大人気のタピオカドリンクですが、一部ではカロリーがラーメンとかわらないだとか、タピオカドリンクを飲むと太るなどと言われています。
また実際タピオカとはどのような食べ物なのでしょうか。タピオカの原材料、栄養素、カロリー、ドリンクとしてどうなのかをご紹介します。
大人気のタピオカドリンクについて、気になるカロリーやタピオカが何からできているのかについてご紹介します。
日本国内だけでなく、東南アジアでも大人気のタピオカドリンクですが、カロリーについて色々と話題にもなっています。
また、タピオカの原材料が何であるかも知らずに飲んでいる人も多いはずです。
本記事ではタピオカの主成分や特徴、またドリンクになった時の気になるカロリーについてご紹介してきます。
キャッサバとはタピオカの原材料です。
暖かい地域で栽培される植物で、分類としてはイモ類、細長いさつまいものような形をしています。
キャッサバの品種は大きく二つにわかれ、苦味種と甘味種に分かれます。
甘い品種がのちにタピオカとなるのですが、食用とするには、キャッサバに含まれる毒性をまず取り除かなければなりません。
このキャッサバにはでんぷんが多く含まれており、毒性を取り除いたでんぷんを加工したものがタピオカです。
キャッサバの栄養素ですが、でんぷん100gに対してカリウムが48mg入っています。
ナトリウム1g、マグネシウムが5mg、リン6mgなどと比べるとかなりの含有率です。
キャッサバの無機質の栄養素としてカリウムの次に多く含まれているのは、カルシウムの28mgです。
最も少ないのが、鉄分で、0.3mgしか入っていません。
次はキャッサバに含まれる食物繊維についてです。でんぷん100gに対して、食物繊維がどのぐらい含まれているかというと、なんと0gです。
なんとなく食物繊維がたっぷり含まれていると思っていませんでしたか?
意外に食物繊維は0でした。
100gあたりのキャッサバのエネルギーは、346kcalです。その中には、脂質0.2gやたんぱく質0.1gが含まれます。
キャッサバ100gの中に、どのぐらい炭水化物が含まれているのか、気になりますよね。
キャッサバでんぷんのときは、炭水化物は、38.06gです。
しかし、タピオカを茹でた場合の栄養素は、文部科学省の食品成分データベースをみると、15.4gと大きく異なります。
茹でたタピオカ100gのカロリーは62kcalです。
でんぷんの時は346kcalですから、5分の1ほどになります。
茹でたタピオカ自体のカロリーは、思っていたよりは高くない数値となっています。
タピオカドリンクを飲むと太るなどとききますが、タピオカのカロリーは一体どのぐらいになるのでしょうか。
先ほどもタピオカをでんぷんの状態のまま100gと、茹でたタピオカ100gの違いを簡単にかきましたが、タピオカドリンクに入っている茹でたタピオカは、100gあたり62kcalです。
これは一体、ほかの食品と比べて高いのでしょうか。そのあたりを見ましょう。
一般的なラーメンのカロリーは100gあたり、436.2kcalです。
これは、でんぷんとしてのキャッサバのカロリー346kcalに近い値になります。
茹でたドリンクに入れる状態のタピオカは100gあたり、60kcal前後なので、ラーメンいっぱいのカロリーと比べるとかなり低いのがわかります。
しかし、一般的なタピオカドリンクとよばれているもののカロリーは、270kcalから550kcalほどあると言われています。
市販のタピオカドリンクは、どうして270kcalから550kcalのように、カロリーの差があるのでしょうか。
茹でたタピオカ100gのカロリーは60kcal前後ですので、最低の270kcalのタピオカドリンクとの差は210kcalにもなります。
この210kcalはどこから出てきたのでしょうか。
どうやらドリンクの差によってタピオカのカロリーは大きく異なるようです。
ここでは代表的な8つのタピオカドリンクのカロリーを見ていきましょう。
一般的に市販されているタピオカミルクティーはどのぐらいのカロリーなのでしょうか。
