こんにちは、トイアンナです。
「サバサバ女子のふりをした、実はねちっこい女子」っていますよね。私もそうです。
毒舌といえば聞こえはいいものの、要は協調性不足。
ヨガに行ったり料理教室で腕を上げたりするほどの婚活根性もなく、友達と居酒屋で乾杯しているほうがラク。
そういう自分の堕落っぷりから「サバサバ女子」という言葉で逃げてきただけです。
1. サバサバ女子と呼ばれて「逃げ」を覚えてしまった
「アンナちゃんって、サバサバ女子だよね。」
初めて言われたのは学生時代だったでしょうか。友人はこう続けました。
「いいなあ、別れたらすぐ次の恋をすぐ探せて。私なんて初恋の彼のこと忘れられなくて、ずっと失恋引きずってるもん」
なんて、憧れの響きを込めて贈られた「サバサバ女子」の称号。
正直気持ちよかった。なにせ、自分が目指していたカッコいい女性像に重なっていたからです。
しかし、現実の私はサバサバ女子どころか、沼のようにウェット。
破れた初恋はまだ夢に出てうなされますし、歴代の彼氏を思い出すだけで悲しみやら怒りやらがドバドバ溢れてきます。
けれど私は、それを表情に出すのがド下手だっただけ。
前の恋を引きずっているのに「さあ、次!」と動いて、全身傷だらけで前へ進んでいただけでした。
2. サバサバ女子仲間と集まりわかった「海より深い事情」
そして、同じくサバサバ女子と呼ばれる子同士でご飯を食べても……やっぱりみんな心の中は湿地帯。
過去の恋を引きずって、それでも表に出せないだけでした。というのもサバサバ女子は、
- 自分の引きずっている恋の話なんて誰かにしても未来がある話でもなし、聞き手の時間を潰してしまうだけで申し訳ないと思っている。
- 襲ってくるさみしさの嵐が大きすぎて、趣味や次の男に逃げないと耐えられない。友達に愚痴って終われるほど割り切れていない。
- サバサバ女子感を出して恋愛を語れば、誰からも「もっと努力しろ」と追及されずに済む。身を守るためにサバサバ女子を演じたい。
といった、重苦しい事情を抱えているからです。
みなサバサバどころか、ドロドロ女子ゆえに表面をサバつかせているだけなのでした。
結論。サバサバ女子など、この世にはおりません。ただ大っぴらに泣ける女と、裏でしか泣けない女がいるだけです。
サバサバ女子を称えるのはおやめください。表に出せない恋愛感情が、より一層つのってしまうから。