昨今、芸能人の結婚などで注目を集めることが多くなった「年の差婚」。
「年齢に大きな差がある者同士の結婚」を指しますが、年齢が離れているからこそ「穏やかな関係でいられる」「頼れる」「甘えられる」などの声も聞こえています。
そこで本記事では色々な恋のカタチに注目! 今回は「年の差・逆年の差※」の恋愛や結婚事情について調べてみました。
※定義づけられているわけではありませんが、本記事では「年の差=年上男性×年下女性」、「逆年の差=年上女性×年下男性」として表します。
1. 男女の結婚観から見る「年の差・逆年の差」婚
株式会社リンクバルが行った『結婚観調査』(20~49歳の結婚を希望する未婚男女1,120名が対象)によると、「年の差・逆年の差」への意識は以下のようになりました。
<男性>
- 20代男性の6割が年上女性を結婚相手の対象に
- 30代男性の約2割、40代男性の6割以上が11歳以上の「年の差婚」を希望
<女性>
- 20代女性の約6割が年上男性との結婚を希望
- 30代女性は結婚相手の年齢の希望なし
- 20代女性のおよそ2人に1人が6歳以上の「年の差婚」を希望
未婚男性の回答から見えること
20代男性の6割以上が(「年齢の希望はない」という回答も含む)「年上女性」を結婚相手として考えていることが分かりました。
年上女性を希望する男性の意見には
- 落ち着いているから
- 精神的に安定している人に憧れる
などが挙げられます。
ただ興味深いのが、年齢が上がるにつれて「年下女性」を結婚相手として希望する人が増えていくこと。30代では約2割が、40代では6割以上が11歳以上の「年の差婚」を希望しています。
未婚女性の回答から見えること
一方、未婚女性は年齢が下がるにつれて「年上男性」を結婚相手として希望する人が増える傾向にあります。
「年上男性」を希望する20代女性の意見には
- 大人の余裕がありそう
- 頼りになりそう
など、頼れる大人像を求めていることが分かります。
また30代、40代女性の半数近くは「年齢の希望はない」と回答しています。
11歳以上の「年の差婚」については20代、30代女性の10人に1人が希望しているという結果に。
回答した女性からは
- 話や波長が合えば年齢は気にしない
- 年齢は特に関係ない
という意見があがっています。
男性は年齢が上がるにつれて「年下女性」を、女性は年齢が下がるにつれて「年上男性」を結婚相手として希望しているのを見ると、「年の差・逆年の差」婚が珍しくなくなったのも理解できますね。
2. 年の差・逆年の差のメリット・デメリット
とはいえ、「年の差・逆年の差」ならではのメリット・デメリットがあるのも事実。
「年の差・逆年の差」に踏み切る前に「年の差・逆年の差」あるあるを知っておきましょう。
メリット
相手が年上の場合、
- 甘えられる・頼りになる
- 経済的に安定している
- 穏やかで喧嘩が少ない
相手が年下の場合、
- リードできる
- 小さな欠点も許せる
- 自分も若々しくいられる
などのメリットがあります。年齢が近いと価値観の違いなどで衝突した際、大喧嘩に発展しやすい人もいることでしょう。
でも年の差があると、特に相手が年上の場合には、若い人同士の大喧嘩のようにはならないようです。
デメリット
年の差が安定した関係を築いてくれることもありますが、デメリットを生み出すことも。
相手が年上の場合
- ジェネレーションギャップがある
- 妊娠・出産にハードルが生じる
- 老後の生活に不安が生じる
相手が年下の場合
- 相手を頼りなく感じることがある
- 対等な関係を築きにくい
などがデメリットとして挙げられます。
年の差を感じさせない関係になれば、いくつかのデメリットは乗り越えられるはずです。
ただ、妊娠・出産や老後には年の差による壁が立ちはだかることでしょう。子供や老後の生活については2人で話し合う必要があります。
3. 結婚の決め手は「年の差」じゃない!?
筆者は2歳差の男性と結婚したため、年の差婚ではありません。
ですが、筆者の両親や知り合い夫婦には7歳、9歳の年の差があります。でも彼らを見ていると、決して先で紹介した「年の差・逆年の差のメリット・デメリット」に100%当てはまっているわけではなく、「結婚した人にたまたま年の差があった」ように感じられます。
彼らの姿を見ていると、結婚の決め手は年の差ではなく、
- その人と人生を共に歩みたいかどうか
なのだと感じます。
デメリットで紹介したような、妊娠・出産、老後の話題については話し合う必要がありますが、年の差だけが結婚の決め手になることはないはずです。
4. まとめ
調査結果をもとに、「年の差・逆年の差」の恋愛や結婚事情について紹介してきました。
男女ともに年の差婚を望む人は少なくありません。ただ、実際に年の差婚をした人たちを見ていると、年の差だけが結婚の決め手ではないように思えます。
「年の差・逆年の差」婚が珍しくなくなりつつある今だからこそ、気になるお相手との結婚を望むのであれば、年の差ではなく、その人自身を知ることを大切にしてくださいね。
【調査概要】
調査タイトル:結婚観調査
対象 :20~49歳の未婚男女1,120名(男性470名、女性650名)
調査期間 :2019年9月13日(金)〜16日(月・祝)
調査方法 :machicon JAPAN会員へのwebアンケート