仮面夫婦は、周囲からは普通の夫婦に見えても、家庭内では関係性が冷め切っている状態を指します。
ごく一般的な夫婦からすればありえない関係ですが、実は仮面夫婦だと答える夫婦は意外に多く存在します。
そこで今回は、仮面夫婦の割合や特徴、なってしまう原因について紹介します。
仮面夫婦にならず、いつまでも夫婦仲良くいたい方はぜひ参考にしてくださいね。
ノマドマーケティング株式会社が既婚者200名を対象に行ったインターネットアンケート(2021年に実施)によると、仮面夫婦だと思っている人の割合は全体の20%という結果になりました。
また、仮面夫婦だと思っている既婚者の年代別の割合は以下のとおりです。
・30代:約20%
・40代:約23%
・50代:約19%
・60代:約18%
年代ごとの割合に大きな差はないものの、特に30~40代に仮面夫婦が多いようです。
アンケートに回答した既婚者200人のうち2割が仮面夫婦ということから、実際にはもっと多くの仮面夫婦が存在すると考えられるでしょう。
仮面夫婦には共通する特徴が存在します。
以下の特徴が多く当てはまると仮面夫婦の可能性があるので、チェックしてみましょう!
仮面夫婦は夫婦間の会話が最低限なものとなっており、二人きりで雑談や日常会話を交わすことはほとんどありません。
ただし、子どもには夫婦関係が冷め切っていることを悟られないように、子どもの前では仲良く会話をする夫婦も多いです。
しかし、子どもなど第三者がいない状態だと、夫婦間では会話が続きません。
家庭内別居の実態があれば、仮面夫婦と言えます。
就寝や食事を夫婦で共にすることがほとんどなく、一つ屋根の下でそれぞれのライフスタイルで生活をしています。
また、あまりに関係性が悪い夫婦は友人と出かけるなどの用事がない限り、本当に別居しているケースもあるようです。
仮面夫婦はお互いに相手に対する愛情を持っておらず、関心も示しません。
家事や育児、生活費を入れるなど、家庭内のそれぞれの役割をこなしていれば、何をしていようが自分たちの勝手だと思っています。
昔と比べてお互いに関心が持てなくなっている場合、仮面夫婦の予備軍のサインと言えるので要注意ですよ。
仮面夫婦は問題を避ける傾向があります。
家庭内で問題が生じた場合、本来であれば夫婦が協力して解決しなければなりません。
しかし、仮面夫婦は争いや対立が生じることが面倒と考えているので、問題に対して夫婦で向き合おうとする姿勢がありません。
そのため、問題が起きても無視して避けるようにするのです。
周りには仲の良い夫婦と思われているのも仮面夫婦の大きな特徴です。
地域の定例行事や子どもの学校行事、親戚・友人などの集まりには、夫婦揃って積極的に参加するので、周りから羨ましがられることもあります。
しかし、仮面夫婦は世間体を気にして仲良し夫婦を演じているだけであり、家に帰れば他人同士の関係性に戻ります。
今まで仲が良かった夫婦が仮面夫婦になってしまうのは、様々な原因が存在します。
仮面夫婦になってしまう主な原因は以下のとおりです。
配偶者が浮気・不倫していることをきっかけに、夫婦関係が破綻するケースも多いです。
この場合、離婚する夫婦が大半ですが、子どものことを考えると離婚できないという人もいます。
我慢して夫婦関係を継続した結果、仮面夫婦となってしまうのです。
お互いの仕事などの関係で生活リズムが合わないと、すれ違い生活となってしまいます。
すれ違い生活が続くと、配偶者と同じペースで生活する方が苦痛に感じてしまい、今の暮らしがちょうど良いと思い始める人もいます。
生活リズムが合わない夫婦は仮面夫婦予備軍と言えるので、日頃からコミュニケーションを取ることを大切にして、予定が合う日は二人の時間を楽しむことが大切です。
妊娠・出産、転職などをきっかけに自分の価値観が変わることがあります。
それによって相手の価値観を受け入れることができず、夫婦関係がこじれてしまうのです。
配偶者に自分の価値観を受け入れてもらえないので、諦めが生じてしまい、会話が最低限になったり、関心を持てなくなったりします。
夫婦であっても価値観が完全に一致することはないので、それぞれを尊重し、受け入れてあげることも夫婦仲を保つ上では大切です。
お互いに利害関係が一致したことで結婚したという夫婦は、新婚当時から配偶者に関心を持てていないケースが多いです。
中には夫婦関係を続けるうちに愛情が深まり、本当の夫婦になれる人もいるでしょう。
しかし、お互いに愛情や関心が芽生えないまま、利害関係の一致だけで生涯を共にする夫婦も稀に存在します。
今回は仮面夫婦の特徴やなってしまう原因などを紹介しました。
結婚は一生涯を共にしたい相手とするものなので、仮面夫婦になることは避けたいところです。
些細なことでも仮面夫婦になるリスクは十分にあるので、思いやりや協力する気持ちを大切にして、良好な夫婦関係を保ちましょう。
時には本音で話し合い、問題に向き合って解決することも大切ですよ。
Written by 早紀