この記事では、支配欲が強い人の典型的な特徴や支配欲が強い人の心理、支配欲が強い人との上手な付き合い方について紹介していきます。
支配欲が強い人と恋人関係にある方、親しい相手に支配欲が強い人がいる方は、参考にしてみてください。
1. 支配欲が強い人とは
「彼は支配欲が強いのかな」とふとした瞬間に、そう感じた経験はありませんか。支配欲が強い人とは、特定の相手に対して「支配したい」という欲求が強い人のことをいいます。
支配欲が強い人は、相手を支配できれば満足し、できないと不満を感じるようになります。支配力が強い彼は、付き合いにくい部分がありますが、上手な付き合い方をマスターしてしまえば、良好な関係を築いていくことも可能です。
本記事では、支配欲が強い人に関する基礎知識18選、支配欲が強い人との上手な付き合い方について紹介していきます。支配欲が強い彼とお付き合いで悩んでいる方は参考にしてみてください。
2. 支配欲が強い人の典型的な特徴11選
はじめに、支配欲が強い人の典型的な特徴11選について紹介していきます。今付き合っている彼は支配欲が強いタイプなのか、そうではないのか、まずは特徴から探っていきましょう。
1：思い込みが激しい
支配欲が強い人の典型的な特徴として、思い込みの激しさがあります。一度注意や指摘をされると「自分のことが気に入らないからああいうことを言ってくる」と思い込み、敵視するでしょう。
客観的に物事を捉えられないので、「そんなことないよ」と周りが言っても自分の主観でしか考えないところもあるため、一度思い込んだら早々考え方を変えないでしょう。
何でも自分で決めつけているので、気になる行動があると、友人であっても「勝手に裏切った」と思い込み怒ってしまうこともあります。
2：相手を支配することで安心感を得ている
支配欲が強い人は、相手を支配することで安心感を得ているところがあります。自分の言いなりになっているのは、「自分のことを尊敬しているから」「好きでいるから」などと思っています。
好感を抱かれていることに安心したいため、どんどん支配したい気持ちも強くなるでしょう。そして、相手を言いなりにしてコントロールすることに優越感も加わります。逆に、自分に対して反抗的な態度をする人は、自分を嫌っている人と思っているでしょう。
3：恋人を束縛する
恋人を束縛するのも、支配欲が強い人の典型的特徴です。自分の中で特別近しい関係の人に対しては、その行動や思考を思い通りに操りたいと考え、強い束縛をします。
自分の知らないところで、恋人が行動していると「そんなことは聞いていない」と怒り出すこともあるでしょう。怒らないタイプであっても、日頃から「今何してるの」という質問を頻繁にしてきます。自分が知らないところで、相手が何をしているか気になって仕方がないのです。
結局自分以外の他人なので、全てを支配することはできません。だからこそ、束縛という形で支配して、安心感を得ようとしています。
4：周囲から煙たがられている
支配されていい気分になる人は少ないのではないでしょうか。大抵「自分の思う通りに動かそう」と思っている人は、自分勝手でめんどくさい人という印象を持たれるため、周囲から煙たがられているのも支配欲が強い人の特徴です。
一人の意見がどこでも通用することはなく、周りから腫れ物扱いされることも多いでしょう。このように嫌われる傾向も強いため、自分に従ってくれる人は自分を好きな人、と認識するところがあります。
5：何事にもムキになる
支配欲の強い人は、何事にもムキになります。支配したい気持ちには、「自分が頂点に立ちたい」「優位な立場にいたい」という意識があるため、自分の意見を邪魔する存在が出てくると異常に拒否反応を示し、ムキになるでしょう。
「まあまあ、とりあえず話を聞こうよ」と周囲に言われてもムキになってしまうと、周りの声に耳を傾けることはありません。
6：思い通りにならないとイラつく
