ちゃんと自分の人生を生きていますか。自分に素直に、シンプルに生きたいと願いながら、実際行動にうつせている人は意外と少ないのではないでしょうか。この記事では、シンプルに生きるためのコツを具体例も交えながらくわしく解説していきます。
1度しかない人生、自分の幸せを願わない人はいないでしょう。しかし、「幸せってなんだろうか」「あの人は幸せそうでうらやましいな」「幸せはどこにあるのだろうか」という気持ちばかりで、幸せが遠い存在のように感じている人も多いのではないでしょうか。
もちろん、幸せの定義はそれぞれ人によって異なりますが、幸せを手に入れるのはそれほどに難しいことではないのかもしれません。
この記事では、シンプルに生きるために必要なことや、すぐに実践できそうな生きるためのコツなどを紹介していきます。
シンプルに生きるために自分を変えたい人、一歩踏み出す勇気が持てない人、あるいは自分の幸せを見つけたい人は、紹介する内容をぜひ参考にしてください。
シンプルに生きるのは難しいです。けれど、できるだけそう生きてみようと思えば、肩の荷がおり、不毛なことで悩む時間は減るはず。少しずつでも良いですし、あっさり受け流せる人の真似から始めるのもオススメです。
世の中って「なんだ、そんなことだったのか」と思えることや「深く考えない方が素直でいられた」と思うことがたくさんあります。心も環境も、できるだけシンプルでいられるようにしましょう!
最初に、シンプルに生きるために必要なことを紹介します。ここでは8つのことを紹介しますが、いきなりすべてを取り入れる必要はありません。今の自分に必要だと思うもの、できそうなものから少しずつ取り入れてみましょう。
シンプルに生きる人の共通点としてまず挙げられるのが、優柔不断さとは全くの無縁であって、決断力を持って生きているということです。自分らしい考えや価値観が確立されているため、小さなことであっても大きなことであっても、ウジウジと悩んだり迷うことがありません。
自分がどうしたいかをきちんと理解しているからこそ、いつも正しい決断をすぐに下せるのでしょう。
他人の意見に流されないというのも、シンプルに生きる人の共通点の1つとして挙げられるでしょう。自分というものをしっかりと持っているからこそ、安易に他人の意見に流されて、自分の本来の考えや気持ちとは裏腹の選択をしてしまうことはありません。
そのため、世間の風潮や他人の評価に惑わされることなく、自分の生きたいような人生を生きられるでしょう。
シンプルに生きる人の共通点の1つとして紹介したいのが、出来事をありのまま捉えられるということです。
他人の言動を変に深読みして、「あの人に嫌味を言われたのでは?」「あの人から嫌われているのでは?」と、あれこれ考えたり悩んだりせず、シンプルに考えることができるという意味になります。
そのため、不必要なストレスを受けずに自分らしい生き方ができるでしょう。
何事も受け入れる姿勢であるというのも、シンプルに生きる人の特徴でしょう。
これはとっても難しいのですが、自分にとっての基準を定めているので、意外と「まあそれぐらいならいいか」と思えるようになります。
例えば、「これ以上のことをされると私は不愉快になる」「こういうことをされると信頼できない」など、ある程度の決まりを作り、それ以外は上手く流せるのです。
たいしたことでもないのに、イライラや不信感が出てきたとしたら、それはあなたの心がまだ未熟だからです。
「1人」というとネガティブなイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、1人はそんなに悪いものではありません。
周りの人と話したり、意見をぶつけあったりすることも時には必要ですが、まずは自分を知ることがシンプルに生きる上での基本となります。誰にも邪魔をされない1人の時間は、自分と向きあえる貴重な時間です。
自分がやりたいことは何なのか、どんな時に幸せを感じるのか、1人の時間を活用して考えてみましょう。
自分らしさを大切にするのは意外と難しいと感じる人は少なくないでしょう。自分の気持ちに素直になり、自分の軸をしっかり持つことで、自分らしさを保つことができます。
自分らしさが分からない人は、自分の好きなことや楽しいと思うこと、反対に嫌いなことや無理してやっていることを意識すると、自分らしさがおのずと見えてくるでしょう。
自分らしさを大切にし、ありのままの自分で過ごすことがシンプルに生きることへとつながっていくのです。
自分にとって無駄だと思うことは、しっかりと断る勇気を持ちましょう。
