最後に夫と触れ合ったのがいつだったか、もう思い出せない……。そんな状態が当たり前になり、このままでいいのかと考えてしまうことはありませんか?今回は、レスから戻れた夫婦が実際にしていたことをもとに、夜の営みが復活したきっかけと、無理なく取り入れるためのヒントをお話しします。
レスから戻れた夫婦に多いきっかけが、寝室を一緒にしたことです。いびきや生活時間のズレを理由に別々の部屋で寝ていた夫婦が、「やっぱり同じ部屋にしようか」と寝る場所を戻したケースです。
同じ部屋で眠るだけで、寝る前に「今日どうだった?」と話す時間が自然と生まれます。いびきが気になる場合は、ベッドを2つ並べる形でも十分だそうです。物理的な距離が近づくと、気持ちの距離も縮まりやすいのだと思います。
夜の営みが復活した夫婦の中には、寝る前のハグから始めたという人も少なくありません。「おやすみ」と言いながら10秒ほど抱き合うだけで、そこに性的な意味は持たせないのがポイントです。
肌が触れ合うと、オキシトシンという安心感をもたらすホルモンが分泌されるといわれています。いきなりレスを解消しようとするより、まず「触れても大丈夫」という感覚を取り戻すことが、結果的に近道になるようです。
レスが解消した夫婦のきっかけとして、本音で話し合えたことを挙げる人もいます。私の知人は、夫に「最近しないね」と言われたとき、思い切って「実は更年期で痛みがあって、怖かった」と打ち明けたそうです。
すると夫も、「拒まれていると思って、自分から誘えなくなっていた」と話してくれたとのこと。お互いに相手を責めていたのではなく、遠慮し合っていただけだとわかり、そこから少しずつ触れ合いが戻っていったといいます。
夜の営みが復活した夫婦の話でよく聞くのが、ふたりきりの旅行です。子どもが独立したタイミングで、何十年ぶりかに夫婦だけで温泉へ出かけたら、新婚の頃のような会話が戻ってきた、という声もあります。
家の中では、どうしても「お父さん」「お母さん」の役割から抜け出せません。場所を変えることが、相手を夫や妻として見直すきっかけになります。
レスから戻れた夫婦には、ささやかな見た目の変化がきっかけになったケースもあります。部屋着にしていたよれよれのTシャツをやめ、肌ざわりのいいパジャマに替えただけで、夫から「それ、いいね」と声をかけられたという具合です。
相手から異性として見られることを、少し意識するだけでもふたりの空気は変わっていきます。
「今夜どう?」とストレートに誘うのは、レスが長い夫婦ほどハードルが高いものです。まずは「最近ちょっとさみしいな」「もう少しくっついていたい」と、自分の気持ちを言葉にするところから始めてみてください。
気持ちを伝えるだけなら、相手も「受け入れるか、断るか」の二択を迫られずにすみます。
勇気を出して誘ったのに断られると、どうしても傷つきます。それでも「なんでいつもそうなの」と責めてしまうと、相手はますます身構えてしまうものです。
「そっか、じゃあまた今度ね」と軽く引いておけば、次に誘うときの空気も重くなりません。断られたのは自分自身ではなく、そのタイミングだったと考えるほうが、気持ちも楽になると思います。
痛みや体調の変化が原因になっている場合は、婦人科で相談してみるのもひとつの選択肢です。更年期による不調は、治療やケアで和らぐこともあります。
気持ちのすれ違いが大きいときは、夫婦カウンセリングという手もあります。第三者が間に入ることで、ふたりきりでは言いにくかった本音を口にしやすくなるはずです。
寝室を一緒にする、おやすみのハグをする、本音を打ち明ける……。レスから戻れた夫婦がしていたことは、どれも特別なことではありませんでした。今日からでも、どれか1つなら始められそうなものばかりです。
大切なのは、いきなり夜の営みを目指すのではなく、日常の小さな触れ合いを少しずつ積み重ねていくことだと思います。
Written by Sara