好きな人が困ったり大変だったりすると、それを助けてあげたい、フォローしてあげたいと考えるのはごく当たり前のことです。これは、恋愛であれ友情であれ同じことですよね。
しかし、このような気持ちが「おせっかい」となって逆効果になってしまうことも……。今回は、「おせっかいと親切の境目」について見ていきます。
マイナビウーマンが2015年の7月に、22歳~39歳の男性を対象として行ったアンケートがあります。(有効回答件数は111件)
これは、「ありがた迷惑だな、と感じた女性の行動」について調べたものです。そのなかでランクインしているものとして、「食べ物を分けられる行為」が入っていました。
合コンや飲み会で、「取り分けをすること」はよくある話ですが、これが「食べたいものを自分の食べたいスピードでとりたいので迷惑」と答える声があります。また、欲しくもない甘味類をもらうのも困る、という声も寄せられていました。
相手が困っているときや落ち込んでいるときに、励まそうとして声をかけまくってしまう、というのも「おせっかいだ」と感じられる要因になっています。
一人で落ち込みたいときや考え込みたいときに、しつこく声を掛けられることで集中できなくなってしまったり、うざったく思ってしまったりすることがあるのです。
特に、相手がある程度立ち直ったときに、いつまでも昔のことを掘り起こして励ましていくスタイルは非常に鬱陶しく思われてしまうものです。
また、女友達の場合、
「私がフリーなときに、同じようにフリーな男性とくっつけようとしてくる」
「上から目線で、ほかの人を紹介してこようとする」
「早く結婚しなよ、とせっつかれる」
「理想が高すぎるなどの説教をしてくる」
というようなスタイルに非難が集まっています。自分ではよかれと思ってやっていることなのですが、受け取り手側からすると、それが「おせっかいだ」と思われてしまうことは多々あります。
出展:マイナビウーマン(ファナティック)「これぞありがた迷惑! 男性が「おせっかい」だと感じた女性の行動3選 」
《引用元》https://woman.mynavi.jp/article/150725-43/
もちろん、相手の気持ちをきちんと読み取ることができて、相手が求めているときに手助けやフォローをしてあげられれば、それが1番良いでしょう。
しかしこれは、口で言うのは易しいですが、実際に行うのは非常に難しいもの。相手の気持ちを100パーセント読み取ることなどはできませんし、相手もあなたに要望をシンプルに伝えてくるとは限らないからです。
食事のとりわけなどに関しては、「お取りしましょうか?」「分けましょうか?」と声を掛ければ相手の気持ちを読み取ることが簡単にできますが、励ましやフォローの場合は「おせっかい」と「親切」を分けるのはなかなか難しいもの。
最初は「親切な人だ」と思われていたのに、途中から「おせっかいな人だ」と思われることもあるからです。人間関係に正解はありません。
ただ、「どんな言葉や行動を選べばいいのかな?」と悩んだときには、とりあえず聞き役に徹する、というのがいいかもしれません。
また、そのときに、「何か手助けできることがある?」「何か困ったこととか、力になれることがあったら何でも言ってね」と言葉を添えるのもいいでしょう。このように伝えておけば、必要なときに、必要なタイミングで、相手もヘルプを出しやすくなります。
また、相手の話を聞くときは、「説教モード」にならないようにご注意を。
いろいろとグチを言われているとついついアドバイスをしたくなるものですが、それが「説諭」「説教」の雰囲気をまとっていると、とたんに「おせっかい認定」をされてしまいます。
Written by 鍋谷萌子