私は恋愛に向いていない、と感じたことはありますか? なかなか好きな人ができなかったり、出会いはあっても次のデートに繋がらなかったり、彼氏ができてもすぐ自然消滅したり……そういったときに生じる「恋愛に向いていないかも説」に向き合ってみましょう。
何事にも、多少の向き不向きはあって当たり前です。例を挙げましょう。筆者の友人A子は、子どもの頃からスポーツが苦手でした。大人になったいまでも、たとえばダイエットをするにしても、「自分は身体を動かすことは向いていないから」との理由で、食事制限だけで体重を落とすのが彼女のやり方です。
スポーツといえば、筆者の場合は陸上競技や水泳のような個人競技はウェルカムなのですが、バレーボールやバスケットボールのような団体競技には向いていないと自覚しています。
スポーツ以外にも、「手芸のような細かい手作業に向いていない」とか、「免許は持っているが運転に向いていない」とか、色々あるでしょう。それがたまたま「恋愛に向いていない」ことだって大いにありうるのです。
スポーツや手芸ならいざ知らず、恋愛に向いていないこともあるのかと、にわかには信じ難いでしょう。ヒトとして生を受けた以上、生物として最大のミッションは、自分の遺伝子を後世に残すことです。
そのためには妊娠・出産の必要があり、その手前には結婚の必要があり、さらにその手前には恋愛する必要があります。大げさに言うと、恋愛はヒトとして当たり前の行為というイメージが強いのかもしれませんね。
確かに、私たち現代人は、太古の昔に恋愛・結婚・妊娠・出産を経て、己の遺伝子を後世へ残してきた原始人の子孫です。そう考えると、現代を生きる私たちに「当然のように恋愛するもの」という性質が受け継がれているのは自然なこと。
とは言え、恋愛に向いていない人も存在することは、紛れもない事実です。筆者の周辺にも、容姿が悪いわけでもなく、内面に問題があるわけでもないのに、なぜか恋愛に縁遠い男女がちらほら存在します。
逆から言うと、容姿に難があろうとも、性格が酷かろうとも、なぜか常に恋人がいる男女も存在するのです。「神様のイジワル!」とボヤきたくなりますが、神様は平等です。
恋愛に向いている人は、たとえばあなたが向いているスポーツや手芸や運転に向いていなかったりするものです。「スポーツも手芸も運転も向いていなくていいから、恋愛に向いているタイプでありたかった!」と思うかもしれませんが、そういう星の下に生まれたと捉え、潔く受け入れましょう。
恋愛に向いていない事実を受け入れたうえで……さて、これからどうしていきましょうか? 選択肢は2択です。
まずは、「向いていない物事を無理して頑張る必要はない」という選択肢。向いていない恋愛を頑張るよりも、自分が向いている事柄を伸ばしていったほうが、人生の充実度は増すはずです。
そして、「向いていないことを承知のうえで頑張る」という選択肢も存在します。「好きこそものの上手なれ」ということわざもありますからね。
大切なのは、「自分は向いていないのだから、うまくいかなくて当たり前」という開き直りです。「向いていない割には、私けっこう頑張っているじゃん!」という自己肯定感を上手に取り入れていきましょう。
Written by 菊池美佳子