私たち大人の女性の人間関係に欠かせないものといったら、なんといっても飲み会です。ひと昔前に比べると、お酒を飲まない人も増えてきましたが、それでもなんやかんやで、ことあるごとに催される飲み会……。アルコールが入ると、つい無礼講モードになりがちですが、最低限のマナーはおさえておきましょう。
これはもう、飲み会が始まる前の部分です。というか、飲み会に限らず、社会人として「遅刻」がマナー違反であることは、火を見るよりも明らか。いや、社会人でなくとも、学生時代だって遅刻は厳禁でしたよね。
飲み会での遅刻がタブーとされる最大の理由は、なんといっても「飲み放題の開始時間」でしょう。たいていの飲み屋さんは、「皆さんお揃いになった時点から120分」といったシステムになっていますよね。遅刻者がいるために、時間通りに着いているメンツが待ちぼうけを喰らうのは、あまりにも不条理。時間前行動とまでいいませんが、時間厳守を心がけましょう。
この項目は、筆者の個人的主観全開で書かせて頂きます。ほぼ愚痴に近い内容で恐縮ですが、少し前に女友達からこんな誘いがありました。「既婚男子ばかりの飲み会なんだけど、奢ってくれるから、おいでよ!」と。
彼女はおそらく、飲み会参加者が既婚男子ばかり……つまり女性側には何らメリットがないぶん、奢りのタダ酒が飲めるという代償を提示したのでしょう。その気持ちはわからなくもないですが、筆者としては「奢りに飛びつくような、安いオンナと思われているのか?」と、複雑な気持ちになりました。
ご馳走して頂くことで、ご馳走になる側は、多かれ少なかれ、気を遣わねばなりません。「人サマのカネでタダ酒を飲めるぶん、気を遣う飲み会」よりも、「ワリカンなぶん、気を遣わない飲み会」のほうが気楽と思うのは、筆者だけではないはず。飲み会に友達を誘う際は、言葉選びに気をつけたいものですね。
かつては、大皿料理を取り分け、モテを狙うべく女性同士がトングを奪い合うことが話題になった時期もありました。もう、この話題は古いですよね。大皿料理の取り分けが、鉄板のモテテクであることは、男性側とて百も承知。そのため、むしろ大皿料理を取り分けるほうが、モテ狙いでマイナスイメージであると、価値観が変わってきています。最近は、大皿料理は「セルフで」というスタンスが主流!
それよりも時代は、ヤキトリの串問題が話題になっているように見受けられます。大人数の飲み会なのだから、皆がちょっとずつ食べられるようにと、ヤキトリを串から外すのが鉄板かと思いきや! ヤキトリは串から食べたいという、ヤキトリ愛好家の声が徐々に高まり、「串から外すべきか、全員に行き渡らないことを承知のうえで、串ごと食べるか」という議論が、あちこちで交わされています。
個人的には、ヤキトリは串からそのまま食べたい派です。全員に行き渡らなければ、もう1皿追加注文すれば良いだけのこと。以上を踏まえ、ヤキトリの盛り合わせが運ばれてきた途端、串から外す作業に没頭するのはちょっと待った! 周囲に、串から食べたい派か否か、確認しましょう。
マナーを挙げていくと、キリがないです。マナーに縛られすぎて、飲み会を窮屈に感じるようでは本末転倒。最低限のマナーだけおさえ、あとは考え過ぎずに、自然体で楽しみましょう。
written by 菊池美佳子