奢り奢られ論争は男のエゴ!? 実は奢りたい、奢るべきだと思っているのは男性側で、奢る男こそモテると決めつけている人が多いです。
しかし、女性は奢られたくないと思っている人が意外に多く、奢られることで男性を嫌いになることもあるそうです。
最近のスタンダードは、どの世代でも「ワリカン」です。
しかし、やはり男女の間でもなんとなく「男が奢るべき」という風潮は消えておらず、男性自身も「男が奢るものだ」と固定観念を持っている人は、意外にも多いです。
「関白宣言」「3歩下がって夫の後ろを歩く」など、一昔前の理想の妻は控えめで主張せず、いつも男性を立てるような女性でした。
日本の神話でも、女性から誘って生まれてきた子供は未熟で、男性から誘って生まれた子供は立派だったというエピソードがあり、古来から男尊女卑の思想があったことがうかがえます。
男尊女卑の思想は、その後、千年以上もの間にわたって根強く残り、今でも全く消えたわけではありません。若い世代の男性も、知らず識らず「男がリードしなければいけない」という考えが刷り込まれ、それがプレッシャーになっているのかもしれません。
女性に奢ることは、男性が女性に「男らしさ」を示すための行動でもある場合もあります。
デートをした相手に奢って喜んでもらえると、男性自身も嬉しい気持ちになります。また、奢った男性は、その時のデートの主導権を握ったような気持ちになり、男性の自尊心を満たします。
男性は女性に奢ることで、自分にある種の自信を持つことができるのかもしれません。
最近はデートであっても男女間でワリカンすることが当たり前です。ただ、若い男性であっても、毎回ワリカンすることに少しばかり抵抗を持っている人が多いようです。
たとえば、デートをしている男女を見かけた時、女性が二人分の会計を済ませているのを見ると、なんだかなぁ..….と思ってしまう人は多いでしょう。
若い男性でも世間体を気にして、率先して払おうとすることがあります。
奢りたい男性は意外に多く、「男性が奢るべき」と考えている人もいるようです。多くの男性は、喜んでもらえるものだと思ってお金を払っていますが、実は女性には「奢られたくない」という人が結構います。
まずは、奢られたくないと考えている女性の意見から紹介します。
●「奢られるのは苦手……。男性に貸しを作ったみたいで、肩身が狭いです」(24歳/女性/販売)
●「男性が毎回、無理矢理にでも払おうとするのはちょっと違うと思います。きっと長続きしないし、私とのデートが負担になりそうで、申し訳ないです。私の方が給料が多いし(笑)」(27歳/女性/営業)
●「親に『恋人時代に羽振りよく奢ってくれる男には気をつけなさい』と言われました。見栄っ張りで、結婚後に苦労するからだそうです。……私の父のことだそうです」(26歳/女性/金融)
●「奢ってもらうのがたまになら嬉しいけど、毎回だと嫌かな。義務感で払ってるなら、そんなのはいりません。たまに『今日は奢って』とか言ってくれてもいいくらいです」(31歳/女性/事務)
●「デート中に雑貨とか、アイスとか、それほど高くないものを奢ってくれるなら嬉しいです。でも、例えば高級すぎるランチとか、いきなりブランド物をくれたりとか、そういうのは負担です」(29歳/女性/保育士)
奢られたくない女性たちの意見を見ていると、奢られることが全て嫌だというわけではなさそうです。ちらほら「たまになら嬉しい」という意見もあります。
では、女性たちはなぜ奢られたくないのか。それは、男性が奢るべきだという義務で払っている姿に心苦しさを感じるからです。
毎度のように奢ってもらっていると、なんとなく男性の方が力関係が上のような気がしてくることもあります。「もういいよ」と言い出せないままいると、いつの間にかに支配されているような気持ちになることもあるのです。
男女は本来対等です。しかし、女性が奢られてばかりいる関係だと対等ではなくなり、バランスが崩れてきてしまうでしょう。そこに違和感を感じる女性は「奢られたくない!」というのです。
他にも、「羽振りが良すぎる人は信頼しないほうがいい」という人もいました。確かに、外面の良すぎる男性との付き合いは苦労することが多いですよね。
全く奢らない男性は、それはそれで「けちくさい」とか「男らしくない」などと言われてしまいます。
しかし、毎回のように奢る男性も、女性にとってあまり印象の良いものではなく、女性の気持ちを心苦しいものにしてしまいます。
男性は良かれと思って奢るのかもしれませんが、あまりに続いたり、高額だったりすると、女性にとっては嬉しいものではなくなります。
モテる男性は、奢るタイミングや頻度が絶妙です。うまく雰囲気を察知する能力に長けているのかもしれませんね。
Written by さあや