人とのコミュニケーションにおいて、「会話」はとても大切なものですよね。会話上手な人はそれだけですぐに他人と仲良くなれるので、恋愛シーンにおいてもモテたり、恋人が絶えなかったりと良い面が目につきます。
一方で、「他愛のないおしゃべりが苦手だ」「他人と何を話したらいいのかわからない、会話が続かない」と悩んでいる人は少なくありません。
当記事では、会話上手な人と会話下手な人の特徴を照らし合わせながら、会話をテンポよく続けるためのテクニックをご紹介します。
1. 会話上手な人と会話下手な人には特徴がある
あなたはおそらく、会話に対して苦手意識があって、この記事を読んでいるのだと思います。
実は、筆者自身も話すことがとても苦手です。長らく会話に対して苦手意識を持っていたので、その気持ちは十分にわかります。
話術の巧みさ、人の懐にすっと入り込んでいくスキルというのは、ある程度持って生まれた性格や才能によるところもあると思います。
しかし一方で、少しの努力や訓練、心がけによってある程度上達できるものでもあります。
例えばあなたが友達同士でおしゃべりを楽しむとき、または気になる男性と会話するとき、何もプロのアナウンサーのように淀みなく話す必要はありませんよね。一般人レベルで会話上手な人になるために必要なのは、「相手の気持ちになって話すこと」これだけです。
この次は、これをより具体的にした特徴をご紹介します。意識して普段の会話に取り入れるだけで、あなたの会話スキルがぐっと増すはずですよ。
2. 会話上手な人は、相手の気持ちになって話している
さっそく、会話上手な人の特徴について見ていきましょう。ちなみに、逆に会話下手な人の場合は、ここで挙げる特徴の逆をやってしまっている、というケースが多いはずです。
結論を先に言う
ビジネスシーンで好まれるのが、結論を先に言ってしまう「アンサーファースト」という手法です。これは日常会話にも簡単に応用できるので、積極的に取り入れてみましょう。
人は、「自分は今、何の話を聞かされているんだろう?」とわからない状態で長々と話されることにストレスを感じます。
ずっと結論を待ったあげく、オチが大しておもしろくもなかったり、質問にもなっていないようなモヤモヤとした近況報告で終わったりすると、「結局、何が言いたかったわけ?」とイラッとするのです。
会話上手になるためには、話を始める前に「◯◯について悩んでて、意見を聞かせてほしいんだけど聞いてくれる?」など、まずは自分が何の話をするのかを明確にしたうえで会話をスタートさせるのが良いでしょう。
長い話は簡潔にまとめる
「話が長い人」は古今東西、鬱陶しがられるものと相場が決まっています。
子どもの頃、ダラダラと長い校長先生の話に嫌気が差した…… という経験をしたことがないでしょうか? 先生にとっては大切なことを伝えているつもりでも、肝心の相手に伝わっていなければまったく意味がありませんよね。
人の集中力はそう長く続きません。長々と時間をかけて伝えるよりも、言いたいことを短く簡潔にまとめてズバリ言い切ってしまった方が良いのです。
その方があなたの言いたいことがすっきりと伝わり、相手にとっても負担にならず、結果的に良い会話がつながっていくはずですよ。
間やリズムを大切にする
自分の言いたいことばかりを矢継ぎ早にまくしたて、相手の話をまったく聞かない人っていませんか?
これでは聞かされている方はどう反応したらいいのか困りますし、シンプルに疲れてしまいますよね。会話はコミュニケーションですから、自分一人で喋り続けるものではありません。
よく「会話のキャッチボール」なんて言い方をするように、一度ボールを投げたら相手から投げ返されるのを待つこと。この間やリズムを大切にしましょう。
相手の意見を聞く
自分一人でまくしたてるのにもつながりますが、せっかく複数人で喋っているのに相手の意見をまったく聞かない人ってどう思いますか?