自分が正しいと思い込んでいる部分があるため、支配欲が強い人は、自分の思い通りにならないと感情的になってイラつくことが多くなります。
思い通りにならないと、感情を爆発させて、大きな声で怒鳴ったり、周囲に当たり散らしたりすることもあります。物を壊してしまうこともあるでしょう。
7：視野が狭い
支配欲が強い人は、他人の意見を聞かず自分だけの考え方で物事を見るため、視野が狭い傾向にあります。物事を判断するときに、ふと冷静になって「こういう場合は他の人ならどう考えるかな」という考えには行きつきません。
物事を見る視野が狭く、自分と違う考え方の人を馬鹿にしたり、黙らせたいと考えたりします。自分の考え方や判断に、根拠のない自信をもっているため、相手に自分の考えに従うように強い物言いをするでしょう。
8：自分が正しいと信じて疑わない
支配欲が強い人は、自分が正しいと信じて疑わないので、他人の意見を強く否定します。自分の考えが正しいと信じて疑わないため、「こんな方法もあるよ」と周囲から提案されても、「うるさい」「黙って従え」と思っています。
どうしても自分に従わない人間は、「どこか遠くに追いやりたい」「こんなに気が合わないやつと同じ空気を吸いたくない」といった気持ちを持っているでしょう。
9：自分の意見を人に強要する
支配欲の強い人は、支配できる人がいればいるほど満足します。自分に従う人を増やしたいと思っているため、自分の意見を人に強要します。そのため、自分の考えを人に押し付けることが大好きです。自分が正しいと思い込んでいるため、他人の考えには全く興味を示しません。
自分の希望を人に言うことが得意なので、何をしてほしいか分かりやすいですが、強要してくるため面倒な相手になるでしょう。ムキになりやすいので、あしらいにくく扱いに困ってしまうことが多い傾向があります。
10：正義感が強過ぎる
自分が正しいという思い込みがあるため、他人から見たら支配欲と感じることでも、支配欲の強い人にとっては「自分の意見こそが正義だ」と言い切ってきます。
自分が正義だと思っているため、「周りに何と言われようとも曲げてはいけない」という意識が働いていることもあるでしょう。自分が正義だからこそ、「周囲は自分の思う通りに動くべきだ」という考え方です。
11：負けず嫌いが過ぎている
支配欲の強い人は、負けず嫌いが過ぎている傾向もあるでしょう。「支配する立場は、何事でも負けてはいけない」「常に1番になって優位な立場でいたい」と思っているため、勝ち負けがあるものに対しては異常なほど勝ちにこだわります。
3. 支配欲が強い人の心理7つ
次は、支配欲が強い人の心理7つについて紹介していきます。心理を理解することで、どうして支配欲が強い行動になるのかが分かってくるでしょう。
1：相手の心を繋ぎとめる自信がない
支配欲が強い人の心理には、相手の心を繋ぎとめる自信がないという不安な部分が基になっていることがあります。
自信のなさから、自分をどれだけ好きでいるかを判断したいため、支配という形で相手に強要します。支配できる相手は自分を想ってくれていると認識します。
支配できないと、相手が離れていくような気がしてしまい不安で仕方がないのです。「○○しろといったじゃないか」と、相手の行動が自分の想定を超えていると、突然怒り出すこともあるでしょう。
2：相手の全てを理解したい
どんなに愛し合っている相手でも、違う人間なので全てを理解することはできません。普通はそう考える筈ですが、支配欲が強い人は、相手の全てを理解したいと思っています。
見えない部分があると「隠し事をしていたのでは」と不安になってしまうため、全て自分にさらけ出すように支配したがります。今何をして、どこにいるか、逐一報告するようにしつこく言ってくるでしょう。
また、今だけではなく過去についても知りたがる傾向もあります。過去の恋愛についても根掘り葉掘り聞いてくるでしょう。聞いていない話を後で知ると怒り出すこともあります。
3：相手を支配する優越感が忘れられない