無駄なことをすると、ストレスがたまったり、時間を浪費したりするでしょう。また、周囲に合わせて断れない状況が続くと、自分の人生が他人のためのものになってしまいがちです。
しかし、誘ってくれた相手には感謝を伝えたり、代わりの案を提案したりしながら、勇気を持って断りましょう。自分の軸をしっかり持ち、他人ではなく自分にフォーカスすることを意識してください。
柔軟性を身に付けることもまた、シンプルに生きるための大切な要素でしょう。
ここで言う柔軟性とは、1つの考え方に縛られるのではなく、いろんな視点で物事を見る力です。柔軟性を身に付けると視野が広くなり、今まで見えなかったことが見えてくるでしょう。そうすることで、気持ちが前向きになり、シンプルに生きやすくなります。
自分の軸はしっかり持ちつつ、1つのことに縛られない柔軟性を身に付けましょう。
シンプルに生きるために必要なことが大体分かったら、次は行動にうつしてみましょう。
ここではシンプルに生きるための実践的なコツを5つ紹介します。その気になれば、今日から実践できるものばかりです。実際に行動に起こしてみると、自分の中で何かが変わったのを感じられるでしょう。
スマホの中には、情報が溢れています。手軽に情報が入手できるのはメリットですが、その反面、不要な情報や知らない方が良かった情報まで入手できてしまうというデメリットも抱えています。
実際、スマホの中のキラキラした生活と自分を比べて落ち込んだり、根拠のないうわさ話に傷付いたりした経験がある人も多いでしょう。シンプルに生きるためには、自分にとって不要なものは取り入れないことが大切です。スマホから離れて、現実世界に目を向けましょう。
日記は、シンプルに生きたい人に役立つアイテムの1つです。日記を記すことにより、気持ちの整理やストレスの発散ができるので、頭の中がクリアになりやすいでしょう。
日記に書く内容は自由ですが、何を書くか迷ってしまうという人は、その日あったうれしかったことを書いてみましょう。うれしかったことを探すことで、日々の小さな幸せに目を向けられるようになり、幸福感が増してくるでしょう。
シンプルに生きるためには、自分にとって不要なものを手放すことが大切です。
実際に「物」を少なくしてみると分かりますが、見た目がすっきりするだけでなく、自分の心もすっきりするのが感じられるでしょう。
不要な物を手放すと、自分にとって価値のある物、必要な物だけが手元に残ります。今までの買い物の無駄を見直す良いきっかけにもなるでしょう。
シンプルに生きるための基本は、不要な物は持たないことです。日頃から物を少なくする意識を持ちましょう。
人との距離感は、良好な人間関係を築く上で重要な要素の1つです。
人間関係でストレスを抱えている人は多いですが、人と関わらずに生きていくのは難しいのではないでしょうか。ストレスを減らしたいのならば、「人と関わらない」のではなく「適切な距離感で人と関わる」ことに目を向けてください。
人との適切な距離感が分かれば、不要なストレスが減り、理想とするシンプルな生き方に近づくことができるでしょう。
自分との向き合い方が分からない人は、質問リストを作って自分自身に質問してみましょう。質問に答えていくことで、少しずつ自分との向き合い方が見えてくるでしょう。具体的な質問をいくつか紹介するので参考にしてください。
生活や仕事に関する質問例
まずは人生の基本となる、自分の生活スタイルや仕事について考えてみましょう。
・仕事とプライベートのバランスに満足しているか
・時間の使い方は理想どおりか
・住んでいる場所に不便を感じるか
自分のことに関する質問例
次に、自分自身について考えてみましょう。本当の自分が見えてきたでしょうか。
・悲しみやストレスを感じたのはどんな時か
・うれしいと感じたのはどんな時か
・どんな人に憧れるか
・容姿や状況が今と違っていたら何をしたいか
家族・友人・人間関係に関する質問例
自分と周りの人の関係についても考えてみましょう。大切にしたい人や無駄な人間関係が見えてきます。
・一緒にいて心地がいい人は誰か
・一緒にいてストレスがたまる人は誰か
・人間関係で大切にしていることは何であるか
・誰かのために願い事をするとしたら、誰の何について願い事をするか
将来に関する質問例
最後に将来について考えてみましょう。この質問は、自分の気持ちに素直になって自由に答えてみましょう。自分が描く理想の将来像がはっきり見えてくるでしょう。
・昔から興味があることは何か
・現在、興味があることは何か
・どこで、誰と、どのような過ごし方をしたいか
・これだけは避けたいという将来像はどのようなものか
