馬鹿にされたり、けなされたり、誰かに見下されたという経験はありますか? もしこれまでに見下してくるような人に出会っていなければ、あなたの人間関係は安定していると言えるでしょう。
人を見下す人と関わりを持ってしまうとかなり厄介です。嫌な気持ちになるのはもちろん、悲しく不快な気分の連続です。
今回は、そんな「人を見下す人」の特徴をエピソード形式でご紹介。人を見下す心理、その対処法などについてもまとめていきます。
人を見下す人は、性格や容姿、スキルなど、人のあらゆる弱みに付け込んできます。まずは二人の方が体験したエピソードをご覧ください。
「以前会社の上司に結婚していないことで見下されたのはかなり悲しい気持ちになりましたね。当時は32歳、付き合っていた彼と別れて半年ほどで、忘れられない思い出を無理矢理掘り返すかのように尋問されて苦痛でした。上司は結婚していて子供もいて、私とも年齢が大きく離れているわけではありません。完全に見下したくて話しかけてきたのが見え見え」(20代/女性/会社員)
女性にとって結婚がステータスの一つでもあるのは分かります。でも、独身女性の全員が自らが結婚を避けているというわけではなく、結婚願望があるのになかなか結婚できない人もいることを忘れないでほしいものです。
「友人の彼氏自慢に嫌気が差しました。私は男性と付き合った経験はほとんどなく、ここ数年彼氏はできていません。
友人も付き合い経験は私と似たような感じでしたが、2ヶ月前にそこそこお金持ちの男性と付き合えたようで、エステやらブランド物を買ってくれるんだという自慢と見下しがひどいです。おまけに『〇〇は彼氏作らないの?』『モテようとしないと!』と言われてイラッ!
完全に見下して楽しんでいることに腹が立ったので、遊びの誘いもほとんど断って距離を置くようにしてます。それでも私幸せアピールがひどくてもう辛い……」(30代/女性/派遣会社)
急に幸せが訪れると色んな人にアピールしたくなるのが人間です。
しかし友達の気持ちを考えずに見下してくるのは縁も切りたくなるもの。
このように見下してくる人というのはどのような心理状態なのでしょうか?
他人を見下す人は、以前人から馬鹿にされた、コンプレックスを指摘されたなど、自身も見下された経験がある人が多いです。
自分がまた見下されることを恐れ、自分の価値を守るために上から目線で人を見下すのです。人の上に立っていれば褒められ尊敬されるはずという思いがあり、安心できるのでしょう。
人を見下すのは意外にも自分に自信がない人です。もちろん自信過剰でやたら自己評価が高い人が他人を見下すケースもありますが、小心者であることを悟られないように人を見下して虚勢を張ります。
「弱い犬ほどよく吠える」という言葉もあるように、臆病で自信のない人ほどそんな自分を隠すために人を見下すのです。
自分のことが大好きなナルシストは、他人よりも自分が優秀で素敵だと考えやすい思考にあります。また、上から目線になっていることを自覚していないことが多く、このタイプは無意識に人を見下していることが多いでしょう。
見下されていてイライラする! という経験がある人は多いことでしょう。最後はそんなイライラを解消させるため、見下してくる相手への対処法をお伝えします。
見下されていると感じて会話を楽しめなくなったら、「ふーん」「そうなんですね」などの適当な相づちで、興味のない態度を見せて聞き流すことが大事です。「すごい」「流石だね」などの褒め言葉は調子に乗らせてしまうので気を付けましょう。
「でも」と言って否定したり反論したりするのもよくありません。人を見下す人は負けず嫌いが多いことから、さらにヒートアップして見下してくる場合があるので注意してください。
上から目線の見下し攻撃は、その人の自信のなさからきているものなのです。
見下されないように虚勢を張りながら人に嫌な思いをさせるなんで最低です。可哀相な人だと思ってくると気持ちに余裕が生まれるかもしれません。
こんな相手にきちんと向き合う必要はありません。一歩引いた場所から相手を見ることで、見下す言動にもイライラしにくくなります。
今回は人を見下す人に悩まされたエピソードに、見下してくる人の心理、さらにはその対処法など、様々なことをお伝えしました。
人を見下す人の心理は、自身の過去の辛い経験やコンプレックスなどが大きく関係しています。
もし見下されて辛いと感じたら、最後にご紹介した対処法で乗り切るようにしましょう。そうすることで気持ちが楽になり、気にならなくなるはずですよ。
Written by 早紀