ボルダリングでは、バランス感覚や重心移動、ムーブなどの技術が求められます。
バランス感覚やムーブを支えるためには保持力と呼ばれるホールドをしっかりととらえる力が大切です。
課題を登り切る体力やムーブの基本が身についていてもホールドを保持できなければ、体力や技術は発揮できません。保持力の強化の一つに指の力の強化があります。
今回は、ボルダリングの保持力アップのための指を鍛える方法を紹介していきます。
トレーニンググッズを使った方法や指の筋トレ方法があるため、自分に合った指トレーニングを見つけてみてくださいね。
ボルダリングを上達させるためには保持力アップが不可欠!
指を鍛える方法を紹介する前に、指を鍛えることで得られる保持力について、詳しく見ていきましょう。ボルダリングにおける保持力とは、ホールドを持つ力を指します。
ホールドを持つことができるという力ではなく、ホールドを持ち、身体のバランスを維持できていることがポイントです。
ボルダリングでは、手でホールドを掴み、足をホールドに乗せて登っていきます。足の動きだけでは、バランスが上手くとれず、効率がよくスムーズなボルダリングはできません。
足と手でしっかりとホールドを確保することで、次のホールドに進むことができ、ムーブも場面に合わせて駆使することができます。
保持力なくしてボルダリングの上達はないとも言えます。ボルダリング初心者から抜け出せず、伸び悩んでいる方は、自分の保持力を確認し、重点的にトレーニングしてみましょう。
指を鍛える器具①ハンドトレーナー
保持力について確認したところで、さっそく指の力を鍛えるトレーニンググッズを紹介していきます。
まず初めに紹介するのは、ハンドトレーナーです。ハンドトレーナーは、ボルダリング専用のトレーニンググッズではなく、楽器向けの指トレーニンググッズとして販売されています。
人差し指、中指、薬指、小指に対応した4つのグリップがあり、握ることでグリップが沈み、指の力を鍛えることができます。4本の指を同時に鍛えたり、人差し指など重点的に鍛えたい指を鍛えたりすることが可能です。
指を鍛える器具②グリップセイバー
次に紹介するのは、グリップセイバーです。
ボールと指を入れるループで構成されたトレーニンググッズで、ループに指を通し、通した指を意識してボールを握ることで指の力が鍛えられます。
ボールを指全体握ったり、指先で握ったりして力の加え方を変えることで、トレーニングできる指の力が変わります。
またボールを握っている時間を増やし、負荷を維持することでトレーニング強度のアレンジも可能です。
ハンドトレーナーと同様に、器具を握るだけという簡単な使い方であり、隙間時間でもトレーニングのできる便利なトレーニンググッズと言えます。
指を鍛える器具③トレーニングボード
最後に紹介するトレーニングボードは、指を鍛えるだけでなく、ホールドの持ち方や筋力などボルダリングに役立つ能力を効率よく鍛えられるトレーニンググッズです。
壁に設置するタイプと鉄棒などに吊るして使うタイプがあり、トレーニングボード一つで、様々なホールドを保持するトレーニングができます。
ボルダリング壁に近い感覚で保持力トレーニングができるため、より実践的なトレーニングと言えます。
メトリウスというメーカーのトレーニングボードが有名で、グリップセイバーも展開しています。設置できる場所などを確認した上で自宅にトレーニングボードを導入してみましょう。
指を鍛える方法【指懸垂】
腕の力で身体を引き上げる懸垂は多くの方に馴染みがある筋力トレーニングでしょう。指懸垂は名前の通り、指で懸垂をするトレーニングで、指に強く負荷がかかります。
指懸垂は通常の懸垂の要領で、指4本を鉄棒などにかけ、身体を引き上げます。初めから何度も繰り返すことは難しいため、できる回数を徐々に増やしていきましょう。
指で身体を引き上げる動きはボルダリングでも活用できるため、筋トレと実践トレーニングの両面を兼ね備えています。
指を鍛えてボルダリングの保持力をアップしよう!
ボルダリング力をアップさせるためには保持力アップが欠かせません。
保持力アップには指を鍛えることが効果的で、トレーニンググッズや指懸垂などの指を重点的に鍛える筋トレなどで最適です。
指の力をアップさせて、保持力を確かなものにし、ボルダリング力をワンランク上に引き上げましょう。