「ボルダリングにも慣れてきたし、もっと高い壁に登ってみたい!」そんな人は、リードクライミングに挑戦してはいかがでしょうか。
リードクライミングでは、安全確保のためにロープなどを付けてボルダリングよりも高い壁を登ります。
「見たことがあるけど、実際はどうやっているの?」「一人でも練習できる?」こういった疑問を持っている人もいるかもしれませんね。
今回は、リードクライミングの方法とその魅力について紹介していきます。
リードクライミングとは?
リードクライミングは、リードする人であるクライマーと、安全確保をするビレイヤーの二人一組で行います。
ビレイヤーは、クライマーの動きに合わせてロープを操作します。登る速さに合わせてロープを繰り出したり、落ちたらロープを止めたりすることでクライマーの安全確保を担うのです。
クライマーはスポーツ用の安全ベルトであるハーネスを装着し、カラビナという環状の金具でハーネスにロープを取り付けてからスタートです。
ジムなどにあるルートを使用するのであれば、壁にボルトが設置されています。クイックドローという2枚のカラビナを短い紐で繋いだものを使って一方のカラビナをボルトに掛け、もう一方のカラビナにロープを通して登っていきます。
リードクライミングに必要な道具
リードクライミングを行う場合、シューズやチョークといったボルダリングで使用する道具に加えて必要なものがあります。
クライマーが使用するロープやハーネス、クイックドロー、カラビナなどですね。ビレイヤーであれば、安全確保のためにロープを掛ける装置であるビレイディバイスやロープの摩擦に耐えられる専用の手袋、ビレイグローブも必要です。
これらの道具を最初から全て揃えるのは大変ですよね。リードクライミングを行っているジムでは、これらの道具すべてレンタルが可能です。
何度かリードクライミングを行うことで必要なものが分かってきます。また、自分に合った道具を使うことも安全に登るために重要です。
まずはレンタルから始めて、購入するものを検討してはいかがでしょうか。
ボルダリングとの違いは?
リードクライミングではロープで安全確保をしている分、ボルダリングよりも高い壁に登れます。
登り方に違いはありませんが、リードクライミングではロープをクイックドローに掛けながら登るので、ボルダリングよりも時間がかかります。持久力も必要ですね。
大変に思うことも多いですが、登りきったときはボルダリングで課題をクリアしたときとも違った達成感が得られますよ。
一人でも始められる!
ここまで読んでいただくと「リードクライミングって一人でも始められるの?」「登ってみたいけどビレイヤーがいない」と思う人もいるでしょう。
リードクライミングが楽しめるジムなら、初心者でも一人で始めることができます。ビレイヤーがいない場合は、オートビレイという機械を使用します。
天井から繋がった自動で巻き上げられるベルトを付けて登るので、途中で落ちてしまったときも安全に降りてくることができます。
一人で行っても、スタッフの方が道具の使い方や登り方などを教えてくれるので心配ないでしょう。ルートクライミングに必要な道具は、すべてレンタル可能です。
また、ビレイの講習会を行っているジムもあります。クライマーに慣れてきたら、ビレイヤーにも挑戦してはいかがでしょうか。
オリンピック新種目「スポーツクライミング」でもあるリードクライミング
スポーツクライミングは、オリンピック競技にもなっています。種目はボルダリング、リード、スピードの3つで、リードでは制限時間内に登れる壁の高さを競います。
ダイナミックな動きに興奮すること間違いありません。
他の選手が登るのを見ることで後に登る選手が有利となるのを避けるため、ボルダリングとルートでは自分の番が来るまで他の選手が登るところを見ることができません。
ルートの選び方も見どころの一つです。見ているとますます登りたくなるかもしれませんね。
まとめ
リードクライミングでは、高い壁を登ることで緊張感や達成感が得られます。また、ボルダリングと並行して進めることで両方の上達が見込めます。
筋力、持久力の向上にも繋がりますよ。登りたくなってきた人は、さっそくリードクライミングを始めてみましょう。