美術館デートはお互いの好みや価値観を知れるのが魅力で、付き合う前のカップルやマンネリを解消したいカップルにもおすすめです。
この記事ではデートにおすすめの東京の美術館を20館ご紹介し、美術館デートの注意点もお伝えします。ぜひ美術館デートの参考にしてみてください。
1. 美術館デートがおすすめの理由とは
様々な美術を楽しみながら、相手の好みや価値観を知れたり、意外な一面を見られたりするのが美術館デートの魅力です。
そのため、まだお互いのことをよく知らない付き合う前のデートにも、マンネリを解消したいカップルのデートにも、美術館デートはおすすめです。
2. デートにおすすめの東京の美術館20選
音楽にJ-POPやロックなどの種類があるように、美術館にも誰もが知る有名な展示品のある美術館から体験型のユニークな美術館まで、様々な種類があります。
そして、東京にはそうした個性の異なる美術館が約90館あるため、どこを選んでよいのか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、ここからはデートにおすすめの美術館を20館に絞ってご紹介します。ぜひ美術館選びの参考にしてください。
1:国立西洋美術館
国立西洋美術館はその名の通り西洋美術を専門とする美術館で、絵画、彫刻、素描、版画、工芸など、約6,000点の作品が展示されています。モネの睡蓮や、ロダンの考える人といった有名な作品や、ルノアールやゴッホといった美術の教科書にも載っている作者の作品も多いので、美術に馴染みのない方にもおすすめの美術館です。
館内にはカフェレストランが併設されているため、休憩をしながらのんびりと回れます。中庭の緑を眺めながら、感想を言い合うのも良いでしょう。
2: 東京ステーションギャラリー
東京ステーションギャラリーは、国指定の重要文化財である丸の内駅舎内にある美術館です。企画展はほかにはないユニークな美術品が並ぶことが多く、見応えを感じられます。
また、建創当時の構造レンガ壁の展示室、旧館から移設されたステンドガラスとシャンデリアのある螺旋階段、南北のドーム天井に復原された壮美な石膏彫刻など、舎内そのものも魅力のひとつです。
3:三鷹の森ジブリ美術館
三鷹の森ジブリ美術館は、「迷子になろうよ、いっしょに。」のキャッチコピーの通り、ジブリの世界に迷い込んだと錯覚するほどジブリの世界観に浸れる美術館です。館内には映画の原画やキャラクターの模型が展示されているほか、湧き上がったイメージが映画になるまでの過程を覗ける展示室もあり、ジブリファン必見のものとなっています。
天気の良い日は自然を感じながら、徒歩で向かうのもおすすめです。
4: 三菱一号館美術館
三菱一号館美術館では、西洋美術のグラフィック作品、版画、工芸品などが常設展示されており、近代美術の企画展も年に3回行われています。
また、古きイギリスを感じさせるクラシカルな建物も魅力のひとつで、季節の花々が咲く緑あふれる中庭は、穏やかなひと時を過ごせる落ち着いた空間となっています。カフェレストランの上品で洗練された食事と一緒に、楽しんでみてはいかがでしょうか。
5:国立新美術館
国立新美術館は、世界的建築家の黒川紀章によってデザインされた造形美が目を引く洗練されたガラス張りの建物が特徴の美術館です。
常設展示はありませんが、展覧会では絵画、彫刻、素描、版画、テキスタイルのほかにも、ファッションやライフスタイルの企画展や書展など、多種多様な価値観に触れられるバラエティに富んだ美術が楽しめます。
またカフェやレストランでは、休憩に便利な軽食からおしゃれな食事を味わえるコース料理までさまざまなメニューが用意されています。
6:森美術館
森美術館は六本木ヒルズ森タワー53階にある美術館で、主に現代アートとアジアの若手アーティストの作品が楽しめます。
52階の展望台では星や夜空を観望するイベントも開催されており、ロマンティックな夜を過ごせます。なお、同じ階のギャラリーでは、西洋美術、マンガ・アニメ作品、映画、ファッション、デザインなど、多彩な美術も楽しめます。
開館時間が長いので、仕事終わりにもおすすめのデートスポットです。
7:東京都庭園美術館
東京都庭園美術館は、旧朝香宮邸を改装した美術館で、国の重要文化財に指定されています。幻の建築と呼ばれるアール・デコ調の建物や調度品は優雅さが感じられ、これだけでも十分に見る価値があります。また、展覧会もアール・デコや建築に関連したものが多いです。
そして和の風情が感じられる日本庭園や、木々に囲まれた西洋庭園、開放感のある芝庭は、季節ごとに違った魅力を感じられる場所となっています。ゆったりと散策をしながら、会話を楽しむのも良いでしょう。
8:Bunkamuraザ・ミュージアム
Bunkamuraザ・ミュージアムは、近代美術の作品を中心に展覧会が開かれる美術館です。展示内容はとても個性的で、何度訪れても違った魅力を味わえます。
