【お悩み相談】
(埼玉県在住、30歳、営業)
同棲して3年になる同い年の彼氏がいます。
私の彼氏は趣味を優先するタイプの人で、休日はすべて趣味の時間に費やしています。
そのため休日に二人でお出かけをするということがほどんどなく、とても寂しいです。
彼氏にその不満をぶつけると「俺の趣味を好きになれば一緒にいられるよ!」といわれ、1度は興味を持とうと一緒に行ったりしたのですが、私には合いませんでした。彼に「たまにで良いからお出かけしたい」といったところ、「お前が趣味に来ればいい」と言われてしまいます。
一緒にいると落ち着けるし、楽だし、彼のことは大好きなんですが、趣味第一優先な彼とこの先も一緒にいて幸せになれるのか不安です。
年齢も年齢で将来を真剣に考えているので、とても悩んでいます。
どうかアドバイスをください。
ご質問誠に有難う御座います。
今回の彼氏様の根本的な問題は何かと考えると「趣味に熱中している」ということではないように思えます。
もちろん、そのことも問題の原因の一端を担っているのは間違いないのですが、根本的な原因は他にあると言えるでしょう。そちらが解決すれば「趣味に熱中している」ということが問題になることもないでしょうから、何よりもその根本的な問題の解決が重要で御座います。
さて、それではその根本的な問題が何なのかということですが、それはご質問者様が不満をぶつけた際の彼氏様の対応で御座います。
彼氏にその不満をぶつけると「俺の趣味を好きになれば一緒にいられるよ!」といわれ、1度は興味を持とうと一緒に行ったりしたのですが、私には合いませんでした。
そもそも重要なこととして「休日は趣味に使う」という彼氏様の主張も「休日は一緒に過ごしたい」というご質問者様の主張も、その主張自体はどちらもまったくもって問題のある主張では御座いません。
例えば今回の彼氏様は、お付き合いしているのがご質問者様だからこそ「休日は趣味」ということが問題になっておりますが、それこそ彼氏様の仰る通り、一緒に趣味を楽しめるような彼女であれば何も問題は発生いたしませんでした。
これが価値観の違いの問題です。別にどちらかが悪いというわけでも御座いません。問題が発生すると「誰が悪いんだ!」と責任論を展開させる方がいらっしゃいますが、別に誰も悪いことをしていなくたって問題が発生することはあるのです。
しかし犯人がいないにしても、問題が発生したのであれば何かしらの方法で対処をしなくてはなりません。
そして、その「対処」における彼氏様の対応には問題があったと言えるでしょう。
価値観の違いがあることは仕方がありません。
もしも価値観が完全に一致する人間と結婚したいのであれば、それは鏡と結婚することを強くオススメ致します。価値観は完全に一致するでしょうが、どこまでも退屈で何の発展性もない結婚になるのは間違いないでしょう。
もちろん、人格の根幹となる部分の価値観が一致していることは重要です。
例えば「信仰」はここに該当するでしょう。綺麗事を言う方は少なくありませんが、違う宗教を信仰しているもの同士で生活を共にすることなど基本的には不可能です。
最近では「宗派の垣根も超えられる」という価値観の方が少なくありませんが、そういう方はキリスト教でもイスラム教でも仏教でもなく「違う宗教でも分かり合えるんだ、世界は1つなんだ教」の信者であると言えるでしょう。ですので彼らは「異教徒と分かり合うなんて不可能だ教」の人間と仲良くすることが出来ていません。
しかし個々の小さな価値観であればそれぞれ一致していなくとも何も問題御座いません。それどころか価値観が違うからこそ、一緒にいて楽しいのですし、結婚する意味も付き合う意味もあるというものでしょう。
とは言え価値観が異なれば今回のご質問者様のようにトラブルが発生することも御座います。
そんなときに重要なのはいかにしてその価値観の違いと折り合いを付けるのかということでしょう。
例えば今回の場合、物理的に両方の価値観をすべて満たすことは不可能です。彼氏様の体は1つしかないのですから「休日は全て趣味」という価値観と「休日にデートする」という価値観は両立致しません。
彼氏様の「趣味にハマればいい」という提案が上手くいけば達成することもあり得ましたが、残念ながらこの方法もご質問者様の価値観とは反しておりました。
ですので誰かが価値観を曲げて妥協しなくては、もうこの問題の解決はありえないのです。
彼氏様の「休日は趣味をしたい」という価値観を妥協するか
ご質問者様の「デートしたい」という価値観を妥協するか
ご質問者様の「(彼氏の)趣味はつまらない」という価値観を妥協するか
手段は大きく分けてこの3つしか御座いません。もちろんどの手段をとっても良いのですが、そもそもの問題として、今回の彼氏様の対応は「価値観をすり合わせる気」が全く感じられないのです。
ようするに自分の要望を一切曲げる気がないということ。「一緒に趣味を楽しもう」という提案をすること自体は全く問題がないのですが、その提案が上手くいかなったとき、何かしらの代案や方法で問題を解決しようとする気がないのは非常に大きな問題です。
今回の問題で仮にご質問者様が妥協に妥協を重ねて、一応の解決をしたとしても、またすぐに何かの価値観が食い違い同じようにお悩みになることでしょう。
価値観が食い違うのは当然なのです。そして価値観が食い違えば大きさの大小はともかくとして必ず問題が発生します。
だからこそ価値観が食い違ったときにどうやって折り合いをつけるのか、ということこそが人と長く付き合う上で最も重要なことなのです。
今回の彼氏様はどうでしょうか?
ご質問者様に対して「趣味をあわせろ」と主張されているようですが、これは「お前の価値観を曲げろ。俺は曲げる気がない」と言っているようにしか思えないのです。つまり彼氏様にとって「趣味」は絶対に譲れない一線ということ。その一線に共感できないのであれば、残念ながら結婚生活は難しいと言わざるを得ません。
仕事のお休みがどの程度あるのかは分かりませんが、もしも月に8回休みがあるのであれば、そのうち5回を趣味に、3回をデートに、というような提案をするのも良いでしょう。
それでもなお彼氏様が妥協をしないのであれば、これはもう結婚を諦めるか、デートを諦めるか、という選択をするべきかと思います。
Written by ラブホスタッフ 上野