ホースの水を30センチほど先にある的に命中させることは、ちょっとばかりむつかしいと知っていても、座って小用を足さない男がいます。
今回は、男はなぜ立ったまま用を足し、用を足したあと蓋を締めないのかについて見ていきたいと思います。
箒(ほうき)という漢字は、竹で作られた掃除道具を女性が持っている様子を表しています。漢字が生まれたのは、「遠い遠いむかし」であり、その頃は「女性蔑視」の時代ではなく、「女帝」がいたように、女性こそが神聖かつすばらしいとされている時代であったのかもしれません。
「侵」の字は、今でこそ「侵略」を思わせますが、箒で神聖な場所のすみずみまでを掃除することを意味しているとされています。こちらの「浸」の字は箒(ほうき)で掃いて、お酒で清める様子を表します。
寝るの「寝」は掃き清められた寝室の様子を表す漢字。「帰」は女性が帰りを待っている場所。「婦」は帰りを待っている女性を表します。
このように、生活にまつわる多くの漢字には女性が関係しており、これに関する解釈はたくさんあると思われるものの、女性が生活を支えていた、つまり生きていく基盤は女性がつくっていた。
ひいては女性こそがエライ! ということが言えるのだろうと思います。
このような歴史的背景があるにもかかわらず、女性が掃除をしているにもかかわらず、便座を下げない男はなにを考えているのか?
女性のことをなめていると言えます。いないと生活が立ち行かないのが女性。帰りを待ってくれているのが女性。寝室をきれいにしてくれているのが女性。実際に掃除をする・しないにかかわらずです。
「女性性」というものが非常に神聖なものとして認められていた時代からすれば、女性がいないと「ちゃんとした」生活ができないのに、男ときたら女性をなめており、便座を下げない!
いかがでしたか? ときどき、仲の良さそうな老夫婦を見かけますが、長年連れ添うと、男性は女性なしでは生きていけないと身にしみて感じているのか、非常に紳士的な振る舞いをしていたりします。そういう紳士は「ばあさんのために座って用を足そう」と心に誓っているのかもしれません。
いろんなケースがあると思いますが、男は時間をかけないと女性のありがたみが理解できない生き物なのかもしれませんね。