ほかにも、Bunkamura館内には劇場、映画館があり、芸術を堪能できる環境が整っています。またレストランでは、ランチや本格的な料理とワインが楽しめます。若者の街というイメージとは違う、大人の雰囲気が漂う渋谷を味わってみてはいかがでしょうか。
9: 東京都現代美術館
東京都現代美術館は、現代美術専門の美術館です。常設展示は年に3~4回に分けられ、約5,500点の収蔵作品の中からテーマに沿った作品が展示されます。
ほかにも、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなどの展覧会や、大規模な国際展も多く開催され、現代美術を思う存分味わえる場所になっています。
美術館は緑豊かな歩道や、池などもある木場公園内に建っているので、鑑賞後はのんびりと公園デートを楽しむのもおすすめです。
10:上野の森美術館
上野の森美術館は、上野恩賜公園内に建つ独創性が魅力の美術館です。常設展示はありませんが、現代美術展、公募展、企画展など、斬新で飽きのこない展覧会が特徴で、美術に親しみのある方でも新鮮さを感じることができるでしょう。中でも公募展は、全国から集まった作品の中から受賞・入賞した作品が展覧され、作家の個性豊かな作品を楽しめます。
四季折々の自然や、水辺の散策が楽しめる上野恩賜公園と一緒に楽しんでみてください。
11:根津美術館
根津美術館は、日本家屋の建物が特徴の和を感じられる美術館です。常設展示は書蹟、彫刻、武具、陶磁など約7,400点の収蔵作品の中から選ばれます。
また、広い敷地の中に設けられた庭園も見どころのひとつで、石畳の小径を抜けると豊かな緑や小川、茶室など、趣を感じられる空間が広がっています。なお庭園内のカフェメニューにはコーヒーなどのほかに、抹茶ラテなど和を味わえるものもあります。
四季を感じる庭園を眺めながら、寛ぎの時間を過ごしてみてください。
12:東京都美術館
東京都美術館は、子どもや障害を持つ人でも気軽に足を運べ、すべての人に開かれた「アートの入り口」を目指している美術館です。
特別展では世界の名作を展示するなど、大型の企画展が魅力です。また公募展では、水彩画、ペン画、写真など、さまざまなアートを鑑賞できます。
東京都美術館の建物や歴史、デザインなどに焦点を当てた建築ツアーも開催されており、アート・コミュニケーターとの対話も楽しめます。
13:太田記念美術館
太田記念美術館は、浮世絵を専門に展示している美術館です。収蔵作品数は約14,000点で、展示内容は毎月テーマに沿って約80~約100点が選ばれます。また企画展もほぼ毎月行われており、天気、動物、風景、恋など、さまざまな題材で描かれる浮世絵の世界を楽しめます。
なお、太田記念美術館は館内に靴を脱いで鑑賞する展示室があるのが特徴です。展示室内には枯山水の石庭や石灯篭があり、風流な空間で浮世絵を楽しめます。
14:すみだ北斎美術館
すみだ北斎美術館は、浮世絵師の葛飾北斎の作品をメインに展示する美術館です。常設展示室では、展示された代表作とともにエピソードが紹介され、葛飾北斎の生涯を辿ることができます。
また収蔵作品のひとつ、「隅田川両岸景色図巻」は100年以上所在が不明で、開館を機にようやく日の目を見たという必見の作品です。
なお、企画展は葛飾北斎の作品を深堀りするものから、漫画に関するポップなものまで、独創性に溢れており、訪れるたびに楽しませてくれます。
15:21_21 DESIGN SIGHT
21_21 DESIGN SIGHTは、日常をテーマにしたデザインの楽しさに触れられる美術館です。創立者はデザイナーの三宅一生で、建築家の安藤忠雄が手がけた建物自体も魅力の1つです。
展覧内容はファッションや食器などカジュアルなものが多く、美術に親しみのない方や、厳かな雰囲気の美術館はハードルが高く感じる方でも、肩の力を抜いて楽しめます。東京ミッドタウンと合わせて、気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。
16:東京国立近代美術館
東京国立近代美術館は、明治から現代にかけての日本と海外の近現代美術を中心に、収蔵品のみで約13,000点の美術品数を誇る美術館です。美術品のほかにも、毎日行われる鑑賞体験は人気が高く、ガイドスタッフや参加者同士の対話を通して作品に向き合う時間は、謎解きをしているかのような楽しさを味わえます。
近くには皇居や自然豊かな公園があるため、知的でアートなデートをしたい方におすすめです。
17:サントリー美術館
サントリー美術館は、絵画、陶磁、漆工、染織などの日本の古美術や、世界のガラスを中心に展示する美術館です。常設展示はありませんが、常に企画展が行われているため、いつ訪れてもさまざまなアートを楽しめます。
