レジの行列でやっと自分の番と思ったら、前の人がそこから財布を探し始めて、思わず心の中で小さくため息。そんな経験がある人は多いはず。今回は、人を「イラっとさせる」ついやりがちな行動と、そうならないためにできることを紹介します。
人をイラっとさせる行動の代表格が、相手が知らなかったことに対して「え、知らないの?」「普通知ってるでしょ」と大げさに驚くリアクションです。
言っている本人に見下すつもりはなくても、言われた側は「バカにされた」と受け取りがち。とくに人前で言われると、恥ずかしさとモヤモヤが同時に押し寄せるんですよね。
「バタバタしてて返信遅れた〜」と言われたのに、その間にインスタのストーリーズはきっちり更新されていたパターン。これも、人をイラっとさせるあるある行動の一つです。
返信が遅いこと自体は、誰にでもあること。ただ、SNSの更新で「スマホを見る時間はあったんだ」とバレてしまうと、「私は後回しなんだな」と感じさせてしまいます。見ている側は意外とチェックしているものです。
人をイラっとさせる行動として、地味に積み重なるのが「ちょっとだけ遅刻」です。実は以前、毎回5分ほど遅れてくる友人がいて、最初は気にしていなかったのですが、ある冬の日に駅の改札前で待っているうちに、さすがに指先が冷えきってしまいました……。到着した友人の明るい「ごめーん」を聞いた瞬間、イラっとしてしまったんです。
5分なら大したことないと思いがちですが、待つ側にとっては毎回「また待たされるのかな」という小さなストレス。回数を重ねるほど、じわじわ効いてきます。
自分の番が来てからカバンの中をごそごそ探し始めるのも、人をイラっとさせる典型的なシーンです。後ろに並んでいる人は、待っている時間以上に長く感じてしまいます。
改札前でICカードが見つからず立ち止まるのも同じパターン。ほんの数十秒のことでも、急いでいる人にとってはなかなかのストレスです。
人をイラっとさせる口ぐせとして挙げたいのが、「最近ほんと忙しくて」の連発です。
誰だってそれなりに忙しいもの。それなのに会うたびに言われると、「私はヒマだと思われてる?」「頼みごとしづらいな」と、周りは少しずつ気を遣うようになっていきます。
「忙しい」は本来、断るときの便利な言葉のはず。口ぐせになると、誘いや相談が自然と減っていき、気づけば本当に声をかけてもらえなくなることもあるんです。
どの行動も、ほんの少しの気配りで防げるものばかりです。ポイントは、相手の立場に一歩だけ立ってみること。
「え、知らないの?」や「忙しい」は、本人ほど気づきにくい言葉です。一日の終わりに、その日よく口にしたフレーズをスマホのメモに書き出してみてください。
相手が知らない話題だとわかったら、「〜っていうのがあってね」と説明から入るだけで、会話の空気はぐっとやわらかくなります。
待ち合わせは約束の5分前に着くつもりで家を出て、レジに並んだら自分の番が来る前に財布やスマホ決済の画面を用意しておきましょう。この「5分前倒し」を意識するだけで、遅刻も会計前のバタバタも一気に減らせます。
どうしても遅れそうなときは、「ごめん、10分遅れる!」と何分遅れるかまで早めに伝えるのがマナーです。待つ側も、その間にカフェに入るなど予定を立てられます。
すぐに返事ができないときは、「今バタバタしてるから夜に返すね」と一言だけ先に送っておきましょう。たったこれだけで、相手は放置されている不安から解放されます。
SNSを更新するなら、その前に返信を済ませておくのが無難です。順番を入れ替えるだけで、「私は後回しなんだ」と思わせずに済みます。
自分の言動のあとに、相手が一瞬黙ったり、笑顔が引きつったりしたら、それはイラっとさせてしまったサインかもしれません。そんなときは「今の言い方、よくなかったね」「待たせちゃってごめんね」と、その場で軽く添えるのがおすすめです。
時間がたってから謝るより、その場で一言あるほうが、相手のモヤモヤは小さいうちに消えていきます。
人をイラっとさせる行動の多くは、悪気のない「うっかり」から生まれています。だからこそ、気づいたときに少し直すだけで、周りからの印象は大きく変わるもの。
完璧を目指さなくても大丈夫です。まずは次の待ち合わせで、いつもより5分早く家を出てみてください。
Written by 早瀬ゆず