女性との距離を縮めたいと思いつつ、「どうやって気遣いをすればいいのかわからない……」という男性は多いはず。
筆者の周りにも似た悩みを抱えている男性が何人かおり、相談されたことが何度かあります。
今回は、その中でも特に再現性が高かった「3つの気遣い」をご紹介します。
「女性を喜ばせたい……!」と思っている方は、ぜひ参考にしてください。
女性を喜ばせる気遣いを紹介する前に、まずは男性がやってしまいがちな「間違った気遣い」の典型例を3つご紹介します。
「相手の要求をすべて受け止めてあげるのが優しさ」と勘違いしている男性は、意外と多いものです。
確かに多くの人は、否定されるよりも肯定された方が嬉しいものです。
とはいえ、いつでも返答が「Yes」だと、「この人は真剣に私と向き合ってくれていない」「話を聞いていない」「どうでも良さそう」というネガティブな印象を与えてしまうことも。
多くの女性が男性に対して「自分の意見や要望を受け入れて欲しい」と思っているのは事実です。
かといってイエスマンを徹底しても「退屈な人」と思われてしまいやすいのもまた事実。
「すべてを受け入れてくれる人」よりも、「私としっかり向き合って対話してくれる人」を求めている女性が多いということを頭の片隅に留めておきましょう。
デート時にはドアを開けてあげたり、レストランでは椅子を引いてあげたり、荷物はすべて男性が持ったり……。
このような前時代的なレディーファースト仕草は、露骨で不自然なのでむしろ嫌悪感を抱かれやすく、「子ども扱いされている」と不快感を覚える女性もいるので注意。
「男だからといって露骨にレディーファーストを徹底する」よりも、もう少し自然体で肩ひじを張らない態度の方が喜ばれます。
つまり、「女性だからといって相手を過小評価しないこと」が大切なのです。たとえばショッピングを楽しんだ後で手荷物が多いなら、
「僕が全部持つよ」
よりも、
「これは僕が持つから、君はこれだけ持ってくれる?」
と提案した方が、ショッピングやデートの楽しみを一緒に分かち合えている感があって◎。
ただし、体力に自信のある男性は、華奢な女性に負担になるような荷物は持たせないくらいの配慮はしましょう。
ホルモンバランスが崩れやすい女性は、コンディションが安定しない場合があります。せっかくのデート日なのに、その日はコンディションが最悪…… ということもあるでしょう。
そんな時に、女性を心配する気持ちや優しさをアピールしたいあまり「大丈夫?」「〇〇しようか?」を連発されると、人によっては「うざい……」と萎えさせてしまうことも。
「心配してあげてるのに、それはあまりにひどい……」と傷つく男性もいるかもしれません。
ですが、体調が悪い時は「ほど良く心配しつつ、ほど良くそっとしておいてあげる」ことも大切です。
常に気にかけてあげる意識は大切ですが、いちいち声にして問いかけると、かえってそれをプレッシャーに感じてしまったり、ストレスを感じたりする人もいることを忘れずに!
それでは、筆者が実際に友人や知人などにアドバイスした中で、特に再現性が高かった(誰にでも再現しやすい)「女性が喜ぶ気遣い」を3つご紹介します。
女性を尊重する心構えはとても大切です。当たり前のことのようで、実はこれができない男性は意外と多いものです。
「お茶を淹れるのは女性の仕事」「女性は料理が作れて当たり前」「女性は子どもが動物が好き」「女性は優しくて怒らない」
こんな古臭い先入観を持っている男性が、20代や30代男性にも散見されます。
一瞬「なぜ?」と不思議に思いましたが、彼らのご両親が古風な価値観を持っていると考えれば、古い価値観が現代にも脈々と受け継がれていても不思議はありません。
同様に
「女性はコンピューターに弱いはずだ」「女性は自動車やバイクなどのマシンに疎いはずだ」
といった思い込みから、無意識のうちに「教えてあげる立場」として上から目線で説法を説いてしまうケースも。
このような事例は、女性への無意識的な差別が表れた「マンスプレイニング(通称マンスプ)」として非常に嫌われるので、十分に気をつけましょう。
相手を一人の大人の人間として、敬意をもって向き合うことを忘れずに!
女性は男性より体調が安定しません。日によって体調が良い日もあれば、悪い日もあります。
男性にはない感覚なので、理解するのは難しいかもしれません。
でも、だからこそそんな女性の体調を気に掛けてあげられれば、恋のライバルを大きくリードできる可能性があります。
とはいえ、「女性を萎えさせる「男性の間違った気遣い」3選」でお話ししたように、「大丈夫?」を連発するなど、過剰に気に掛け過ぎても鬱陶しがられるだけです。
女性の体調を気に掛けるのは、環境や状況が変わった時だけにしましょう。
たとえば屋内から屋外へ一緒に出た時。風が少し冷たいと感じる場合は「寒くない?」と訊いてあげると◎。
元気がなかったり体調が悪そうだったりする時も、無理にデートや食事に付き合ってもらおうとはしないように。
女性の体調を優先して「今日は解散しようか?」「家まで送ろうか?」と配慮してあげましょう。
男性と女性だと、体格差がある場合が珍しくありません。特に身長が20cmも違うと、あらゆる行動のペースに差が生まれやすくなります。
わかりやすいのが「移動のペース」です。
歩幅が違うので、ただ歩くだけでも女性は男性に着いていくだけで負担になりますし、階段を上り下りする際に消耗する体力にも差があります。
ただでさえ女性は、男性よりも筋肉量が少ない傾向にあります。
こうした身体的なギャップを意識して、相手のペースに合わせてあげることで、女性から「この人と一緒にいると居心地が良い」と思ってもらいやすくなります。
女心の難しさに頭を悩ませる男性は、古今東西たくさんいます。確かに女性には、男性には理解しにくい事情がいろいろとあります。
だからこそ、女性の都合や事情に配慮しつつ、お互いが快適に過ごせる時間を作りたいですよね。
女性の事情を知るには、女性について学ぶしかありません。
ネットや本などで学ぶのもいいですが、時には
「ダサいことを聞いてごめん! 恥を忍んで聞くけど、この状況でどう行動するのが適切かわからないから教えて!」
と、頭を下げて教えてもらうのもアリかも……?
とにかくポーズだけで女性に好かれようとするのではなく、「あなたと一緒に楽しい時間を過ごしたい」という素直な気持ちを前提に、誠実な態度で接することです。
健闘を祈ります!
Written by はるお