そして6階にある茶室では、展覧会開催中のみ抹茶と季節の和菓子を味わえます。期間外は非公開になっているため、事前の確認が必要です。都会の喧騒から離れ、優雅なひと時を過ごすのも良いでしょう。
18:東京都写真美術館
東京都写真美術館は、日本で初めての写真と映像を専門にした美術館です。国内外の作家の個展や公募展などが行われ、扱う作品はとても多彩です。
絵画や工芸品などの堅めのアートよりも気軽に楽しみたい方や、仕事帰りに気軽に立ち寄りたい方にもおすすめです。
なお規模が大きくない美術館なので、恵比寿ガーデンプレイスのショッピングや食事もデートプランに入れると良いでしょう。
19: SOMPO美術館
SOMPO美術館は、幅広い美術に触れることができる企画展がメインの美術館です。内容は西洋画、版画、現代画など、いつ訪れても新しさを味わえます。
なお収蔵作品には、ルノアール、ゴーギャン、ゴッホなど世界的に有名な画家の作品が約640点あります。中でもゴッホのひまわりはアジアで唯一収蔵しているとあって、ひまわりを目当てに訪れる人は少なくありません。
有名な作品が多いので、美術館デートが初めてのカップルでも楽しめるでしょう。
20:東京トリックアート迷宮館
東京トリックアート迷宮館では、江戸・忍者・お化け屋敷がテーマのトリックアートが楽しめます。館内は見るだけではなく、体験しながら写真撮影をできるのが大きな魅力です。
見る角度を変えるとさまざまな錯覚が楽しめるトリックアートは、一緒に写真を撮ったり、お互いを写したりしながら楽しむことができ、自然と二人の距離を縮めてくれるでしょう。
静かにアートを鑑賞するよりも、おしゃべりを楽しみながら回りたいカップルにおすすめです。
3. 美術館デートの注意点5つ
美術館はすべての人に開かれた場所ですが、最低限守りたいルールや注意点があります。しかし、服装や鑑賞中の態度など、人には聞きにくいこともあるでしょう。
ここでは5つの注意点をご紹介するので、一緒にチェックしていきましょう。
1:ジャンルの選び方
美術館デートの際は、どのジャンルの美術を楽しみたいのかを事前に相談しましょう。仮に相談せずにどちらかが興味のないジャンルを選んでしまったら、退屈で苦痛を感じるデートになってしまう可能性があります。
もし、美術に親しみがなくて悩んだときは、トリックアート・デザイン・現代美術などを選ぶとよいでしょう。どの美術館を選ぶのかということも大切ですが、二人が楽しめるデートになるよう事前に考えることが大切です。
2:割引や開催日をチェックしておこう
企画展や特別展は、開催日時が限られています。また、人気の展覧会は入場までに数時間並んで待つ可能性も考えられます。チケットはオンラインで購入可能な場合もあるので、スムーズなデートにするために、開催日と合わせてチェックしておきましょう。
なお、美術館の多くは当日券よりも安い前売り券を販売しています。また、曜日によって割引価格を設定しているところもあります。美術館が決まったら、公式ホームページで確認してみましょう。
3:当日の服装について
美術館だからといって着飾る必要はありませんが、派手な色、露出の高い服装は避け、カジュアルすぎないようにしましょう。また、美術館は室内温度が低い場合があります。カーディガンやストールなど、手軽に羽織れるものも用意しておきましょう。
なお館内は静かなため、女性は音が響くハイヒールやアクセサリーなどは控えましょう。また作品を傷つけるリスクがあるため、男女ともに館内では帽子を脱ぐようにし、鞄もコンパクトな物がベストです。
4:鑑賞中の態度について
美術館では大きな声で会話をするのはマナー違反です。また、感想を言うときはネガティブな発言を控え、周りの人への最低限の配慮を忘れないようにしましょう。
なお、携帯電話の着信音や飲食はご法度です。携帯電話は入館前に必ずマナーモードに設定し、飴やガムなども控えましょう。
5:鑑賞後のプランも立てよう
通常、美術館の鑑賞にかかる時間は1~2時間です。デートの目的が美術館のみの場合、時間を持てあます可能性もあります。あらかじめ美術館周辺についても調べておき、デートプランを立てておきましょう。
近くのカフェやレストランで食事をしながら、感想を言い合うのもおすすめです。美術館によっては、周辺の施設と提携して食事やショッピングが割引になるサービスもあります。デートの予算に合わせて、選んでみてはいかがでしょうか。
4. 東京で楽しめる美術館デートをしよう!
東京には特定の分野を専門的に扱う美術館や、ジャンルの垣根を超えた斬新な美術館までさまざまな美術館があります。美術に親しみのある方もそうでない方も、事前に二人で話し合って楽しいデートにしましょう。
お互いのことをまだよく知らないカップルも、マンネリを解消したいカップルも、アートを通して二人の仲を深めてみてはいかがでしょうか。