もともと優男とは、「上品で優しい男」「風雅な男」を示す言葉でした。現代では、「やさおとこ」ではなく「やさお」と読まれることが多く、「なよなよしている」とか「頼りがいがない」といったような、ネガティブなイメージも多いようですね。
ではなぜ今、優男が密かにモテているのでしょうか。
女性に「男性のタイプ」を聞くと、「優しい人」という回答が1番多いですよね。どんなに外見が良くても、頼りがいがあっても、冷酷な面を見たりぶっきらぼうな扱いをされると、なんだか不信感を持ってしまいます。
女性の理想像が、「かっこよくて頼れる男性」から「包容力のある優しい男性」に変化しているのは、癒されたい女性が増えているからではないでしょうか。
昔は「亭主関白」という言葉をよく耳にしましたが、今は敬遠されがちです。これは女性の社会進出が増えたことや、男女が平等に扱われるようになった社会的背景も関係しています。
今はもう、男性の言うことを黙って聞く、男性の意見に従う、なんていう時代ではないんですね。
・聞き上手
モテる優男は聞き上手です。嫌な顔せず「うんうん」と聞いてくれるので、ついつい時間を忘れて話し続けてしまうことも。
筆者の友達も、周りから優男と言われていますが、本人曰く「我慢して聞いているわけではなく、そんな考えかた、そんな環境もあるんだなあって思いながら聞いてるよ」だそうです。
・気持ちを理解してくれる
優男は「女の考えてることってわからない」なんて言いません。傷ついたこと、つい妬んでしまったこと、苦しいこと、悲しいこと……女性の感性もなぜか受け入れてくれます。考え方が女性に近いのかもしれませんね。
会話をリードしたり、ぐいぐいひっぱるのは苦手なようですが、頭ごなしに否定したり、わからないものはわからないと聞く耳を持ってくれない男性より、一緒に居て心地良い優男のほうがモテる理由もわかります。
・礼儀正しく気配り上手
基本的に誰にでも優しいので、周りからの評判も良いです。個性やインパクトは薄いかもしれませんが、友達や家族に紹介するときも安心です。
・きちんと注意してくれる
なんでも鵜呑みにするわけではなく、「それは○○ちゃんの言い方がきつかったからだよ」「そんなことをしたら誰だって怒るよ」など、言いにくいことでもきちんと指摘してくれます。
「気持ちはすごくわかるよ」「そういうことってあるよね」など、同じ目線から注意してくれるので、素直に受け入れられます。
・感情的にならない
優男はいつも穏やかで落ち着いています。イライラしているときやひとりになりたいときは、他人を傷つけたり八つ当たりしないよう、距離を置く配慮も上手です。
・心が綺麗
優男は少女漫画や動物系の映画で感動してしまうような、純粋な心を持っています。自分のことを積極的に話すタイプではないので、趣味や好みが探りにくいですが、日常のちょっとしたことで、優男のピュアさを感じる場面があります。
最初は「そんなことで感動するの?」「なんか女々しい」と思うかもしれませんが、付き合ってみると意外と趣味が合ったり、相手の純粋さに惹かれるようになります。
いつも恋愛が上手くいかない、ケンカにはうんざり、ダメ男にひっかかってばかり……という人は、まわりに「隠れ優男」がいないか探してみましょう。
キーワードは「優柔不断」「草食系男子」「恋愛経験少なそう」の3つです。派手でカッコいい男性やリーダーシップのある男性が注目される中、優男は陰キャラとしてこっそり息を潜めています。
中には、ただネガティブなだけで行動力のないダメ男もいますが、「俺は別に目立たなくていいから」「好きでもないのに、とりあえず付き合うとかできないから」という真面目な優男もいます。
筆者の身近にも、学生時代から20代前半まで「オラオラ系」が好きだったのに、突然「穏やかで静かな優男」と結婚した友人がいます。週末には二人で映画館や喫茶店デートを楽しんでいるようです。
正直、最初に会ったときは「ずいぶん好みが変わったなあ。この人で満足できるのかな」と思ってしまいましたが、結婚して3年経っても愚痴が出てこないので、よほど一緒にいて心地よいんだなあと羨ましく思います。
なんちゃって優男には注意してくださいね。
優しい男を演じているだけで、付き合いが長くなるにつれ、本性が見えてくる男性もいます。他にも一見優男っぽいけれど、実は単なる優柔不断男だったということも。
本当の優男は、普段は優しく穏やかで受容的ですが、いざというときは頼りになります。
これからは優男がモテる時代なので、あの人と付き合っておけばよかった……と後悔しないよう、日頃から優男探しをしてみましょう!
Written by 千晶