「夫婦円満の秘訣は?」と聞かれたら、みなさんは何と答えますか?
私たち夫婦は、普段からよく会話をします。その日にあった出来事を話したり、くだらないことで笑ったりと、毎日のように会話を楽しみ、笑って過ごしています。
こうした何気ない時間は、夫婦円満でいるために欠かせないものだと感じています。
しかし、夫婦の会話で本当に大切なのは、楽しいときだけではありません。
どれだけ仲が良くても、夫婦はもともと別々の人間です。考え方や価値観が違ったり、ちょっとした誤解が生まれたりすることは当然あります。そんなときに感情をぶつけて終わるのか、それとも相手を理解するために話し合えるのか。それによって、その後の夫婦関係が大きく変わります。
今回は、筆者の実体験を交えながら、夫婦円満のために会話が大切な理由について考察します。
夫婦でたくさん会話をし、一緒に笑うことはとても大切です。
仕事であった出来事や最近気になっていること、映画やドラマを見ながら思ったことなど、話題は何でも構いません。何気ない話をして笑い合える時間そのものが、二人にとって心地よい時間になります。
私たち夫婦も普段からよく話し、毎日のように笑っています。そうした時間があるからこそ、「一緒にいると楽しい」「この人といると安心する」と感じられるのだと思います。
ただ、夫婦円満に必要な「会話」は、楽しいものばかりではありません。
ときには相手に不満を感じたり、考え方の違いから意見がぶつかったりすることもあります。むしろ、そんなときにどう話すかが重要です。
夫婦だからといって、すべての価値観が一致するわけではありません。「夫婦ならわかり合えて当然」と思っていると、意見が食い違ったときに「どうしてわかってくれないの?」という不満につながってしまいます。
違う人間だからこそ、言葉にしなければわからないことがあります。楽しい話だけではなく、伝えにくいことも話せる関係をつくることが、夫婦円満を実現するためにもっとも大切な要素ではないでしょうか。
夫婦で意見が食い違ったとき、イライラしてしまうこと自体は珍しいことではありません。
問題なのは、その感情をそのまま相手にぶつけてしまうことです。
本当は「自分の気持ちをわかってほしい」だけだったのに、気づけば相手を責めていた……。そんな経験がある人もいるでしょう。
ここでは、すれ違いが起きたときに注意したい3つの行動を紹介します。
感情が高ぶっているときは、普段なら言わないような言葉まで口にしてしまうことがあります。
「いつもそうだよね」「本当に自分勝手」「もう知らない」など、相手を責める言葉を勢いに任せてぶつけてしまうと、本来話し合うべき問題とは別の傷を残してしまいます。
一度口にした言葉は、なかったことにはできません。言った側は翌日には忘れていても、言われた側には長く残ってしまうこともあります。
イライラしているときこそ、「今、自分は感情的になっている」と気づくことが大切です。すぐに冷静に話せないのであれば、少し時間を置いてから話し合うのも一つの方法でしょう。
大切なのは、怒らないことではありません。怒りをそのまま相手への攻撃に変えないことです。
話し合っても意見がまとまらないと、「もういい」「話しても無駄」と会話を終わらせたくなることもあるでしょう。
その場の言い争いを避けるため、一度話を中断すること自体は悪いことではありません。しかし、問題を放置したまま会話そのものをあきらめてしまうと、不満は解消されないまま残ります。
夫婦関係では、小さなすれ違いが積み重なって大きな溝になることもあります。「どうせ話してもわかってもらえない」と思うようになれば、本音を話すこと自体が減ってしまうかもしれません。
筆者が夫婦円満のために特に大切だと思っているのが、「対話をあきらめない姿勢」です。
すぐに結論が出なくても構いません。お互いに冷静になってから、もう一度話してみる。「私はこう感じた」「あなたはどう思った?」と少しずつ気持ちを確認することが、相手を理解するきっかけになります。
夫婦で意見がぶつかると、「どちらが正しいのか」を証明したくなることがあります。
しかし、夫婦の話し合いはディベートではありません。相手を論破して自分の正しさを認めさせても、二人の関係が良くなるとは限らないのです。
そもそも、価値観に絶対的な正解がないケースも少なくありません。自分にとって当たり前のことが、相手にとっても当たり前とは限らないからです。
「正しいか、間違っているか」ではなく、「なぜ相手はそう考えるのだろう」と考えてみると、会話の方向性も変わります。
自分の気持ちを伝えると同時に、相手の話にも耳を傾ける。夫婦の対話で目指したいのは勝利ではなく、二人がお互いを理解できる地点を探してみましょう。
夫婦のすれ違いや意見の衝突というと、できるだけ避けたいものに思えるかもしれません。
しかし、実は必ずしも悪いことばかりではありません。
私たち夫婦も、考え方や価値観の違い、ちょっとしたすれ違いから摩擦が生じることがあります。そんなときも対話を続けることで、「そんなふうに考えていたんだ」「そこを大切にしていたんだ」と、それまで知らなかった相手の一面に気づくことがありました。
長く一緒に暮らしていても、相手のことをすべて理解できるわけではありません。環境や経験によって考え方が変化することもあります。
だからこそ、すれ違ったときは相手をもっと知る機会にもなります。
そして、意見が違っても話し合い、「この人とは問題が起きても向き合える」と思える経験を積み重ねることは、大きな安心感につながります。
喧嘩やすれ違いが一度もないことだけが、夫婦円満の証ではありません。問題が起きたときにも逃げずに向き合えること。そして、その経験をお互いへの理解や信頼に変えていけることも、夫婦の絆の一つです。
夫婦円満のためには、普段からたくさん話し、一緒に笑える時間を持つことが大切です。しかし、それと同じくらい大切なのが、すれ違ったときにも対話をあきらめないことです。
夫婦だからといって、いつも同じ考えでいる必要はありません。意見が違ったときこそ、お互いの考えを知るチャンスになります。
楽しいことも、不満も、悩みも話せる。そんな関係を少しずつ築いていけば、二人の間には「何かあっても話し合える」という信頼が生まれます。
毎日の何気ない会話を楽しみながら、ときにはじっくり向き合って話す時間も大切にしてみてください。会話を重ねるほど相手への理解が深まり、夫婦の絆もより強いものになっていくでしょう。
Written by はるお