男女には脳や心理の働き方に違いがあるため、恋愛観にも違いがあります。恋愛観とは、その名の通り恋愛に関する考え方のことです。
男兄弟のいる女の子は小さい頃から男性が身近にいるため、男性への免疫があります。一方、男兄弟のいない女の子は男性への免疫がないまま大人になるため、男性の行動に「なぜ?」と思うことが多いのです。
そこで今回はそんな男性の不思議に迫るべく、恋愛観に関する男女の違いを考えてみましょう。
1. 男性は気持ちを察しない(察するのが苦手)
一つ目の恋愛観に関する男女の違いは、察することについてです。
男性は言葉で伝えなければ分からない性質があるのに対して、女の子は言わなくても分かってくれる関係を理想としています。
ドラマなどでも、髪を切ったことに気づかない彼氏と、気づかないことに怒る彼女という設定をよく見ますよね。女の子は、「そのワンピース初めて見た! 新しく買ったの?」と言われるだけでも「気づいてくれた♡」と嬉しくなる生き物です。
このように、女の子は自分の変化に気づいてくれる男性に愛されていると感じ、気づいてくれない男性には愛されていないと思いがち。
ですが、女の子の変化や気持ちを男性が察しないのは、愛情が足りないからではありません。ただ単に、男性は女の子の気持ちを察するのが苦手なだけなのです。
空気を読むのが上手な男性もいますが、空気を読むのが上手なのか周りに合わせるのが上手なのかは微妙なところ。さらに、相手の気持ちを察して相手の喜ぶことを言える男性は、少し女性寄りのタイプだと考えられます。
本来、相手の気持ちを察して動けるのは女性特有の性質です。相手の気持ちを察して相手の喜ぶセリフを言い合うことが、女の子のコミュニケーションにおいては大切だからです。
また、こんな話もよく聞きますね。
「彼氏が好きだと言ってくれない」
と悩んでいても、彼氏は
「付き合ってるってことは好きってことでしょ」
と思っている。
このように、男性は行動で愛を証明しているつもりになると言われています。言葉で伝えなくても、「自分の気持ちは行動で示しているから伝わっているハズ」と男性は思っているのです。
つまり、女の子が「好きと言ってほしい」と言わない限り「言わなくても伝わっているハズ」と思っている男性は多い、ということ。
ですから、女の子が
「何で分かってくれないの?」
「普通は言わなくても分かるでしょ!」
と思ったときには、男性も
「何で言わないんだよ!」
「言わなきゃ分かんねーよ! エスパーじゃねんだ俺は!」
と思っています。
このすれ違いは、あなたが少し工夫をすれば回避できます。男性に自分の気持ちを分かってもらいたいなら、意地を張らずに何でも言葉で伝えるようにしてみてください。
「何でこっちだけが頑張らなきゃいけないの?」
そんな声が聞こえてくるかもしれませんね。ですが、そこで意地を張っていたらいつまで経っても平行線のままですよ。
察するのは苦手だと言っている男性に対して、それでもなお「何も言わなくても分かってもらいたい」なんて言うのは単なるワガママです。
あなたの気持ちを分かってもらうことが1番の目的なのですから、最終的に理解してもらえればそれで良いのではないでしょうか。
何かしてほしいことがあるときや行きたいところがあるときも、「彼は言わないと気づかない人」と割り切ってどんどん伝えていきましょう。
「仕事と私どっちが大事なの!?」の答え
恋愛観に関する男女の違いと言えば、「仕事と私どっちが大事なの!?」という質問は外せないテーマですね。
実は、この質問にも「察してほしい」という乙女心が隠れています。
ではここで一つ質問です。
「仕事と私どっちが大事なの!?」と男性に聞いたとき、何と言ってもらえたら満足なのかを考えたことがありますか?
実際に「仕事と私、どっちが大事なの!?」と聞いたことがある女の子はいると思います。でも、案外その質問にどう答えられたら満足できるのかを自覚している女の子は少ないのではないでしょうか。
この質問は、「仕事と私のどっちが大事か」を聞いているワケではありません。この質問の真意は「あなたは私のことどれくらい大切なの?」です。
つまり、「こんなに放置するなんて、あなたは私のこと大切に思っていないのね!」と言っているのと同じだと考えられます。
要するに、「寂しかったんだから! バカー!!」ってことです。これぞ、まさに「察してほしい」という女心の代表的な例とも言えます。
ですから、この質問への理想的な回答は「寂しい思いさせてごめんな。大好きだよ」です。
では、もう一つお聞きします。
この遠回しな質問に対して理想的な答えを出せる男性は、日本に何人いるでしょうか?
最初から「寂しかったんだから! バカー!!」と言う方が、よっぽど「寂しい思いさせてごめんな。大好きだよ」という答えに近づけると思いませんか?
このように、素直に気持ちを表現するように心がけるだけで大きな差が生まれます。あなたがもし察してほしいと思うことの多いタイプなら、ぜひ覚えておいてくださいね。
2. 男性はグレーでいられる
二つ目の恋愛観に関する男女の違いは、白黒つけずにグレーでいられるかどうかです。
男性は、すぐに白黒をハッキリさせずグレーでいられます。男性は「どっちが1番か」「良いか悪いか」などの判断に迷ったときは結論を後回しにしても平気です。
反対に、グレーのままでいられないのが女の子。とにかく何でもすぐに白黒ハッキリさせたがる人が多いのは、ダンゼン女の子です。
例えば、罪悪感を抱きながらも浮気を続ける男性の心理にもグレーのままでいられる心理が関係しています。
一方、女の子はどっちが1番かをハッキリさせたがる生き物です。仮に、一瞬は二人の男性を同時に好きになったとしても、すぐにどちらか一人に絞りたくなります。
3. 男性は二つのことを同時にできない
男性の恋愛観の中でもとくに女の子に理解されがたいのが、二つのことを同時にできないところです。
例えば、男性は仕事が忙しいときや友達とスポーツを楽しんでいるときは恋愛のことは忘れている生き物。一方、女の子は何をしていても好きな人のことを考えています。
仕事が忙しくなると何日も彼女を放置するような男性は、見方を変えれば「男性らしい脳の持ち主」とも言えるでしょう。
また、仕事が忙しいときに「構って」と言われることを嫌う男性は多いです。なぜなら、彼女に集中すると仕事がおろそかになると自分で分かっているから。
そのため、男性は自分の仕事を邪魔する彼女とは一緒にいられません。中には、「自分の仕事を応援してくれない彼女は味方ではない」とまで感じる男性もいるほどです。
仕事を理由に男性があなたを放置するときは、連絡や会う頻度の少なさを責めてはいけません。そんなことを続けていると、余計にあなたから気持ちが離れてしまう可能性もあります。
彼に自分の方を見てほしければ、反対に彼に背を向けてみてください。逃げられそうになると追いかけたくなるのが男性心理です。
4. 男性の恋愛観に寄り添うことも大切
男女で恋愛観に関する違いがあるのは、男女には脳や心理の働き方に違いがあるからだと考えられます。そのため、女の子目線で考えている限りは、いくら想像しても男性の心理や恋愛観を理解できません。
理解できないからと言って、くれぐれも女の子目線からの意見だけで価値観を押し付けないように気をつけてくださいね。
また、男性に合わせてもらうのではなく、あなたが男性の恋愛観に寄り添ってあげると男女の違いによるすれ違いも減りますよ。