ボルダリングを始めてすぐは登るほどに上達を感じることができて、もっとうまくなりたいとガシガシ登る初心者の方が多いでしょう。
しかし、がむしゃらに登り続けていると、クリアできない課題にぶつかったり、できない動きが見つかったりするなど、「あれ? なかなかうまくならないなあ」と壁に直面します。
ボルダリングの壁にぶつかった初心者に向けて、ボルダリングがうまくならない理由を5つピックアップしました。
「こんなに登っているのに、どうしてうまくならないのだろう」と悩んでいる初心者の方は、5つの理由を参考に、うまくならない理由を解決しましょう。
登りすぎはかえってパフォーマンスを下げる
ボルダリングを始めたばかりの頃は、ボルダリングをする楽しさもあり、体力を考慮せずに、登りつづけてしまいがちです。
ボルダリングは、全身運動であり、登っている時間や動作に比べて、負担が大きいと言えます。
多くの課題を登ることで、技術やコツを身に付けることができるのがもちろんですが、登りすぎは禁物です。
登るたびに身体に負担がかかり、パフォーマンスも落ちていきます。自分の体力や筋力に合わせて、無理せずに登ることが重要です。
一回一回のトライに良い状態で取り組むことができ、動きの確認などに目が向き、うまくなるためのボルダリングができるようになります。
ウォーミングアップを十分にしていない
ボルダリングジムに着いたら、真っ先に登ってはいませんか。
スポーツをする前のウォーミングアップは、身体を温め、ベストなパフォーマンスを引き出してくれます。
ボルダリングも同じで、まずウォーミングアップすることが欠かせません。
ボルダリングは、全身の筋肉を、小さな筋肉から大きな筋肉まで、広範囲に渡って使います。
登る前に腕や脚など身体全体をしっかり動かしましょう。
身体を動かす準備ができた上で登ると、自分にとってベストなパフォーマンスを発揮できます。
うまくならない理由は、登っているときだけでなく、準備にもあることを覚えておきましょう。
腕中心で全身を使っていない
ボルダリングがうまくならない理由にありがちであるのが、腕だけで登ってしまっているということです。
腕の力で身体を支えたり、持ち上げたりするなど、腕中心のボルダリングになってしまうと、筋肉に負担がかかり、体力の消耗が激しくなり、体勢の維持も難しくなります。
ボルダリングは、腕だけでなく、足も使えるようになることで、上達することができます。
足でしっかりとホールドを踏むことで、安定感が増し、次のホールドを掴みにいきやすくなります。
足をホールドにひっかけて逆の腕でホールドを取りにいくダイアゴナルなどのムーブにも全身を使ったボルダリングは必須です。
ムーブのバリエーションが少ない
ボルダリングには、ムーブと呼ばれる動きがあります。
基本的な動きである右手右足の法則、上方向に推進力のあるダイアゴナル、かかとやつまさきをホールドにひっかけるフックなどのムーブがあり、それぞれに活躍する場面があります。
ボルダリングがうまくならない理由には、ムーブのバリエーションが少ないことが挙げられます。
課題の難所をクリアできないとき、いつもの登り方ではなく、ムーブを駆使することで登れる場合も多くあります。
壁の傾斜やホールドとホールドの距離など様々な状況に対応したムーブが存在します。
ダイアゴナルやフックなどのムーブから順に身につけて、状況に対応できるバリエーションをつけていきましょう。
筋力が不足している
ボルダリングの技術やコツも重要ですが、うまくならない理由として、筋力不足も解決したいポイントです。
特に身体を引き付けるために使う背中の広背筋やホールドを掴む指の筋肉は大切で、推進力やバランスの維持には欠かせません。
「ムーブはいくつか身につけたけど、うまくならない」と感じている方は、筋力を見直してみましょう。
筋肉がつくと、ボルダリングの体力が上がり、怪我も防止できるため、練習量も上げることができ、上達へと近づいていきます。
ボルダリングがうまくならない理由を解決して、レベルアップしよう
ボルダリングがうまくならない理由には、登りすぎ、ウォーミングアップ不足、腕中心のボルダリング、ムーブのバリエーション、筋力不足の5つがあります。
ボルダリングジムに通っていても、なかなかうまくならないという方は、一度自分のボルダリングを見直してみることが重要です。
今回挙げた5つの理由を参考に、うまくならない理由を解決し、ボルダリング力を上げていきましょう!