時代は常に変化していくものです。若い世代からすると、時には一昔前の世代の人たちの言動や価値観が受け入れがたいことも……。
世代間のギャップや考え方の相違はあれど、どんな相手に対しても自分の価値観を押しつけるのはNG。大切なのは、相手の気持ちや立場に配慮したコミュニケーションを取ることです。
そこで今回は、非常識すぎるおばさんの発言を一挙ご紹介。無意識のうちに周囲を傷つける可能性のある言葉を知り、反面教師にしていきましょう。
周囲に未婚の人がいると、誰彼かまわず「いい加減結婚しないの?」と聞く人、意外と多いんですよね……。
しかし、現在は結婚に関する選択肢や在り方もどんどん多様化しているため、こういった発言は非常識です。
そもそも、結婚は人生の選択肢の一つにすぎず、ゴールでも正解でもありません。誰かに急かされるようなものではありませんし、人それぞれのペースがあってしかるべきでしょう。
他人の人生にむやみに口を出すような人の発言は、あまり気にせず流すのが身のためです。
「子どもはつくらないの?」という質問は、たとえ親しい相手に対しても軽い気持ちでするべきではありません。
聞く側に悪気はないのかもしれませんが、受け取る側にとっては大きなストレスやプレッシャーとなる可能性大です。
そもそも、子どもを持つかどうかは個人のプライベートに関する繊細な問題。
身体的な事情や仕事などの都合から親にならない選択をしている人も多いため、むやみに踏み込むべきではないでしょう。
他人の体型の変化に言及するような発言はご法度。口に出す前に、まず自分が言われたらどう感じるか、よく考えるべきです。
めちゃくちゃ頑張ってダイエットをしていたのに「太った?」と言われたら、その時点で心が折れます。
逆に、病気や体調不良が原因で痩せてしまった人の場合、「スマートになったね」と言われても素直に喜ぶことはできないでしょう。
こういった発言は、言う側には悪気がないパターンが多いのがまた厄介なんですよね……。
人によっては、「あなたの変化に気づいたよ!」という軽いノリなのかもしれません。
ただし、相手がどう受け取るかはまた別問題であることを念頭に置いておきたいものですね。
非常識な発言が多い人は、他人のファッションや身につけているものに不用意に口出ししがち。
しかし、そもそもファッションに関する価値観は人それぞれです。流行に乗っているから正解、シンプルだからおしゃれというものでもありません。
自分のセンスが絶対に正しいわけではありませんし、相手にもその人なりのこだわりがあるはず。
それを自分のものさしだけでジャッジするのは、無神経以外の何物でもありません。
結局、ファッションなんて楽しんだもの勝ち。上から目線で査定するのではなく、「それ、個性的で良いね!」と言えるくらいの余裕を持ちたいものです。
「結婚=寿退社」なんて、もう一昔前の話。最近では結婚してもバリバリ働く女性は増えていますし、そもそも結婚が前提になっているのもおかしな話です。
だからこそ、他人の結婚観やキャリア設定に関して軽々しく発言するのはNG。
たとえ悪気がなくても、結果的に相手を深く傷つける可能性があります。
仕事が好きでずっと続けたいという人もいれば、結婚後は別の道を選ぶ人もいますが、それは本人が決めること。
偏見や決めつけによる無神経な発言をする人とは、距離を置いたほうが身のためです。
男女で食事をしたら男性側が奢るのが当然と考えている人も、残念ながらいまだに存在するようです。
しかし、お金に関する価値観は人それぞれ。相手の気持ちや状況を考えずに「男なんだから奢れ」なんて、実際にはかなり失礼な考え方です。
対等な関係を築く上で何より大事なのは、お互いが気持ちよく過ごせること。
もちろん、スマートにごちそうしてくれる男性はかっこいいものですが、それを「当たり前」と思い込んでしまってはいけません。
人にはそれぞれの事情があるものです。だからこそ、他人の家庭の事情や子育ての方針に軽々しく口を突っ込むような発言はご法度。
少しでも「普通」と違うと感じると、すぐに「子どもがかわいそう」だとコメントする人は残念ながら一定数存在します。
しかし、そもそも親がどれだけ愛情を注いでいるか、どれだけ頑張っているかは傍から見てもわからないもの。
その背景を知らずに「かわいそう」なんてコメントをするのはあまりにも失礼ですし、非常識そのものといえます。
言葉には大きな力があります。だからこそ、一方的な意見や偏見による決めつけ、軽率な発言は絶対に避けるべき。
不用意な発言は相手を傷つけたり、不快にさせたりするばかりでなく、最悪の場合、それまで築いてきた信頼関係を壊す結果にもなりかねません。
円満な人間関係を保つには、自分の意図がどのように伝わるかを意識し、相手の立場を尊重することが大切。気の置けない仲であっても、常に慎重な言葉選びを心がけましょう。
Written by 糸野旬