久しぶりの友人とのランチ。楽しみにしていたはずなのに、帰りの電車でぐったりしている自分に気づいてしまう……。今回は、無理に関係を続けなくていい「疎遠になっていい友人」の特徴と、後悔せずに距離をとるためのコツを紹介します。
疎遠になっていい友人の代表格が、会うたびに愚痴と悪口が止まらない人です。「聞いてよ、うちの夫がさ」から始まって、職場の上司、義母、共通の知り合いまで、2時間ずっと誰かの文句。こちらは相づちを打つだけで精一杯なんですよね。
たまに吐き出すのはお互いさま。でも、毎回これだと、もはや友達というより「聞き役」として呼ばれているだけかもしれません。
疎遠になっていい友人には、こちらの人生の選択に、悪気なく口を出してくる人もいます。「まだ結婚しないの?」「子どもは早いほうがいいよ」「その年で転職って大丈夫?」心配しているつもりなのでしょうが、言われる側にとっては、会うたびに採点されているような気分になるもの。
自分の価値観を当たり前だと思っている相手とは、どこかで息苦しさが生まれてしまいます。
疎遠になっていい友人かどうかを見分けるうえで、わかりやすいのが連絡の偏りです。誘うのも、誕生日にメッセージを送るのも、いつもこちらから。試しに連絡を控えてみたら、半年たっても音沙汰なし……なんてことも珍しくありません。SNSの投稿には反応してくれるのに、こちらの誘いには「また今度ね」ばかり、というケースも同じです。
関係を続けたいと思っているのが自分だけなら、少し距離を置いても困ることはないはずです。
疎遠になっていい友人によくあるのが、うれしい話を素直に喜んでくれないパターンです。
私も以前、転職が決まったことを長い付き合いの友人に報告したとき、「へえ、でもそこって忙しいって聞くよ?」と返されたことがあります。おめでとうの一言もなく、その日はずっと転職先の悪い噂を聞かされる羽目に。
いいことがあったときに真っ先に話したいと思えない相手は、もう心の距離が離れているサインです。
疎遠になっていい友人かどうか、いちばん正直に教えてくれるのは自分の気持ちです。カレンダーに予定を入れた日から、「何を話そう」「早く帰れるかな」と考えてしまうんです。当日の朝、ドタキャンの理由をつい探していることも。
楽しみより憂うつが勝つなら、その関係は今のあなたに合っていないのかもしれません。
「なんとなくしんどい」のままだと、離れていいのか判断がつきにくいもの。そこで、その友人と会ったあとの気分を、スマホのメモに3回分残してみてください。
「帰りにどっと疲れた」「また夫の愚痴だった」と書き出していくと、たまたま疲れていただけなのか、毎回そうなのかがはっきり見えてきます。気持ちの整理がつくと、距離をとる決断にも迷いが出にくくなるんです。
距離をとろうと決めても、わざわざ「もう連絡しないで」と伝える必要はありません。会うペースを3か月に1回、半年に1回と少しずつあけていけば、関係は自然とゆるやかになっていきます。
はっきり縁を切るより、ゆっくりフェードアウトするほうが、相手を傷つけず、自分の罪悪感も小さく済みます。
距離をとる過程でやってしまいがちなのが、共通の友人に「最近あの子と会うと疲れるんだよね」と打ち明けること。気持ちはすごくわかるんですけど、話は思わぬ形で本人に伝わりがちです。
グループの空気がギクシャクすると、ほかの大切な友人との関係にまで影響が出てしまいます。聞かれたら「最近バタバタしてて会えてないんだ」くらいで流しておくのが無難です。
距離をとると決めても、昔の楽しかった思い出まで「あれは無駄だった」と否定しなくて大丈夫です。写真やメッセージは無理に消さず、そのまま残しておきましょう。
あの頃のふたりには必要な関係だった、と思えるだけで、離れることへのモヤモヤはずいぶん軽くなります。
疎遠になっていい友人と距離をとるのは、薄情なことではありません。年齢や環境が変われば、心地よい相手が変わっていくのはごく自然なことなんですよね。
大事なのは、今のあなたが笑って過ごせる時間を増やすこと。まずは次の誘いが来たとき、「本当に会いたいかな?」と自分に聞いてみるところから始めてみてください。
Written by 早瀬ゆず