支配欲が強い人の心理として、相手を支配する優越感が忘れられないこともあります。元々は支配欲が強かったわけではなかったものの、一度他人を支配したことがあると、自分が優位に立った優越感に浸ったことで、それが病みつきになってしまった、ということです。
「こういう付き合い方（相手を支配する付き合い方）をまたしたい」と思ってしまい、支配できそうな相手を恋愛対象にする傾向にあります。他人を支配することでしか優越感に浸れないため、自分に自信がない表れでもあるでしょう。
4：嫉妬深く自分だけを好きでいて欲しい
嫉妬深く「自分だけを好きでいて欲しい」という思いが強すぎるのも、支配欲が強い人の心理にあります。例えば、LINEや電話で、「今何してるの」という質問を1日に何度もしてきます。
最初は「そんなに自分を好きなのか」と嬉しく思って細かく返事をしていた人も、その頻繁さに、行動を監視したい様子を感じ、徐々に気持ちが悪くなることもあるでしょう。
「自分のことを常に考えて欲しい」「自分以外のことを考えないで欲しい」、このような気持ちを支配欲が強い人は持っています。そのため相手の自由を嫌い、自分の言いなりにしたいと思っています。
4. 5：自分自身に自信がないことを隠したい
支配欲を見せることで、強い自分をアピールしている部分もあるでしょう。相手を自分の言いなりにすることで、自分自身に自信がないことを隠せると思っています。自分の思い通りに支配できないと、「自分の価値は低いのでは」と自分に自信が持てなくなります。
5. 6：プライドを充たしたい
支配欲が強い人は、常に「自分は他の人より優位な立場だ」「自分は正しい人間だから周りを正解に導かなければならない」という意識があるため、プライドも高い傾向にあります。
誰かを支配すると優越感に浸れると考えているため、支配欲を実行することで、強い自分を他者にアピールでき、プライドを充たせしていけるだろうと無意識に感じているでしょう。
支配欲が強いことで、反感をかったり、面倒な人と思われ合わない人も出てきたりしますが、支配欲が強い人は、たとえそれで離れていく人がいても、支配欲で自分のプライドを充たすことが優先されています。
7：相手を支配することで安心したい
相手を支配することで安心したい気持ちも強いでしょう。確かに自分の言ったことを相手が守ってくれていると、相手への信頼感は高まります。この気持ちが、エスカレートして、命令的な内容が多くなってしまうことも支配欲が強い人の傾向です。
ただ自分が安心したいために、相手の行動を縛ったり、言いなりにさせたりするのは、あまりにも自己中心的な考え方です。しかし、支配欲が強い人は自分さえ良ければいいと思っている節が強いため、相手を支配する安心感を手放したくはありません。
6. 支配欲が強い人との上手な付き合い方8つ
支配欲が強い彼の機嫌を取ろうと頑張りすぎたり、気を使い過ぎたりしていませんか。しかし、そんなあなたの優しい態度が、逆に彼の支配欲を高めてしまっているケースもあるでしょう。
最後に、支配欲が強い人との上手な付き合い方8つについて紹介していきます。正しい付き合い方を覚えて、彼の気持ちを穏やかに導いてあげましょう。
1：相手に支配されない強い意思を持つ
支配欲が強い人は、自分が正しいと思っているため、支配欲をセーブしません。しかし、それに従う必要はないでしょう。
相手に支配されない強い意思を持ち、自分がされると嫌なことははっきりと伝えていくべきです。受け入れられないことは、NOと言わないと、支配欲が強い人はいつまでも自分の言いなりにしようとするでしょう。
支配欲が強い人は基本的に、特定の相手に嫌だと強く言われてこなかったケースもあります。カッと感情的になって怒ってくるかもしれませんが、あなたが大切な相手であるなら、「自分の考えが間違っているかも」という気づきにもなります。
2：相手に愛情があることを伝える
支配欲の原因が自分を想ってくれている気持ちへの不安感から来ていることがあります。そのため、相手に愛情があることをしっかり伝えていきましょう。
