【ラブホスタッフの上野さん】仕事一筋の女が35歳になった時に婚活をして、結婚できると思いますか?

【ご質問内容】

今年28歳の誕生日を迎える、彼氏なしアラサー女子です。
最近、周りの友人が結婚ラッシュで、『結婚』について考えることが多くなりました。
私は、最近仕事でリーダー職を任されたばかりで、まだまだバリバリ仕事に専念したいです。

でも、いずれは結婚したいと考えています。
友人の結婚ラッシュと共に、『婚活うつ』という言葉をニュースで目にして、
理想の相手と結婚することがいかに難しいのかを知りました。

しかも、男性は若い女性を好む傾向があるとよく聞くので、
仮に35歳になった私が、結婚したいとおもったときに、結婚相手が見つかるかどうかとても不安に思います。
将来結婚したいと思ったときに、若いピチピチの女子たちにも負けず、
結婚相手をゲットするために今からしておくこと、できることはありますでしょうか。

 

ご質問誠に有難う御座います。
今、バリバリ仕事をしながら、恋愛もして、結婚する。
これ以上に良い案が私には1つも御座いません。
35歳になってから結婚相手を探すことに比べれば、今この瞬間に結婚と仕事の両方をこなすことがどれほど簡単か。35歳になってから結婚することが不可能である、というわけではないのですが難易度の問題として、今仕事と結婚を両立させることよりは難しいかと思います。

「おいおい上野さんよお? 私はそういう話が聞きたいんじゃないんだよ?」と仰りたい気持ちは分かりますが、これ以上の回答は御座いません。結婚したいのであれば、今行動するという方法こそが最善です。

ちなみに、ご質問者様が多額の資産を形成し、主夫と結婚するという方法は避けた方が良いでしょう。結婚をする、ということだけを考えるのならば良策ですが、その方法で結婚できる相手は恐らく超高確率で「理想の相手」ではないからです。バリバリ働きたい、とお考えのご質問者様ですから相手の男性の年収をそこまで気にしないかもしれませんが、少なくともご質問者様の資産に釣られてくる男性が「理想の相手」ではないでしょう。

そもそも論になりますが、ご質問者様は「まだバリバリ仕事していたい」と仰っていますが、逆に言えば35歳になったら「バリバリ仕事する気は無い」のでしょうか?

最近「リーダー職」になったということですが、リーダー職で成果を出せば次は「マネージャー職」みたいなものもあるでしょうし、その次もその次もあることでしょう。そんな状況では7年後にも「最近マネージャーになったので、まだバリバリ働きたいですが、40歳になった時に理想の相手と~」と仰っているだけではないでしょうか?

価値と能力

価値と能力の違いを理解しなければなりません。
例えば100m走の世界記録保持者であるウサイン・ボルト選手は「世界で最も速く走れる」という能力を持っています。

しかし、その能力に価値があるかどうかというのは実は全く別問題。
もし「価値」に重点を置くのであれば「能力」というのは手段に過ぎないということを決して忘れてはいけません。
ボルトの場合、彼が持つ「世界で1番足が早い」という能力に価値を見出した「プーマ社」がスポンサー料を支払いました。
もちろんプーマ以外にもボルトのスポンサーになりたがった企業はたくさんあることでしょう。
つまりボルトは人から欲されたのです。これが価値で御座います。価値を決めるのはいつだって第3者。「誰かがそれを欲する」ということこそが価値なのです。

例えばギネス記録には「後ろ向き100m走」というものがあり、そのジャンルの世界チャンピョンも勿論存在します。
彼は恐らく後ろ向きならボルトよりも速いことでしょう。間違いなく「世界一の能力」で御座います。

しかし、そんな彼にお金を出したいと思う人はいなかった。つまり価値がないのです。
「100m走」と「後ろ向き100m走」には本質的に違いは御座いません。唯一違うのは「それを欲する人がいるかいないか」ということ。そしてその唯一の差が全てなのです。どれだけ能力があろうとも、それを欲する人がいないのであればそこに価値はない。

ただし「価値がない」ということと「意味がない」ということは全くの別問題であることも理解しなければなりません。
誰からも必要とされていない創作活動。確かにそこに価値は御座いません。しかし意味はある。本人が楽しいのであれば、楽しいという意味がある。ただ、たまたま「買い手」がいないというだけに過ぎません。

期限なんてある

人間には期限が御座います。
まず絶対的な期限である「死」が御座います。
「いつからだって遅くない! 人間の可能性は無限大だ!」なんていう妄想を私は言いません。
残念ながら人間は死ぬのです。
いつか、必ず死ななくてはならないのです。

そんな大きな話ではなくとも、価値の面で見れば明確な期限はたくさん御座います。
野球を始めるのは40歳でも始めることは出来ますが、その野球で「プロ野球選手」になり、価値を作ろうと思うのであれば26歳がデットラインです。

将棋は60歳でも始めることは出来ますが、その将棋で「プロ棋士」になり、価値を作ろうと思うのであれば23歳がデットライン。

こういうことを言うと「なんで期限を設けるんだ!」というような意見を仰る方がいらっしゃいますが、私は期限があることに賛成をします。
期限がない業界こそが危険なのです。期限があれば、その期限で夢を諦めることが出来ますが、期限がなければいつまでも夢に引っ張られ、そして死んでいく。そもそも期限がない状態で頑張れるほど我々人類は優秀では御座いません。締め切りがない仕事は永遠に果たされない。そのことをどうかご理解くださいませ。

確かに「期限さえなければ」夢を叶えられた人もいるでしょう。しかし年齢制限は無意味に作られているわけではないのです。
その年齢を越えると夢を叶えることが極端に難しくなるという年齢で設けられている。

つまり期限を無くすということは「1%の人の夢を叶えるために、99%の人を絶望に叩き落とす行為」だと私は考えています。
それでも「1%」が存在するのならばまだ良いのです。1%が存在するかすら怪しい。

35歳になったご質問者様へ

きっと素敵な女性になっていることでしょう。
仕事が出来て、見た目もピチピチで実年齢以上に若く見えることでしょう。
頭も良く、美味しいお店もたくさん知っている。料理も上手でおしゃれにも気を使っている。
そんな素敵な35歳のご質問者様に、素敵な男性が現れれば良いのですが、正直に言えば難しいでしょう。
そして「なんでこんなに素敵な私が結婚できないんだ!」と嘆き、叫ぶ。

全ては「能力」に過ぎないのです。確かに「若く見える」という能力があり、「仕事ができる」という能力があり、「頭が良い」という能力があり、「料理上手」という能力があり、そしてそれに「価値」を見いだす人はなかった。

全ては「後ろ向き100m走」と変わらないのです。
そんな35歳にならないよう、悪意を持って、言いましょう。
35歳でバリバリ働き、なんか色々とスキルを持ったご質問者様は、少なくとも「結婚」に関して言えば無価値なのです。
誰も欲しなかった。自己満足以外の何物でも御座いません。ただただ勝手に価値があると信じて後ろ向きに100mを走り続けた。

そして、誰もその記録に価値を見出さないことに「この世界はおかしい!」と叫ぶ。
世界と自分の価値観に差があった時、世間がおかしいと叫ぶのは子供か英雄のやることです。少なくともどちらも「結婚したい女性」としては価値がありません。
ご質問者様が「別に結婚とかどうでもいい」と仰るのであれば、私から言いたいことは御座いません。

しかし、もし結婚を望むのであれば、それは「能力」ではなく「価値」で考えなくてはならないのです。

 

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Written by ラブホスタッフ 上野

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