ネットスラングとして誕生した「子供部屋おじさん」は、周囲からみるといつまでも結婚できない男として認知されがち。
しかし、本人たちが恋愛や結婚を意識していないこともあり、あまり周囲の目を気にしていない場合もあるでしょう。
そんな、子供部屋おじさんでも婚活する気持ちを持っている方もいますが、子供部屋おじさんがゆえにうまくいかない場合もあるようです。
ここでは、子供部屋おじさんの婚活事情について紹介していきましょう。
そもそも、「子供部屋おじさん」って何? と思う方もいるでしょう。
「子供部屋おじさん」は、2019年に週刊朝日の流行語30選にも選ばれた言葉です。ネットスラングとして誕生した言葉であり、実家の子供部屋で成人しても暮らしている中年男性を意味しています。
引きこもりやニートとは異なり、実家で生活しているものの就労はしています。
周囲からみると悲観的な印象を持たれがちですが、本人たちは趣味や自分の思うままに過ごせるので、楽観的で周囲の目など気にしていません。
そんな子供部屋おじさんは、周囲と比べて少し変わっていると認識されがちです。
恋愛や結婚の意志がないと見られることもありますが、本人達にその意志がないわけではありません。
ただ、周囲と比べて結婚や恋愛を意識するタイミングなどが違うことから、スローペースである可能性が高いでしょう。
そこで気になるのが子供部屋おじさんの婚活事情についてですよね。
子供部屋おじさんは、結婚や婚活についてどのように考えているのでしょうか?
「結婚したくないわけではないが、恋愛する時間と自分の時間を比較した時に自分の時間の方が大事。結果的に恋愛する時間も結婚するタイミングもない」(38歳/クリエイター)
「結婚もいいと思う。ネットなどの声でもいいと思う瞬間があるが、俺的に結婚したい相手もいないから一応保留ってかんじ」(35歳/製造業)
「実家なので帰宅後は自分の自由な時間が多いです。それがいいから結婚していないとも言えますね。結婚後もこの自由が保てるなら全く問題ありません」(36歳/税理士)
「決まった時間に帰って、休日は趣味に没頭できるから楽しく働けます。結婚したらこの時間が無くなりそうで怖いです。同じ趣味で生活リズムを理解してくれる女性なら結婚を考えたいです」(30歳/営業職)
「キレイ好きで趣味に理解があって、ご飯が美味しくて、家事しなくても何も言わないような女性なら結婚したいと思う」(35歳/介護職)
「とにかく自分の自由な時間がないと無理。これに関して口を出してくる女性はこちらからお断りしたい。お金に関してもうるさくなくて才色兼備がいい」(33歳/オペレーター)
これらの意見を見ると、子供部屋おじさんは自分の時間を保ちたい、趣味に没頭したい、邪魔されたくないなど、自分中心で生活していることを許容してくれる女性であれば結婚したいと考えているようです。
また、女性に興味がないというわけではなく、自分の時間を大切にするあまり、結婚が二の次になっている印象です。
実は、子供部屋おじさんは女性から以下のようなイメージを持たれていることがわかりました。
子供部屋おじさんにしたら、ただ実家に住んでいるだけで仕事はしている! と思うでしょう。
しかし、周囲の女性からはいつまでも実家に住んでいて、自立心がないと思われています。
このような意見により、自立心がない男性は家族ができても支えられないと思われてしまいがちです。
子供部屋おじさんは、趣味の時間やコレクションを保有している方が多いです。レア物だと聞けば、多少高くても購入してしまいます。
しかし、これは自分だけだからできることであり、家族がいたら、勝手に趣味だけにお金を使うことはできませんよね。
高収入であればお金をつぎ込めるかもしれませんが、一般的な家庭で趣味にばかり使っていたら生活できないでしょう。
このような懸念があるため、女性からは結婚しても生活が大変そうだと思われています。
成人しても実家で暮らしている、また実家から出たことがないと聞くと、親が息子を可愛がっていると女性から思われるようです。
実際に、親が自宅で快適な生活をさせているから子供部屋おじさんになった男性もいるでしょう。その一方で、親が一人暮らしを勧めても、頑なに拒否したケースもあると思います。
しかし、女性からしたら親の干渉や可愛がっている印象しかないように思えるもの。
そのため、子供部屋おじさんはいつまでも親離れ・子離れできない家庭で多いように思えるのでしょう。
今回は、子供部屋おじさんの特徴や婚活に対しての意見を紹介してきました。
子供部屋おじさんの由来のとおり、自分の趣味や時間を大切にしている方が多いようです。
結婚に関しても、すごく積極的なわけではないものの、願望はあることもわかりました。
しかし、女性の意見はとてもシビアで、子供部屋おじさんのイメージから辛辣な見解も多くありました。
子供部屋おじさんが婚活をするなら、このような意見を参考にして意識を変えていかないと難しいかもしれません。
Written by 早紀