20年以上前の曲なのに、ついこのあいだリリースされた曲のように新しく感じる――秀逸な歌って、そういうものです。
それはきっと、その曲が普遍的な題材をもちいて、人の普遍的な気持ちを歌っているからです。
たとえば、サザンオールスターズの「LOVE AFFAIR~秘密のデート」。不倫の歌です。
いま、不倫した芸能人は、世間という目に見えないものから、かなり激しく非難され、社会から抹殺されかねない状況に追い込まれていますが、実はその昔は(といっても20年ほど前は)、不倫ってそこまで悪いイメージがありませんでした。
いまは多様性の時代とかなんとか言うわりに、不倫だけはホント世間が許さないですよね。
こいつ(男)は、既婚者であるにもかかわらず、こんな可愛い女と遊びやがって、という人々のやっかみが不倫を許さないのでしょうか。
「俺が(私が)やりたいと思っていることを、こいつはやりやがって。俺も(私も)不倫したい」という気持ちが不倫者を許さないのでしょうか。
さて、今回はサザンの「LOVE AFFAIR~秘密のデート」に不倫している男のホンネを、一緒に見ていきたいと思います。
1. 男は女を酔わせるのではなく「酔わされる」存在である
不倫した芸能人って、たいてい男のほうが悪者みたいに世間は言いますね。
男が女を誘ったことが原因で、女は理(ことわり)の倫(みち)を外れた、だから男けしからん、みたいな言い方をされがちですよね。
でもサザンは、男はあくまでも女に酔わされるものだと歌います。女子にシーガーディアンで酔わされるのが男だと。
ということは、
- その流れで、女子の方からそれとなく「はやくホテルの部屋に行こうよ」となるということでしょう?
- つまり、女子がお酒という手段を使って男を酔わせ、男が「我慢できなくなった」ときに、最後の切り札を……ということでしょう?
- つまり、女子が仕掛けた仕掛けに引っ掛かってしまったのが男ということでしょう?
- 男がよくないのは、その仕掛けに引っ掛かってしまったことであり、本当に善くないのは女子なんじゃないの?
という見方ができますね。
ちなみに、歌詞にでてくるシーガーディアンとは、横浜のホテルニューグランドにあるバーです。
20年ほど前にはじめてこの歌を聴いた時、シーガーディアンに行ってみたいなあ、どんなところなのかなあと思い憧れましたが、今はなんのことはない、食べログにもちゃんと出ています。(3.75という評価付きで!)
食べログも無粋ね。まあ、ネットの時代とはそういう時代だということでしょうか。
2. 不倫した男は優しくなれる
不倫相手とバイバイしてそれぞれが自分の家に帰るころ、男は優しい気持ちになるんだそうです。
たとえば、なんなら早朝まで開いているスイーツ屋さんで、奥さんや子供のために甘いものでも買って帰ろうかなと思えるほど優しくなれるのが、不倫している男だと。
これは経験しないとわからない気持ちかもしれませんが、不倫や浮気をした男は、万能感をもちます(もつそうです)。
俺はなんだってできる! 世界は俺の味方をしてくれている! このような万能感がダダ漏れになるんですね。だから優しくなれるのです。
ちなみに、不倫している女子は、不倫相手と会ったあと、優しい気持ちになりますか? 男のように万能感を抱いたりしますか?
きっと男ほど万能感を抱かないのではないでしょうか?
男は、そもそも不倫相手を探すのが超大変です。彼女一人をつくるのも大変なのに、既婚というハードルを一緒に超えてくれる相手を見つけるなんて超超大変なわけです。
女子は、やろうと思えば、そしてそこまで厳密に相手を厳選しなければ、普通に不倫相手を見つけることができるでしょう。
でも男はすごく大変なんです。だから優しい気持ちになれるのです。
「だから」という言葉に込められている意味、わかりますか?
3. 結論は「愛の谷間で溺れたい」
いけないことをしているとわかっている不倫男は、はやく不倫を卒業しなければと思っています。が、それはあくまでもタテマエの話です。
ホンネは? ズバリ、愛の谷間で溺れたい、です。
愛の谷間という言葉は、文字通り、おっぱいの谷間のことなのか、愛という概念がもつ谷間なのか、いろんな解釈ができます。
が、ようするに、人生を棒に振ってもいいから、不倫相手ととことん愛し合いたいと思っているのです。
4. おわりに
不倫は善くないこと。これはみなさん、何百回も聞いたと思います。
善いことか善くないことかという基準、つまり倫理の基準って、実は世論が決めます。
大勢の人が善い(良い・好い)と思えば善いのだし、反対に、大勢の人がダメと思えば善くないことになります。
道徳や倫理って、なにか絶対的な(超越的な・神様的な)基準があるのではなく、その時代の大勢の意見が基準になるものなんですね。
今の時代は、「不倫=悪」これが倫理になっています。でもね、男は実は、不倫相手と溺れて死にかけても、なお溺れたいと思う生き物なんですよ。
そういう気持ちは善ではないと断罪したところで、その気持ちはれっきとして男の心のなかにあるんですよ。
それって、どう説明すればいいんでしょうね?
「ある(存在する)」ものをなかったことにはできないですしね。
不倫=悪、以上終わり。不倫するヤツは社会から外せ! としか思わない人は、答えられないでしょうけど。
<参考元>『なぜ悪いことをしてはいけないのか』大庭健・安彦一恵・永井均(ナカニシヤ出版)2000年
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