タピオカミルクティーのミルクティーのカロリーが気になります。
タピオカミルクティー100gあたりだと47kcalほどだと言われています。
しかし、コップ一杯はおよそ247gで、全部飲む計算だと116kcalほどになります。
ミルクティーよりも、さらに濃厚なロイヤルミルクティーになると、どのぐらいカロリーは変わるのでしょうか。
コーヒーショップドドールで販売しているロイヤルミルクティーは、およそ180kcalあります。
これはMサイズのカロリーですので、先ほどのミルクティーのコップの247gとさほど変わらない容量でしょう。
<参考元> タピオカ ~ロイヤルミルクティー~|ドトールコーヒーショップ
ストロベリーとミルクが入った甘いタピオカストロベリーは、どのぐらいのカロリーになるのでしょうか。
ここでは、ファーストキッチンが販売しているタピオカストロベリーのカロリーをご紹介します。
こちらで販売しているタピオカストロベリーは、268kcalになります。
同じくフルーツを使ったタピオカドリンクでは、マンゴーを販売していますが、そちらは、251kcalと若干低めです。
<参考元> ドリンク | ファーストキッチン
人気のゴンチャから販売されているタピオカ抹茶ミルクですが、こちらで販売されているタピオカ抹茶ミルクティーは、どのぐらいのカロリーなのでしょうか。
ゴンチャで販売されているタピオカ抹茶ミルクのカロリーですが、Sサイズが360mlの容量で、およそ228kcalです。
一番大きいLサイズは650mlで、379kcalです。Lサイズのタピオカ抹茶ミルクでもまだラーメンよりカロリーが低いですね。
<参考元> ゴンチャ エネルギー・カフェイン量情報
タピオカマンゴーのカロリーは、どのぐらいになるのでしょうか。
ディッパーダンから発売されているタピオカマンゴーのLサイズで197kcalです。
コンビニエンスストアファミマでもタピオカマンゴーを販売しています。
こちらのカロリーはどのぐらいかというと、一本280gで150kcalと控えめになっています。
こちらは、キャッサバではなく、こんにゃくを使ったタピオカを使っているため、カロリーが抑えられているとも言われています。
<参考元> アレルゲン | ディッパーダン
タピオカ黒糖ミルクティーは、ドトールから販売しています。
こちらのカロリーは、どのぐらいになるんでしょうか。黒糖も甘いイメージがあるので、カロリーが高そうですよね。
Mサイズの黒糖入りタピオカは、やはりカロリーが高めの284kcalです。
先ほどのフルーツのマンゴータピオカが150kcalなだけに、かなり高めと感じるのではないでしょうか。
<参考元> タピオカ ~黒糖ミルク~|ドトールコーヒーショップ
タピオカドリンクにはメロンソーダに入ったものがあります。こちらは、ディッパーダンから販売されています。
タピオカメロンソーダを頼んだら、一体どのぐらいのカロリーになるのでしょうか。
ラージサイズのタピオカメロンソーダですが、190kcalほどだとのことです。
黒糖から比べるとかなり低いことになります。やはり甘く、砂糖が多いドリンクはカロリーが高めになる傾向があります。
<参考元> アレルゲン | ディッパーダン
さわやかなカルピスフロートとタピオカが合わさったタピオカフロートカルピスのカロリーは何カロリーでしょうか。
さわやかな乳酸菌飲料のドリンクなだけに、カロリーが低いイメージがありますよね。
イトーヨーカドーのフードコートに入っているポッポから出ているタピオカフロートカルピスは、324kcalです。
これはかなり高い数値が出ましたね。
フロートということは、アイスなので、そのため砂糖などの甘い成分が高カロリーの要因になっていると思われます。
<参考元> タピオカ | 元気いっぱいのファストフードショップ ポッポ
タピオカは、一部では高カロリーで太るのではと危惧されていますが、前述したように、タピオカの原材料であるキャッサバそのものはカロリーがありますが、茹でてタピオカに加工されたものは、かなりローカロリーだということがわかりました。
