私は恋に恋するタイプの女です。
今までの恋愛経験から少女漫画のような恋愛や結婚はないんだと気がついたのですが、その理想が叶わないんだとわかったとたんに一生独身でいいや~と恋愛をしたい気持ちがなくなりました。
今は仕事も楽しいし、休日は友達とも会ったり習い事をしたりと充実しているのですが、女の幸せの為にも新しい恋を探してみたいです。
欲張りなのは自覚しているのですが、新しい出会いを探すにあたりなにか気を付けた方がいいことってありますか?
(27歳/女性(独身)/看護師/長崎県)
ご質問誠に有難う御座います。
私の父は低学歴です。
一応大卒ではあるものの、お世辞にも良い大学とは言えません。父が入学した時の偏差値は分かりませんが、おそらくは偏差値は30台程度だったことでしょう。
しかし幸運にも仕事が出来た父は、低学歴であることを物ともせずに出世をしました。
父は出世をしたことで部下を育てることも多かったのですが、子供の頃からことあるごとにこんなことを言っていたのを覚えています。
「俺よりも頭がいいのに、なんで出来ないんだろう」
父を擁護するわけではありませんが、これは嫌味では御座いません。父は仕事が出来たため低学歴でありながら、そこそこ有名な企業に勤めておりました。
そのため父の会社には、父よりも学歴が低い社員が一人もいなかったのです。
ですので父は低学歴でありながら高学歴の部下を持つことになったのですが、父は最後まで「高学歴は俺よりも頭がいいから仕事が出来るはずだ」という幻想を捨てられませんでした。
そのため仕事が出来ない高学歴を見ると「どうして高学歴なのに……」と疑問に思っていたのです。
さて、そんな父に育てられた私と私の弟は、父が言う「高学歴」の大学に進学をしました。父は高学歴の大学生に関心があったため、よく大学の話を聞かれたのですが、父が考えている「高学歴の大学」にはかなりの幻想が含まれていたのです。
父が私たちに語る「高学歴の大学生像」は、あまりにも真面目で、頭が良く、優秀で、現実には全く即していないものでした。
私と弟は実際に高学歴の大学に進学したので、それが幻想だとすぐに分かったのですが実際に良い大学に行っていない父は高学歴の社員に囲まれて40年間働いても、その幻想が砕かれることはなかったのです。
高学歴であることには様々なメリットが御座いますが、その中の1つに「高学歴の実態」を知ることができるというものがあるでしょう。
父は会社を辞めるその日まで「俺がもう少し高学歴なら」と考えおりました。同期の中でも出世頭と呼ばれる地位に就き、定年まで働くことが困難な会社を定年まで勤め上げたのにそれでもなお幻想は砕けなかったのです。
しかし、このことで父を責めるのは酷なものでしょう。父にとっては高学歴の社会は未知の世界で、想像で語ることしか出来ないものだったのです。
さて、それでは今回のご質問に戻りましょう。
私は恋愛に興味がないのであれば、恋愛をしなくても良いと思っております。
しかし今回のご質問者様のように少なからず恋愛に関心がある方は、一度恋愛をしてから「興味がない」と言った方が良いでしょう。
恋愛をせずに「恋愛に興味がない」と言ってしまうと、恋愛の幻想に縛られ続けてしまうのです。過度に美化をすることもあれば、逆に過度に貶めることもある。
いずれにしても興味があるのに実際に体験をしないとその幻想に振り回されてしまうことは間違いありません。
とは言え、今回のご質問者様は恋愛に対して前向きに考えているようですし、文脈からして恋愛経験もあるようですから問題はないでしょう。
それではご質問者様の考える「少女漫画のような恋」を現実のものにするためには一体どうすれば良いのでしょうか?
確かに少女漫画と全く同じようなロマンチックな恋は現実には存在しないかもしれません。
しかし少女漫画と同じくらい感動する恋は世の中に存在することでしょう。
傍観者で感じる感動と、主人公として感じる感動には大きな差があるのです。たとえ少女漫画よりもロマンチックではない恋愛であったとしても、その恋愛を主人公として体験すれば少女漫画よりもずっと感動することは出来るでしょう。
さて、それではそんなロマンチックで感動的な恋をするためには一体どうすれば良いでしょうか?
ズバリ「欲張り」であってください。
ご質問者様はご自身の願いを「欲張り」とお考えのようですが、恋愛においては欲張りで良いのです。
自分の欲望を殺していては、どんなに素敵な恋でも感動することは出来ません。ですので欲望を殺すのは厳禁。むしろ欲張りでなくてはならないのです。
どうかご安心くださいませ。一部の悪い男性を除けば、男性は基本的に欲張りな女性の願いを叶えることに快感を覚える生き物で御座います。貢ぎ癖という話ではなく、大好きな女性の喜ぶ姿こそが男性にとって何よりも大きな喜びなのです。
また自分の感情を押し殺して、相手に尽くすことばかりを考えていると「クズ男」ばかり寄ってくるということにも注意をしなければなりません。
ダメンズとばかり付き合っている女性は自分の欲望を押し殺している女性ばかりなのです。
ダメンズは女性に尽くさせたい男たちなので、欲張りな女性を狙ったりはいたしません。
ダメンズは自分の欲望を押し殺し自分に尽くしてくれるような女性を狙っているのです。
Written by ラブホスタッフ 上野