南海トラフ地震の臨時情報発表からおよそ1か月。
南海トラフ地震や首都直下地震、富士山噴火など不穏なキーワードがメディアを飛び交う昨今、防災意識を改めている方も多いのではないでしょうか。
今まで得に備えなどをしておらず、これから防災グッズや備蓄を備えようと思っている方も多いはず。
でも、いざ準備をしようとしても「何から揃えればいいんだろう?」と悩む方も多いでしょう。
今回は、いざという時のために備えておきたい最低限の防災グッズや備蓄をご紹介します。
災害などにまだ備えていない方は、本記事を参考にホームセンターや100円ショップなどで最低限の防災グッズと備蓄を揃えてくださいね。
まずは、「最低限これだけは絶対に用意しておきたい備蓄」をご紹介します。
人間が生きていく上でもっとも欠かせないのが水です。
人間は食べ物がなくても1週間程度やそれ以上は生きられるといわれていますが、一切の水が摂れないと2~3日で死亡してしまいます。
農林水産省や東京消防庁が定めるガイドラインによると、災害時に人間一人あたりに必要な飲用水は1L程度。
しかし、生活する上では飲用水だけでなく、炊事用の水やトイレ用の水などの生活用水も必要となります。
飲用水と生活用水、すべてを含めて人間1人あたりに必要な1日の水は3L程度といわれています。
さらに、災害時には最低でも3日間の水を確保しておくのが推奨されていますから、1人あたり9Lの水は保存しておきたいところ。
4人家族であれば最低限36Lの水を備えておくのがおすすめです。
もちろん備蓄は多いに越したことはありませんので、可能であれば1週間分の水を備えておきましょう。
水道水だと常温でせいぜい3日程度しか保存できないので、防災用としては7~15年の長期保存が可能な保存水がおすすめです。
水の次に大切なのが「食べ物」です。
防災用の備蓄食料も、やはり最低でも3日分は確保しておきたいところ。缶詰やレトルト食品などがおすすめです。
備蓄の非常食はローリングストックしながら上手に消化したいところですが、米不足でも焦らずに対処するために、水で簡単に戻して食べられるアルファ食品や乾麺、乾麺や干し野菜、小麦粉や米粉、蕎麦粉、全粒粉などの粉物なども併せて備蓄しておくといいでしょう。
次に、最低限用意しておきたい防災グッズをご紹介します。
災害時には思わぬケガをするリスクがあります。消毒液や絆創膏、包帯など最低限の救急用品を準備しておきましょう。
もし持病があれば、常備薬も忘れずに。
このほか胃腸薬や総合風邪薬なども用意しておきたいですね。
断水時には水洗トイレが使えなくなるため、簡易トイレを用意しておきましょう。
トイレが使えないのはかなりのストレスになりますし、人間は生きていくために必ず排泄をしなければなりません。
できれば1人あたり最低でも15回分程度は用意しておきたいところです。
簡易トイレや携帯トイレの用意が難しい場合は、古新聞や赤ちゃん用消臭袋、猫のトイレ用の砂などが意外と役に立ちますよ。
赤ちゃんがいるご家庭では子ども用紙おむつやお尻拭き、女性は生理用品、お年寄りがいるご家庭では大人用紙パンツなど、生理用品や衛生用品も余分に用意しておきましょう。
また、中身が見えないごみ袋があれば、避難所などに避難した場合でもプライバシーを守りやすくなります。
被災時には情報集中も大切です。
携帯電話やスマートフォンは重要な情報インフラですから、いつでも充電できる状態にしておくと安心。
携帯充電器には電池式のものやソーラー式のものなどさまざまなタイプがありますが、防災用にはいつでもすぐに使える手回し式がおすすめです。
停電時の夜間を過ごすには、照明が欠かせません。最低でも一個の懐中電灯は用意しておきたいところです。
もし予算が許すなら、卓上ライトやオイルランプ、ランタン、キャンドルなど、複数の照明用具を備えておくと安心です。
その他、あると便利な防災グッズは次の通りです。
・ヘルメット/防災ずきん
・ブランケット
・レインウエア
・着替え(特に肌着と靴下)
・ライター・マッチ・ろうそく
・避難用リュック
・使い捨てカイロ
・ペン・ノート
・防犯ブザー/笛
・ウェットティッシュ
この他、停電時にはクレジットカードや電子マネーが使えなくなるので、現金を用意しておきましょう。
母子手帳や預金通帳、印鑑などの貴重品も一つの袋にまとめ、いつでも持ち出せるようにしておくと便利です。
防災用の備蓄や防災グッズは常備しておくに越したことがありませんが、一式を揃えるのに意外と手間や時間がかかったり、場所をとったりするものですよね。
それでも、いつか必ずやってくるといわれている南海トラフ地震に備え、最低限の備蓄や防災グッズは準備しておきたいものです。
今回は、最低限用意しておくべき備蓄と防災グッズをご紹介しました。
これから防災グッズを揃えようと思っている方は、ぜひ本記事を参考に準備を始めてくださいね。
Written by はるお