シンプルに生きるには、自分に不要なものを手放し、無駄にしているお金や時間を見なおす必要がるでしょう。
自分に必要のないものを手放すことで、不快な感情が減っていき、日常の中の小さな幸せに目を向けられるようになります。その結果、今までよりも豊かな人生を送りやすくなるでしょう。
最近では一般人でも、インスタグラムなどのSNSに自撮りを頻繁に載せる人が多くなっていますよね。
フォロワーの評価を過剰に意識して、自撮りをびっくりするほど加工している人も少なくありません。
このように、「他人によく思われたい」「褒められたい」という承認欲求に囚われてしまうと、他人の評価によって自分の生き方が決められてしまうので、シンプルな生き方ができなくなってしまいます。醜い承認欲求を手放すことが必要です。
ナルシストでもない限り、人は多かれ少なかれ自分の容姿にコンプレックスを抱えているものです。
ほとんどの人はコンプレックスと上手く折り合いをつけて生きていますが、中には「私は可愛くない」「あの子の方が綺麗」と容姿へのコンプレックスに憑りつかれて、自分を追い込むようなダイエットや美容整形に手を出す人もいますよね。
シンプルで幸せな人生を歩みたいのならば、このようなコンプレックスから距離を取り、自分を自分で認めてあげることが必要です。
シンプルに生きたいならば、自分の人生を完全にコントロールしたいという欲求を手放すことも必要でしょう。
絵に描いたような、完全に自分の思い通りの人生を歩める人など、どこにもいません。
傍から見ると大成功を収めていて順風満帆な人生を歩んでいるように思える人でも、その人なりに挫折をしたり苦しんでいます。
だからこそ、思い描いた通りの人生を歩もうと固執をするのではなく、「あるがまま」の精神で生きられるようなタフさも身に付ける必要があるのです。
過去への執着も、シンプルに生きたいならば手放すべきです。終わってしまったことについて今更あれこれ考えたとしても、過去に起こったことは変えられませんよね。
もちろん過去の失敗を反省し、それを教訓にすることは大切です。ですが、「なんであの時あんなことをしちゃったんだろう」「ああすればよかった」と後悔しても、建設的なことは何もありません。
あれこれと考えてしまう人こそ、本当はシンプルに生きたいと思っているはずです。
なるようにしかならないことは分かっているけれど、一度考え出すと止まらなくなり、本来の目的や周りからのアドバイスがどんどん遠くなってしまうのです。
シンプルに生きるということは、きちんと受け止めることでもあります。他に原因を探ったり、どうしてそういう態度だったのかを深く考えすぎたりすると、人間不信になり本質とはズレた答えに縛られてしまいます。
物が多い環境だと、頭の中にもたくさんの思いや悩みが湧いてきます。
部屋や机の上を見てみると、何となく捨てなかった袋や、二度と使わない古い化粧品、空の容器がありませんか? 何となく捨てないって、別にたいしたことじゃないと思いますよね。
けれど、物への執着が結果として表れていることが多いんです。一度断捨離や大掃除をしてみると、心がとてもスッとします。不要なものを片づけることも、シンプルに生きるために必要なことです。
生きていく上でお金は必要であり、お金持ちになりたいと願う人は少なくないでしょう。お金持ちになりたいという目標を持ち、そのために努力するのは悪いことではありません。
しかし、お金にだけフォーカスをあてた考え方は、シンプルに生きる上での障害になる可能性があります。お金に執着するとお金のことしか考えられなくなり、大切なものを見失いがちになるためです。
お金に対して「執着する」のではなく、「大切にする」という意識を持ってみましょう。
自分に自信を持つことは大切ですが、過剰に期待する気持ちは手放しましょう。
自分への過剰な期待は、失敗した時に大きな絶望感となりやすく、必要以上に自分を責めてしまうでしょう。また、自分への期待が過剰になると「もし、上手くいかなかったら?」と失敗への恐怖が大きくなり、行動が制限されてしまうこともあります。
シンプルに生きるためには、「やってみたい」という自分の素直な気持ちを優先できることが重要です。
いかがだったでしょうか。多くのことを紹介したので、「全部実践するのは難しそう」「やっぱり自分にはできない」と感じている人がいるかもしれません。しかし、全部を変える必要はありません。
少しずつ思考を変え、そして行動を変えることで、人生の見え方は大きく変わっていくでしょう。自分を幸せにできるのは「自分」であるという意識を持ち、勇気を出して、一歩ずつ前に進んでいきましょう。
Written by 千晶