それではなぜ、タピオカは太ると勘違いされているのでしょうか。その理由を見ていきましょう。
タピオカが太るとされている理由の1つに、タピオカドリンクを作った時に使われるシロップに原因がありそうです。
例えば、カナダなどで採取されるメープルシロップは、100gあたり256.9kcalあります。
これが単なるガムシロップだけだとしても、233kcalほどになります。
タピオカドリンクはほとんどの店でシロップの量を調節できるようになっていますが、店独自の基準ですでにシロップがたくさん入っているため、カロリーが高くなるようです。
よってタピオカドリンクのカロリーが気になる方は、シロップを入れない、少なめにするなどのオーダーをすることでタピオカドリンクを楽しめます。
タピオカを入れているドリンクそのものが、カロリーが高い場合があり、全体と通して高カロリーな飲み物になっているケースがあります。
この場合は、タピオカが悪いわけでないのですが、タピオカドリンクと呼んでいるために、まるでタピオカがカロリーが高いような印象を持たれます。
もしも甘いガムシロップたっぷりだったりメープルなどが使われてる場合はその分高カロリーとなります。
タピオカそのもののカロリーは低く、100g中にはいっている炭水化物の量そのものも、14.5gです。
タピオカミルクティーに入っている砂糖は角砂糖平均36.8個分ほど入っています。
150g近く入っていることになります。
これは、コーラ500mlよりもはるかに多い計算になります。
砂糖のカロリーは100gあたり384kcalです。
砂糖150gということは、576kcalとなり、つまり糖分がタピオカドリンクの太る理由になっているといえるでしょう。
ここまででわかったようにタピオカそのものは、カロリーは高くありません。
タピオカドリンクを飲んで太ったという人は、別の部分に原因があります。
タピオカそのもののカロリーが低いので、タピオカドリンクのカロリー全体を下げるためには、何をすればいいのかをご紹介します。
下記の方法で、タピオカドリンクが好きな人は、カロリーを抑えて楽しむとよいでしょう。
タピオカのカロリーをさげるための方法としては、もともとカロリーが高い糖分をなくすとよいでしょう。
甘いお茶が好きな人は、カロリーが高くなりがちですが、タピオカの触感をたのしむだけなら、タピオカドリンクに砂糖を入れずに飲んでも問題ないでしょう。
砂糖なしで飲むことでかなりのカロリーを減らすことができます。
ソーダドリンクなどの炭酸飲料にしないで、お茶を砂糖なしにすることで、タピオカドリンクのカロリーをかなり下げることができます。
ドリンクそのものをソーダにしたり、フルーツ系にすることで糖分が入りカロリーが高くなってしまいます。
お茶であれば砂糖をいれないと無糖です。
甘くないとおいしくないと感じる人は、無糖を選んだあとに、自分ですこしだけ砂糖を足す形を選ぶとよいでしょう。
自分で作るときは、市販のタピオカドリンクのように角砂糖を30個入れる人はいませんよね。
甘いものに目がない人にとっては、甘くないタピオカドリンクは飲む意味がないと感じてしまうこともあるかもしれません。
もしも、甘いタピオカでないと絶対に嫌なのだとしたら、タピオカドリンクの摂取量そのものを減らしましょう。
毎日のように飲むのをやめるだけでも、カロリーの摂取量を抑えることができるでしょう。
購入の際にはカロリーが低いタピオカドリンクを選ぶよう、気にしてみるのもおすすめです。
原材料であるキャッサバを加工してタピオカにし、茹であげた時点でかなりカロリーが低くなっているタピオカですが、ドリンクのベースとなっているものが、甘いものだとそこに糖分がありカロリーが高くなってしまいます。
無糖のお茶系のタピオカドリンクを頼んだり、タピオカドリンク自体を飲む量を減らすことで、カロリーのバランスを見ていくとよいでしょう。
<参考元> 文部科学省|食品成分データベース
Written by KOIGAKU