最近はパワハラ、セクハラと並んで、モラハラが社会問題として提起されることも増えています。モラハラとはモラルハラスメントの略で、精神的な暴力や、日常的にストレスをあたえる発言を指しています。
が、確固たる定義ってなかなか難しいようで、環境によってはモラハラが成り立つ場合とそうでない場合があり、モラハラが成立するかどうかは、加害者の発言に対して被害者が反論できるかどうかが争点になっているところも大きいみたいですね。
要は言い返せない相手への言葉の暴力は、モラハラだと認識しておくのがいいのかもしれません。
ところで世間には、モラハラをやらかしてしまう男性って割といます。が、その多くは自分でそれを自覚していません。一方で会社の上司、彼氏、夫。モラハラの加害者になってしまった男性たちと接する機会は、女性にとっては頻繁です。
今回は、モラハラをやらかしてしまう男性にありがちな態度や言い分について、代表的な例をいくつかご紹介したいと思います。
モラハラをやらかしてしまう男性ってのは筆者の周囲にも何人かいますし、ひょっとすると筆者も気付いていないだけでやらかしているかもしれません。
1つ言えるのは、加害者にはその自覚がなく、義憤(ぎふん)で発言していることが、結果的にモラハラの範疇だったということが多いんですよね。
たとえば相手を注意しようと思っただとか。
たとえば反省させたかったとか。
そういう正義感から来る発言が、傍から見れば行き過ぎた発言。つまりモラハラだったということが、比較的多い印象です。たとえ発言内容は正しくても、相手がどう感じるか次第でモラハラ発言になります。加害者はそれが分かっていません。
精神的な暴力とは、加害者側にしてみれば気に食わない相手の態度を指摘すれば、それでいいのです。ですのでモラハラの加害者の特徴として、比較的オーソドックスなのが、発言の整合性がないという点でしょう。
とにかく気に食わない相手を注意、叱責し、萎縮させたいからやっているだけなので、たとえば職場で以前と違う作業の手順をいきなり指示し、相手が少しでも嫌な顔をすると「なんだその顔は!」と勝手に盛り上がってしまう。こういう態度こそモラハラあるあるですね。
これはモラハラ男を見抜く際の、1番参考になる特徴と考えてもらいたいぐらいに便利なポイントなのですが、モラハラをする男性って、大抵普段から立派な発言ばかりしています。
たとえば過去の著名な作家の発言を引用したり、誰が聞いても納得する正論をいくつも暗記しているようなタイプですね。
それだけならまあ、害はないんですけど、こういうタイプって普段から周囲に対して立派な発言ばかりしていて、しばしば身内の中で揉め事が起きると間に入って仲介し、恩を売るようなマネまでしてくれます。
が、その割には当人の生活をつぶさに観察していると、発言の立派さとは無縁の堕落した自己管理をしていることが多く、自分を棚に上げて、ことあるごとに他人を中傷している事実がしれっと見えてくること、マジで多いです。
あんまり普段から偉そうな言葉ばかり使っている男性とは、そう懇意にならずにおくことをオススメします。
モラハラの加害者って、要は性格的にこじれ倒しているんですよね。歪んだ正義感が暴走しているというか。ですのでまともにとりあってもあまり更正させることはできません。自分の正義が否定されることがあってはならないと考えていますから。
こういうタイプとは、仲良くせず、干渉せず、おだてないことです。下手に首を縦に振るから、増長するのです。
Written by 松本 ミゾレ