情緒不安定を克服するために知っておきたいこと

“情緒不安定”とは感情の起伏が激しくなり心が不安定になることです。自分で感情をコントロールできなくなるので、この精神不安定な状態を放っておくと周囲の人に迷惑をかける原因にもなりかねません。

職場の人や友人から、「あなた、最近情緒不安定じゃない?」と言われたら要注意です。情緒不安定は他者から見るとわかるのですが、当の本人は気づかないままであるケースが多いのです。

今回の記事では、情緒不安定の特徴や原因と克服していくための方法を紹介させて頂きます。

情緒不安定とは? 情緒不安定の特徴と症状について紹介します

情緒不安定とは感情の起伏が激しくなり、心が不安定になる状態を表します。情緒不安定になると自分の気持ちや感情をコントロールできなくなるので、すぐにイライラしたり、不安を感じて眠れなくなったりします。

情緒不安定が続くと人との衝突が増えるようになり、人間関係がスムーズに回らなくなります。訳もなく心配と不安が募り、眠れない日が続いて不眠症になるケースも多いです。

今まで仕事をバリバリこなしてきた人が、ある日突然情緒不安定になって仕事ができなくなるというケースもあります。

情緒不安定になると、今までできたことができなくなったり、コミュニケーション能力がガクンと落ちたりします。こういったケースは完璧主義者の人が、環境の変化が原因で発症するケースが多いです。

情緒不安定は自身で状態に気づいていないケースも多く、周囲から指摘されて初めて気づくことも多いです。そのため、知らぬ間にどんどん悪化するパターンも多く、指摘されたらすぐに自覚することが大切です。時と場合によっては、うつ病に発展するケースも少なくありません。

また、情緒不安定の人に多いのが、善意のつもりで指摘したのに、悪意と受け取ってキレてしまうケースです。自分で感情をコントロールできないので、キレ出したら止まりません。誰かにやつ当たりしたり、暴言を吐いてしまうこともあります。

最悪な場合、その人にとって大切な恋人、家族、仕事、友人を情緒不安定が原因で失ってしまう可能性もあります。大切なものを守るためにも、情緒不安定は放っておいてはいけません。

自分で気づかないケースが多いので、人から指摘されたら「私に限って、そんなハズないでしょう?」と、キレたりせずに病院に行きましょう。情緒不安定とは? 情緒不安定の特徴と症状について紹介します

情緒不安定の原因とは?

情緒不安定は、さまざまな要因によって引きおこされる可能性があります。最も多いのが病気や失敗など、将来を心配して不安になることがやめられないケースです。筆者の周囲にはこのパターンの人が多く、睡眠薬がないと眠れないという人までいます。

「そんなに不安になる必要はないよ」と伝えても、彼等には伝わりません。常に心配事を抱えているので、いつ会ってもイライラしています。上記でも述べましたが、完璧主義者の人もなりやすく、仕事が完璧だった女性が結婚して家庭に入り、家事や子育てが満足にできなかったときに情緒不安定になるケースも多いです。

過去に精神的ショックな出来事があってトラウマを抱えている人や、身体に不調をかかえて情緒不安定になったり、または特に理由もなく発症することもあるようです。情緒不安定の原因とは?

情緒不安定を改善する方法とは?

①通院・カウンセリング

情緒不安定を指摘されたら、ただちに病院へ行ってカウンセリングを受けて下さい。情緒不安定は放置しておくとうつ病の原因になる恐れがあります。

風邪を引いた時に病院へ行って薬をもらって休むのと同じように、心の疲れや病気も通院やカウンセリングによってケアすることができるのです。

実は筆者も職場で指摘されて、精神科の病院で見てもらったことがあります。仕事のミスが多発する日が続いたからです。「あまりにも酷いから、一度病院に行った方がいいよ」と上司に指摘され、病院に行くことになりました。

病院はかなり混んでおり、2時間程待ちました。都会の真ん中にある病院なので、仕事帰りのサラリーマンが本当に多かったです。「仕事をしながら心の不安を抱える人が、街にはたくさんいるのだな」と思ったのを覚えています。

お医者さんには「仕事でミスが続くのは病気じゃなくて性格のせいだよ。本当に精神病の人は見たらわかるから」と言われました。

筆者の場合は精神病ではなかったのですが、職場の人や友人に少しでも指摘されたら病院に行くことをオススメします。

②生活習慣の改善

情緒不安定を克服するためには、規則正しい生活が大切です。特に睡眠時間が少ない人や食生活が乱れている人は、情緒不安定になりやすくなります。また、寝不足になると心身ともに不調が出やすくなります。

携帯やパソコンなどの画面から発せられる青い光「ブルーライト」には、神経を興奮させてしまう効果があるので、眠る前は見ないようにしましょう。

夕食も寝る3時間前には済ませておきましょう。食べ物を寝る前に食べてしまうと、眠ったあとも胃で食べ物を消化しようとするので体が休まらず、眠りが浅くなる原因になってしまいます。

眠りにつく前は、なるべくリラックスできる状態に心身を整えるようにしておきましょう。

また、苦手な人や周囲の人間関係に悩まされている人、SNS疲れをしている人も情緒不安定になりやすいです。

仮に今、情緒不安定と診断されたら、もしかすると自身がおかれている環境や人間関係が原因になっているのかもしれません。職場の人間関係に悩んでいるなら、転職や異動の選択肢も考えてみましょう。

SNSや友達との付き合いで悩んでいるなら、距離を置くのも大切です。SNS依存症の人は使用する時間を「一日数分」と決めて、使用制限をかけましょう。②生活習慣の改善

③リラックス

情緒不安定になると、訳もなく不安になってしまいます。心を落ち着かせる環境を作ることも、情緒不安定を改善するには大切です。朝起きたら窓を開けて深呼吸したり、ストレッチをすると体がリラックスするようになります。

入浴もシャワーだけで済ませずに、湯船に浸かって疲れを取るようにしましょう。入浴剤は疲れが取れやすいバスソルトやよい香りのする入浴剤がオススメです。アロマディフューザーでリラックスできる香りを楽しむのも良いですね。

リラックス効果があるのは、ラベンダーやひのきなどの森林の香りです。グレープフルーツやオレンジは気分がスッキリする効果があるので、モヤモヤした不安を抱えている人にもオススメです。③リラックス

【まとめ】情緒不安定を改善して、健やかな生活を過ごそう!

情緒不安定になると感情の起伏が激しくなり、心が落ち着かなくなります。どうしようもない不安に襲われ、夜もぐっすり眠れなくなったりします。自分では気づかないことも多いので、少しでも指摘されたら迷わず病院に行きましょう。

また、普段の生活環境も心の病気に関わっていることが多いです。睡眠時間はしっかり取って、寝る前はブルーライトを発するものは見ないようにしましょう。どんなに時間がなくても、湯船にしっかり浸かって疲れを取りましょう。

心を落ち着かせるには、朝起きて窓を開けて深呼吸したり、心が落ち着くラベンダーや森林の香りがするアロマを生活に取り入れるのもオススメです。アロマディフューザーを使うと、部屋いっぱいにアロマの香りが漂ってリラックスできます。

「もしかして情緒不安定?」という方は、今回の記事を参考に情緒不安定を改善して、健やかな生活を過ごしてくださいね。

Written by みくまゆたん

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