自信のなさが原因ならば、自信がつくまで伝えていくしかありません。相手の言いなりになってしまうと、自分の自由が失われていきます。定期的に「好き」と言ったり、やきもちを焼かせようと相手が不安に思ったりすることは、自分からしないようにしましょう。
3：我慢せず次の恋愛に切り替える
支配欲に対して、はっきり断ることで、理解する人もいれば、受け入れられないと逆上する人もいます。「好きなら従うのが当然だろ」と言う人もいるでしょう。
何を言っても伝わらない相手は、この先の恋愛も苦労することは目に見えています。無理に我慢せず次の恋愛に切り替えましょう。
4：スキンシップをしっかりする
支配欲を抑えるために、愛情を示していくことは大切です。「好き」という言葉だけでは、足りない人もいるので、手をつなぐ頻度を高めたり、キスやハグも適度にしたり、スキンシップをしっかりするようにしましょう。
支配欲が強い人は、体が大きくなった小さい子供です。相手を守ってあげるような意識を持つと扱いやすいでしょう。相手の温もりを感じることで安心して、支配欲が徐々に落ち着くこともあります。
5：ハッキリ自分の意思を伝える
自分が正しいと思い込んでいる支配欲が強い人に、ハッキリ意見を言うのは少々骨が折れることでもありますが、言わなければいつまでも支配欲が強い人の意見が「正しい」と、認識されたままでしょう。
支配欲が強い人は、大声で強い言い方をすれば自分に従うと思っていますが、「そういう態度でこられても自分の意志は変わらない」ということを示していきましょう。
反対意見を言うと、大きな声を出して威圧してくる可能性もありますが、ひるんでいても状況は一転しません。
6：プライドを逆なでしないよう否定しない
支配欲が強い人はプライドが高いため、プライドを逆なでするような否定の仕方は辞めておきましょう。プライドが傷ついたと判断すると、余計に支配しようと躍起になってくる可能性があります。
「あなたの意見もわかるけど、今回は私の意見も少し聞いてくれない」と、最初に同調を示してから意見を言ってみましょう。言い方によって、案外スムーズに意見を聞いてくれることもあります。
7：小さなケンカをしながらお互いに慣れる
支配欲が強い人は、基本的に自分の意見が通りやすい環境で育ってしまったケースもあります。反論する人間がいなかったため、「自分が正しい」と思い込み、「周りを導いていくんだ」という変な正義感も生まれて支配欲が強まってしまったのです。
従順にしていると相手の支配が強まるばかりです。このような場合は、小さなケンカをしながらお互いに慣れていくことが必要です。支配されることが良いと思っていないことは、ケンカになったとしても言わないと伝わりません。
8：不安を煽らないよう振る舞う
支配欲が強い人を相手にするときは、不安を煽らないよう振る舞いましょう。支配欲は自信の無さなど、不安から来ていることがほとんどです。
やきもちを焼かせたいからといって他の異性と親しくしたり、冗談でも「他の人に目が移っちゃうかも」など言って不安を煽ったりすると、余計に束縛が激しくなって支配欲をエスカレートさせてしまいます。
7. 支配欲が強い人の特徴を把握して上手に付き合おう
支配欲が強い人に関する基礎知識18選や、支配欲が強い人との上手な付き合い方について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
支配欲の強さは、大きな愛情を持っているという表れでもあります。とはいえ、あまりにも窮屈な恋愛ならば、あなた自身がリラックスして楽しみにくいでしょう。ハッキリ自分の意思を伝えて、嫌なことは嫌と伝える勇気も良い関係を保つには必要です。
束縛が強すぎたり思い込みが激しかったりするなど、付き合うのが難しい部分はありますが、支配欲の強い人の心理や特徴を把握することで、今よりも上手に付き合っていけるでしょう。
