に煙の臭いが染みついている人やお酒を大量に飲んだ直後の人は、動物にはあまり好かれない可能性が高いです。また、人間にとっては心地よく感じられる香水の香りも、犬や猫にとっては不快に感じられることがあります。
特に柑橘系の香りに不快感を示す動物が多いと言われているので、動物に好かれたい人は、香水をつけないようにしたり、香りの種類を比較的動物に好かれやすいムスク系に切り替えたり、といった工夫をするとよいでしょう。
現代の人間と動物は、「かわいがられる対象」と「かわいがる者」という関係性に終始しがちですが、彼らはぬいぐるみではなく、命をもった生き物です。
動物は人間と言葉を交わすことはできませんが、彼らにも喜びや楽しさ、怒りや悲しみといった感情があります。これを自然に感じ取り、動物の気持ちをしっかりと考えて行動できる人は、好かれやすいです。
これは、人間関係でも同じことが言えます。「こういう行動を取ったら、相手はどう思うだろう?」と、相手を思いやる行動ができる人は、動物と接するのも上手なはずです。思いやりを持って、極力彼らのストレスにならないような優しい接し方をするように心がけましょう。
Written by 六海うい