あまり良い気持ちはしませんし、「せっかく考えて意見を言ってもスルーされるなら、もうこの人とはまともに話をしたくないな」と感じるはずです。たとえ自分とは違う意見、考えを持つ人の言葉であっても、きちんと耳を傾けるのが会話上手のコツです。
その際、もし意見が違うなと思っても、頭ごなしに否定はしません。「そういう考えもあるんだな」と一度飲み込み、その上で反対を意見を述べれば、そこからまた会話が広がっていきます。
話の内容が具体的
会話上手な人の話は、具体的です。逆に抽象的すぎる話は、聞いていても「何を言っているのかわからない」と首を傾げられてしまうでしょう。
例えば旅行の話で、「◯◯って場所がすごく良かったの!」と熱く語られたとします。これだけでは、その場所がどんな風に良くて、相手がどう感じたのかまったく伝わってきませんね。
話し手の脳内では「良かったシーン」が浮かんでいるはずですが、聞き手にそのイメージが見えるはずがないからです。
「どんな風に良かったの?」とさらに掘り下げてくれる人となら会話も広がりますが、当然、そのように親切に振る舞ってくれる人ばかりではありません。
具体的に話すことができなかったばかりに、「この人の話はわけがわからない」と見切りをつけられてしまうのは、非常にもったいないことですよね。
主語や前提などを省かない
だれが・いつ・どこで・何をした…… というのが、いわゆる「5W1H」で、文章を書くときの基本とも言われるものです。
5W1Hが書かれていない文章は、読み手に正確な情報を伝えられないからですね。同じことが会話にも言えると思います。
とくにそれほど親密でない相手と話す場合、ここを省くとまったく意思の疎通が取れなくなり、会話が破綻します。婚活イベントで知り合ったばかりの男性と話すときなどは、とくに気をつけるようにしましょう。
3. よく知らない相手との会話が続かない…… そんなときは?
会話上手な人の特徴を紹介しましたが、それでもよく知らない人との会話が続かない! そんなときはどうしたら良いでしょうか。
「話すことがない!」そんなときは質問してみる
まだよく知らない相手と話す場合、困るのは「話すことがない」ではありませんか? 自分とどんな共通点があるのかわからない、相手がどんな話題で喜ぶのかわからない…… つまり情報不足がその原因です。
しかしこの情報不足を補うのも、会話ですよね。相手のことがわからないからこそ、「質問」という手法で会話を広げていきます。
ここで一つ注意したいのが、会話下手な人がやりがちな間違った「質問」です。
一問一答形式の質問はNG!
では間違った質問とは、どのようなものでしょう。これは「一問一答形式」の質問で、あらかじめ「趣味は?」「休みの日は何をしている?」「どんな仕事をしている?」など、聞きたい質問をリストアップしておき、その通りに質問してしまう、というもの。
例えば相手に趣味を聞いたら「読書」だと言われたとしましょう。ここで「そうなんだ。じゃあ、休みの日は何をしてるの?」と続けた場合、相手は少なからずがっかりするはずです。
せっかく自分が趣味の話をしたのに、それについて触れられずに次の話題にいってしまったら、悲しいですよね。会話が盛り上がるわけがありません。
これは会話が続かないことを過剰に怖がり、上手に喋ろうとするがあまりに陥る失敗とも言えます。
会話はコミュニケーションですから、相手の話す内容によってどんどん思いもかけない方向へ転がっていくものです。それを無理やりあらかじめ用意した質問リストに当てはめてしまおうとすると、かえってぎくしゃくしてしまいます。
お守りとして質問リストを用意していくのは良いですが、実際に会話がスタートしたら、相手から出た言葉に人間的に反応することが大切です。
共通の話題がなかった場合の質問のやり方
読書が趣味だと言われて、もし自分も読書が好きならそこから話を膨らませていけばいいし、読書についてよく知らなければ、知らないなりの会話の広げ方もあります。
「どんなジャンルの本を読むのか」「月にどれくらいの本を読むのか」「読書する時間をどう捻出しているのか」など、ちょっと考えてみただけでも、いくらでも思いつきますよね。
「読書はあまりしたことがないんだけど、初心者にも読みやすいおすすめの本は?」と聞けば、そこから共通の話題を作ることもできます。
このように、「会話術」と言われるほとんどのテクニックは、「相手の気持ちになって話すこと」で会得することができます。
自分が話すとき、相手にどのように接してほしいかな? とよく考えてみれば、自ずと会話上手な人になっていくはずですよ。