「キュートアグレッション」と言う言葉を聞いたことはあるでしょうか? 耳慣れない言葉ですが、実は誰もが持ち得る可能性のある、特別な感情のことです。
カップルの間でも、度々キュートアグレッションは行われています。あなたも、知らぬ間にキュートアグレッションの要素を持ち合わせているかも?
ここではそんな、キュートアグレッションについて詳しくお話ししていきます。
かわいいものを前にしたときに湧き上がる残虐的な気持ちや嫉妬心のような歯がゆさ、その衝動のことです。
衝動的な感情で、本来ならば大切にしなければならないような対象に、抱いてしまいます。例えば赤ちゃんだったり、小動物だったり、そのような可愛らしい存在。
具体的には、柔らかな赤ちゃんのほっぺたをつねりたくなったり、かわいいペットの体を痛いほどに強く抱きしめたくなったり。
また、我慢するために歯を食いしばったり、自分自身をつねるような行動もキュートアグレッションに分類します。
このキュートアグレッションは、小さな可愛らしい存在に対してだけ湧き上がるわけではありません。
大好きな彼氏や彼女に対しても、抱いてしまう特別な感情なのです。あなたも、キュートアグレッションしていませんか?
彼氏や彼女のことが愛しすぎて、強く抱きしめてしまうことってありますよね。実はこの行為も、キュートアグレッションに該当するのです。
痛い位に抱きしめると、気持ちがすっと落ち着きます。そんな時、好きすぎてつぶしたい位の衝動を感じているのではないでしょうか?
実際に殴ってしまうとDVですが、実のところ隠しているだけで、愛する人にそんな感情を抱いたことは無いでしょうか?
それこそ、キュートアグレッションです。可愛すぎて殴りたい、好きすぎて殴りたい、そんな衝動は誰もが抱く可能性のあるキュートアグレッションなのです。
社会的に抹消したくなる、などの意味ではなく物理的につぶしたくなる、こんな衝動がキュートアグレッションです。
前述した、殴りたくなると同様のキュートアグレッション。好きや愛おしさの感情が高まりすぎて、全力をぶつけたくなってしまうのでしょう。
甘噛み程度ならば、かわいいものです。本気で力いっぱい噛みたくなるのが、キュートアグレッション。衝動的に、絡み合いながら噛んでしまったことがある人もいるのではないでしょうか。
顔や肩、胸など噛みたい部位は様々。しかし相手を噛めないから、歯を食いしばるキュートアグレッションで我慢することとなるでしょう。
噛みたくなる、と同様の。もしくは、それ以上となります。ほっぺをハムッとくわえたり、鼻先を口に含んだり。本当は頭からかぶりつきたい位の衝動なのです。
かわいいふわふわのほっぺを、引っ張ったりつねったり。これもまた、キュートアグレッションの代表例です。大好きな彼氏や彼女の顔が変形する様もまた、心を満たすのでしょう。
やってしまうハードルが低いのに、敏感な場所です。つねりすぎると相手から嫌がられる要注意なキュートアグレッションと言えるでしょう。
大好きな彼氏や彼女の髪の毛を、両手でグシャグシャにしてしまうのもまた、キュートアグレッションの1つです。
かわいい我が子やペットに、してしまう人も多いでしょう。特に攻撃的にならず、満足感を得られるので比較的やりやすいキュートアグレッションです。
大好きなのに、彼氏や彼女の嫌がることがしたくなる…… 追い詰めたりして、怖がる顔が見たい…… このような気持ちから意地悪してしまうのもまた、キュートアグレッションだといえるでしょう。
つき合っているのにこのようなキュートアグレッションを続けていると、最終的には絶対に嫌われてしまいます。
愛情表現の1つだとしても、キュートアグレッションのし過ぎには注意が必要です。
たとえ危害を加えるつもりは全くなかったとしても、肉体的に傷つけたりしてしまうとそれは立派な暴力行為でありDVです。
特に子供や動物は、か弱い生き物。彼氏や彼女にしても大丈夫だったキュートアグレッションが、虐待になりかねないのです。
かわいがりが行き過ぎただけなのに、結果的に危害を加えてしまったならば、犯罪行為だと自覚しなければならないでしょう。
また好きすぎて異常な衝動を抱きキュートアグレッションをするだけではなく、心理的にも相手をいじめたい気持ちになってしまう場合があります。
このような気持ちを少しでも抱いてしまったなら、危険だと自覚する必要があるでしょう。
キュートアグレッションは、その言葉からも一見可愛らしい印象を与えます。しかしその実、暴力的だったり残虐性のある要素も否めません。
彼氏や彼女に対して軽くキュートアグレッションしてしまうくらいなら、スキンシップとして楽しめるでしょう。
しかし、キュートアグレッションもまた行き過ぎるとDVになってしまいかねないのです。
相手が痛そうにしていないか? 苦しそうではないか? 嫌がっていないか? 不快な思いをさせていないか、十分に確認しながらキュートアグレッションする必要があると覚えておきましょう!
Written by みなみ