人間不信とは、書いて字の通り人間をなかなか信じられなくなってしまうこと。
恋愛は相手と密接に関わって信頼関係を築く必要があります。相手を信用するのが苦手な人間不信な人にとって、恋愛は難しく感じられるでしょう。
でも、人間不信でも恋愛したい、人間不信を克服して恋人と上手くやっていきたいという方も多いはず。
人間不信でも恋愛はできますし、恋愛のパターンを意識することで恋人と上手くやっていくことも可能です。
そこで今回は、人間不信な人の恋愛の特徴や人間不信の克服方法などについてご紹介します。
1. 人間不信な人の恋愛の傾向
信用関係が欠かせない恋愛において、人間不信という性質は恋愛が上手くいかなくなる要因になり得ます。
まずは人間不信な方のどういう特徴が、恋愛を不利にしてしまうのかについて知るところから始めましょう。
すぐ不安になってしまう
人間不信の方は、お相手を上手く信用できないのですぐ不安になってしまいがちです。
例えば、恋人からの返信が数時間途絶えたとします。その時に「私が何か嫌なこと言ったから怒って返信をくれないのかな」と自責したり、「私の優先順位が低いから返信くれないのかな」とお相手を責めたりなど、マイナスの感情が溢れて止まらず、不安定になってしまいやすいです。
たまたま返信が遅くなってしまっただけなのに「私が嫌なこと言ったから怒ったんだよね。ごめんね」「私のこと大切にしてよ」と謝られたり責められたりしては、お相手は気疲れしてしまうでしょう。
分かりやすい愛情表現を求める
不安を覚えてしまいやすい人間不信の方は、安心する為に愛情表現を求める傾向にあります。
例えば、毎日「愛してる」と言葉で愛情表現をしてもらう、交際記念日から毎月「交際○カ月記念だね」とお祝いをしてもらうなど。できるだけ高頻度で、分かりやすい愛情表現を好みます。
人間不信な人は、お相手がしてくれるこれらの愛情表現を「自分を愛しているという証拠」として捉えており、何度も確認して安心を得ます。
しかし、お相手がうっかり愛情表現を忘れてしまったら「愛してないっていうことだ」「もう信じられない」と感じて、怒ったり悲しんだりしてしまいがち。
人間不信でない方はそこまでしなくても愛情を感じることができます。その為、比較されると「手がかかるな」と思われてしまう確率が高いでしょう。
相手の言っていることが信じられず疑ってしまう
例えばデートに誘ったのに、お相手が「その日は仕事があって無理」と言ったとします。その時に、人間不信の方は「本当に仕事なの? 嘘ついてない?」と相手を疑ってしまう傾向にあります。
これもまた「騙されているかも」という不安からついつい疑心暗鬼になってしまうのです。
でも、真実を言ったにも関わらず、根拠なく疑われたらいい気持ちにはなれませんよね。
「また根拠なく疑われるかもしれない」と思うと、お相手は会話をするのが億劫になってしまう可能性があります。
2. 人間不信だと恋愛が上手くいかない理由
人間不信の方は「裏切られる」「騙される」ことへの不安が人一倍強く敏感です。
恐らく過去になにかトラウマがあって、二度と悲しい思いをしたくないという気持ちが強いのでしょう。
一方で、人間不信な人は愛されて大切されたい、安心したいという気持ちも人一倍強いです。
恋人には自分を不安にさせないことを過剰に求め、相手が不安を解消してくれなかった場合には悲しみや怒りの感情で不安定になります。
また、自分が安心する為に必要な愛情表現を強要したり、嘘をついていない証拠を求めたりします。
しかし、こういった行為はお相手に「重い」「面倒だ」と思わせてしまうでしょう。誰もが恋愛には「心地よさ」を求めるもの。
理由なく疑われたり、愛情表現が足りないと責められたりするのは心地が良いものではないので、心が離れてしまいます。
これが、人間不信の方の恋愛が上手くいかない要因となります。
3. 人間不信は克服できる? 恋愛で必要なこと
人間不信を克服するのはそう簡単ではありません。数日で完璧に克服できるものではないでしょう。
しかし、考え方の癖を意識することで恋愛が上手くいくようになる可能性があります。人間不信の方の恋愛が上手くいかない理由は、不安が発端となって精神的に不安定になりやすいこと。そこで重要なポイントは「不安を自覚すること」です。
まずは不安を感じた際に「自分は今、不安になっている」という自覚を持ち、冷静になるよう心がけてみましょう。その次に「なぜ不安になっているのか?」を分析します。
不安になっている理由が「なんとなくそう思うから」程度なのであれば、お相手に怒りや悲しみをぶつけず、自分の中で「考えすぎだった」と思うなどして解消するように努力してみてください。
最初は上手く不安を解消できず苦労するかもしれません。でも、まずは過剰に不安になっていることを自覚し、冷静になることが大切。
1ヶ月、2ヶ月と「不安になっているという自覚を持とう」を意識し続けることで、徐々に不安を感じても「考えすぎ、大丈夫だ」と自動的に思えるようになっていきます。
少しずつ精神的に不安定になる頻度が減ることでしょう。
4. まとめ
人間不信の方の恋愛は、「不安」が原因となって失敗してしまいがちです。
その為「不安」を感じた時にどう対処するのかが、恋愛が上手くいくかどうかの分かれ道となります。
強い不安を感じた時には、お相手を疑ったりせずに「これは人間不信だ!」と自覚して、一度落ち着くことが大切。
大切な恋人とずっと一緒にいる為に、少しずつ努力を続けていきましょう。