誰もが好きな飲み物「コーラ」は、実は自分で簡単に手作りすることができるんです。
クラフトビールやクラフトコーヒーなど、手作りブームの今、新たに注目されているのがクラフトコーラです。
そこでこの記事では、クラフトコーラの基礎知識と、自分で「クラフトコーラ」を作るための方法、レシピなどについてご紹介します!
1. クラフトコーラとは?
クラフトコーラは、スパイスやハーブ、かんきつ系オイルなどを使って作る、手作りの飲み物のこと。
ステイホームが定着した今、家庭でクラフトコーラを作る人が多くなり、SNSなどで話題沸騰中です。
レシピサイトでは、クラフトコーラの作り方がたくさん掲載されており、材料も作り方も千差万別。
好みによって材料を替えることで、さまざまな味を楽しめる手作りドリンクです。
そもそもコーラとは
そもそも「コーラ」とは、どんな飲み物なのでしょうか。
コーラとは、南アメリカやブラジルにあるコカの葉やコーラノキの種子(コーラナッツ)から抽出した液を使った飲み物のこと。
これらの葉や種子には「パワーがある」といわれ、特にコカの葉を使った飲料は、薬用の飲み物として開発が進められていたそうです
しかし、コカの葉は麻薬のコカインの原料でもあるため、有毒性が明らかになると原料として使われなくなりました。
コカ・コーラのレシピは非公表
コーラを販売する最も有名な会社「コカ・コーラ」では、コーラのレシピは門外不出の極秘もの。
コカ・コーラ社の社員でも、限られた人しか知らないそうです。
コカ・コーラのパッケージにある成分表を見てみると、「糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、炭酸、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン」とあり、具体的な植物や果実などの名前は一切見当たりません。
コーラに使われている原材料のすべてを知ることはできないのです。
では、コーラは何味なの?
コーラの味を説明することはできますか。
コーラは、何とも言えない複雑な味がし、フルーツなどの味に例えられるものがありません。ですから、多くの人にとってコーラの味を説明するのは難しいことかもしれませんね。
市販品のコーラは、輸入した抽出液を主体にカラメルやカフェインなどが加えられて売られています。
市販のコーラは原材料が明らかではないので、何とも説明しがたい味です。
クラフトコーラは、スパイスやハーブなどをふんだんに使うため風味豊か。炭酸や柑橘系の香りでさわやかな味がします。
2. クラフトコーラの原材料
・カラメル
・砂糖(三温糖などでもOK)
・クローブ
・シナモン
・カルダモン
・バニラビーンズ(バニラエッセンス)
・レモン果汁(レモンオイル)
・オレンジ果汁(オレンジオイル)
・しょうが
・炭酸水(強炭酸水、レモン炭酸などでもOK)
クラフトコーラには、たくさんのスパイスが使われています。
クローブやシナモン、カルダモンはクラフトコーラによく使われる材料。バニラビーンズ(バニラエッセンス)やレモン、オレンジなどは、好みによります。
砂糖は、白砂糖なら透明なコーラに、色のついた砂糖(三温糖など)では茶色のコーラになります。
家庭のコーラはカフェインレスなので安心
市販されているコーラは、添加物としてカフェインがプラスされています。
しかし、家庭で作るクラフトコーラはカフェインレスドリンクなので、誰もが安心して飲むことができます。
小さなお子さんや妊娠中の女性など、どんな人にも味わうことができる嬉しいドリンクです。
水割りでも美味しい
コーラは当初、炭酸飲料ではありませんでした。
炭酸飲料として飲まれるようになったのは、コーラが飲まれるようになってしばらくしてからのこと。ですから、元祖コーラは炭酸レスなのです。
冷たい水やジュースを加えれば、いつもとは違うコーラの味を楽しむことができます。
3. クラフトコーラの作り方【ベーシック編】
①コーラシロップを作る
【コーラシロップ500ml分】
水 400ml…①
砂糖(三温糖でもOK) 400g…①
クローブ(ホールのもの) 約4g…①
カルダモン(ホールのもの) 約3g…①
シナモンパウダー 小さじ1…②
バニラエッセンス 5~6滴…②
レモンスライス 1個…①
レモン汁 1個…②
クローブやカルダモンは種をだしておきます。
①の材料を鍋に入れて中火にかけ、周りがフツフツとする程度で約10分煮たら、火からおろして粗熱をとります。
その後②を加え、冬は常温、夏場は冷蔵庫で1日寝かせると、コーラシロップの出来上がり!
ざるなどで漉し、ガラスビンやタッパーに入れて冷蔵庫で保存しましょう。
②シロップを炭酸水で割る
コーラシロップ50mlに対し、炭酸水250~300mlで割るのがベストバランス。
お好みで濃くしたり薄くしたりしても美味しいですよ。
通常の炭酸のほか、強炭酸やレモン炭酸など、お好みで炭酸を選びましょう。
4. クラフトコーラはアレンジも楽しい♡
クラフトコーラは、加えるスパイスの量や種類を変えることで、さまざまなアレンジを楽しめます。
スパイスアレンジで味にバリエーションを
コーラシロップづくりの最中、粗熱を取った後にコーラナッツ(パウダー)を加えると、市販されているコーラに近い味わいになります。
また、ショウガやブラックペッパーなどのスパイスを一緒に煮こめば、大人の味に。
コーラは柑橘系の果実との相性がいいので、ゆずやスダチ、ライムなどもよく合います。
カラメル抜きでシトラスコーラに!
コーラシロップを作る時、白砂糖を使って焦がさないように煮込めば、透明なコーラシロップができます。
透明なコーラは一般的に「シトラスコーラ」といわれ、さわやかな味と見た目が人気です。
一見するとコーラには見えないのに、飲んでみると味はコーラという不思議なシトラスコーラは、パーティーなどでのサプライズドリンクとしてもおすすめです。
コーラシロップはお酒と好相性
コーラシロップは、焼酎に加えれば焼酎のコーラ割に、ウイスキーに加えればコークハイになるなど、お酒との相性抜群です。
ワインに加えてホットワインにすれば、おうちでのリラックスタイムに最適なドリンクに。
日本酒は、日本酒ならでは風味を損なわない程度にほんの少量加えることで、豊かな味わいを楽しめます。
デザートや料理にも使える
クラフトコーラのシロップは、ヨーグルトやアイスクリームにかけてもOK。
肉料理や野菜炒め、カレーなどの隠し味としてもおすすめです。
5. クラフトジンジャエールもひそかなブーム
クラフトコーラと合わせて、今、クラフトジンジャエールも話題です。
ピリリと辛みのあるジンジャエールは、さっぱり爽やかな飲み物が飲みたい! という時に最適です。
クラフトジンジャエールの作り方
【ジンジャエール400ml分】
水 200ml
砂糖 100g
はちみつ 大さじ1
生姜 100g
[お好みで]
シナモン 約1本(パウダーでも可)
コショウ
クローブ
八角
しょうがはスライスし、すべての材料を鍋に入れて火にかけます。
中火で回りがフツフツなる程度で約10分、火をとめて粗熱をとれば、ジンジャエールシロップの出来上がりです。
6. クラフトコーラでおうち時間を楽しもう
クラフトコーラは、材料さえ用意すれば、難しいテクニックや手順なく、簡単に作ることができます。
スパイスの分量でお好みの味に調整できるのは、とっても嬉しいポイント。
飲み物としてだけではなく、お酒や料理に使うこともできるので、使い道が豊富です。
ぜひおうちでクラフトコーラを作ってみてくださいね。