ボルダリングをしていて、次のホールドを見失ってしまったり、思わぬ難所でつまづいたりした経験はありませんか?
何とか登り切れたとしても、無理なムーブや力ずくのクライミングになり、効率の良いボルダリングとは言えないでしょう。
スムーズにボルダリングをするためには、オブザベーションという技術が大切です。
今回は、ボルダリングで重要なオブザベーションについて、重要な理由ややり方を詳しく解説していきます。
ボルダリングにおけるオブザベーションとは?
オブザベーションとは、ボルダリングの課題に取り組む前に、課題を把握することを言います。
オブザベーションという英語には、観察という意味があり、課題をしっかり見て、あらかじめ情報を取り入れることが重要です。
課題を見ずに、ぶっつけ本番で登ると、途中で止まって考え、体力を消耗してしまいます。
オブザベーションで、あらかじめ課題を把握しておくと、ルートが分かるため、つまづきを減らすことが可能です。
ボルダリングでオブザベーションが不可欠な理由とは?
初心者の方は、ボルダリングには力が大切と勘違いしていることがあります。
そのため、課題にとりあえず取り組んで、腕力で解決というなも少なくありません。
課題のレベルが上がると、ホールドの配置や形状、壁の傾斜などにより、力だけではクリアできなくなります。
そこで欠かせないのが、オブザベーションです。課題のゴールまでの道筋や難所などを把握し、どう登るかをイメージすることで、課題に対して準備をした上でチャレンジできます。
難所でつまづいて落ちてしまう方、次のホールドを見失ってしまう方は、まずオブザベーションをする癖をつけましょう。
ボルダリングのオブザベーションのやり方を身に付けよう
スタートとその次、ゴールとその直前のホールドを確認する
オブザベーションでまず見るのは、スタートとゴールのホールドです。
スタートとゴールが把握できたら、スタートの次、ゴールの直前のホールドも合わせて確認します。スタートの次に出す手、ゴールを掴む手が分かり、ボルダリングの流れをイメージすることができます。
スタートから見て、ゴールが真上にあるのか、斜め方向にあるのかも重要です。進んでいく方向が分かると、ホールドの把握やムーブの選択がしやすくなります。
距離のあるホールドなど難所を把握する
スタートとゴールの間て、注意したいのは、ボルダリングでは核心とも呼ばれる難所です。
距離のあるホールドなどに注意してオブザベーションをすると、乗り切るためのムーブも決まっていきます。
ボルダリングのオブザベーションのコツをおさえよう
オブザベーションで、より細かい情報を取り入れられると、ボルダリングの質も上がります。さっそくオブザベーションのコツを解説していきます。
ホールドの形状など細かい部分も確認する
ホールドの形状やサイズなどによって、保持の仕方が変わります。
しっかりとしたホールドの保持で、次のホールドへの動きもスムーズになるため、ホールドの特徴をおさえることが大切です。
登っていく手順をイメージする
オブザベーションでは、課題の情報を取り入れるだけでなく、どのように登っていくかもイメージしてみましょう。
オブザベーションと動きが伴わないと、オブザベーションの効果が半減してしまいます。オブザベーションを参考に、自分がどのように動くかイメージすることが大切です。
使うムーブを準備しておく
課題の核心をクリアするためには、ムーブが必要な場面もあります。上方向にホールドの距離がある時はダイアゴナルを使うなど、ムーブを準備しておくと、核心に対応することができます。
ムーブに入る前にとるホールドも決まるため、課題全体の流れがイメージすることが可能です。
ボルダリングのオブザベーションができると初見課題でもクリアできる
ボルダリングでは、初めて取り組む課題をクリアすることに、オンサイトという言葉が使われます。
オンサイトには、オブザベーションが不可欠です。課題をしっかりオブザベーションすることで、登ったことのない課題でもクリアできる確率が上がります。
オブザベーションで効率の良いボルダリングをしよう
オブザベーションによって、課題のルートや難所を把握することができます。
ホールドの特徴や登っていくイメージ、使うムーブなどを把握できると、課題に対して良い準備が整います。
オブザベーションを欠かさず行い、オンサイトを決めましょう!