受け身……と言っても、柔道の話ではありません。恋愛における受け身の話です。恋愛スタンスを大別すると、2タイプに分かれます。積極的タイプと、受け身タイプです。この記事では後者のほう……受け身恋愛にフォーカスしたいと思います。
「恋愛に対して受け身なんです」と聞いて、どのような印象を受けますか?
「待っているだけじゃ何も起きないぞ!」と、渇を入れたくなる人もいるでしょう。一理ありますが、筆者は思うのです。そもそも女性とは、基本的に受け身な生き物である、と。
なぜなら女性は、セックスという本能に基づく行為において、身体の構造上受け身になっています。そしてセックスの手前にあるのが恋愛です。そう考えると、女性が恋愛において受け身なのは当たり前のこと。よって、「受け身な自分を変えなければ」と思う必要はないのです。
恋愛における受け身スタンスを変える必要はないと書きました。とは言え、「受け身スタンスでええじゃないか!」と開き直るぶん、多少の歩み寄りは必要です。
たとえば、「自分からデートに誘うことができない」「男性から誘われるのをひたすら待つ」という受け身スタンス。
「たまには自分から誘いましょう」という恋愛術もあるようですが、無理をする必要はありません。自分に合わないやり方で、それがストレスになるのは馬鹿馬鹿しいですから。
そのぶん、男性からのお誘いが入った際は「ありがたやー」という感謝の念を大切にしましょう。誘えない性格の自分に声をかけてくれたのですから、そりゃもうありがたいです。その感謝の念があることで、男性への返信やデート本番での接し方など、だいぶ違ってくるはずですよ。
いざ、デート本番! 受け身な女性にありがちなのが、「聞き役に徹する」というパターンです。自分の話なんぞ、相手男性にとってはつまらないのではないか……だったら聞き役に徹したほうが無難という作戦なのでしょう。
良いと思いますよ、私たちは芸人さんのように「しゃべりのプロ」ではありません。ありきたりな日常を、おもしろおかしく語るだなんて、無茶です。男性にとって退屈な美容やスイーツの話題を延々と語り、あくびをされるよりよっぽど賢いといえるでしょう。
そのぶん、相手男性の話は全力で盛り上げましょう。ただ相づちを打っているだけでは申し訳ない!
盛り上げ方ですが、まずは相手の話に集中し、真剣に聞くこと。相手の話に集中していれば、おのずと「その部分をもっと詳しく聞きたい」など、興味関心が触発されるはず。そこから、話が広がっていくでしょう。
何度かのデートを経て、いざお付き合い! 彼氏に対して不満があったとしても、「ケンカしたくない」「嫌われたくない」などの理由で、不満な部分も容認する受け身女性が存在します。いちいち話し合いをすると、雰囲気が悪くなりますからね。男性は、話し合いが嫌いな生き物ですし。
不満な部分にも目を瞑るなら、覚悟を決めましょう。溜め込んで、ある日突然爆発させるのはルール違反です。と言うか、怖いです(笑)。男性側は、「だったらその都度早めに言ってくれよ」と思うでしょう。
溜め込んだ不満は、カラオケなり女子会なりショッピングなり、別の方法でストレス発散を。
以上を踏まえ、結論! 受け身な恋愛スタンスは、無理に変える必要はナシ!「私は受け身な性格」と開き直りましょう。大事なのは、「そのぶん……」という部分なのだと思います。
Written by 菊池美佳子