あなたはふと自分が「あ、私おばさんかも……」と感じる瞬間はありませんか? ただの「おばさん」ならまだしも、「嫌なおばさん」になってしまっていないでしょうか?
いつまでも気持ちは若いつもりでも、時代と共にアップデートしなければ周りからは嫌なおばさん扱いされてしまう可能性大です。
私自身も生活していて、「あ、これって若い子からすると嫌なおばさんだよな……」と自覚してしまう瞬間があるものです。自分への注意喚起の意味も込めて、恥ずかしながらここでご紹介します。
私が20代の頃は、「苦労は買ってでもしておけ」「必死になって頑張ってこそ価値がある」というのが世間の風潮でした。
新卒で入った当時はパワハラという言葉自体がなく、厳しい叱責や無理難題を押し付けられるのも日常茶飯事。熱が出ていても休んではいけない暗黙のルールもありました。
今は逆で「無理しないこと」「頑張りすぎないこと」という考えが主流になってきていますよね。世間がその流れになってきていることは大賛成ですし、私自身も今は自分を大切にする働き方にシフトチェンジしています。
しかしふとした時に「私たちが若い頃はさぁ……」という苦労自慢が出そうになるのです。同年代や、同じ境遇だった友達との思い出話でならまだギリセーフですが、これを若い子に言ってしまったら完全アウトです。
私自身、新卒の時に「今の若い子はゆとり世代だから」と嫌味っぽく言われて「おばさんは本当うるさいよな……」と心の中で思っていました。
自分の頃と比べて今の若い子は楽している、という思考になりだしたら「嫌なおばさん」の危険信号です。
以前は仕事や人間関係についてのストレスも多く、気付けば同期と愚痴大会になっていることもありました。愚痴を言い合っている時は、お互いに「そうそう!!」と共感し合うことでストレス発散になっていたと思います。
しかし心のどこかでは、愚痴ばかり言っている自分のことは好きではありませんでした。「これっていつも愚痴で盛り上がっている嫌なおばさんそのものだよな……」と自覚せざるを得なかったです。
そして、ある時から愚痴でストレス発散するのではなく、自分の身を置く環境を変えることにベクトルを向けるようになりました。
年齢を重ねるにつれて性格は人相に表れます。愚痴ばかり言っていると、嫌味っぽいおばさんの顔になってきてしまいますよ。
特に感じていたのは音楽についてです。自分が青春を過ごした時の音楽って、思い出もあるし、思い入れも深くないですか? なんだか今の音楽にグッとくるものがなく、気付けば今流行している音楽に疎くなってしまっていました。
しかし、いつまでも昔と今を比べ、今の良さを知ろうとしないのは「あ、おばさんになってきている証拠だな……」と感じたのです。
これを若い子に「昔の方が良かった、今の〇〇は……」なんて語り出してしまったら、完全に「嫌なおばさん」認定されてしまいます。
きちんと目を向けてみると、今の時代には今の時代の良さがあることにたくさん気づかされました。
「自分も要注意かも!」そう思ったら今日から気をつけましょう! 実際におすすめの方法を挙げてみましたので、参考にしてみてくださいね。
「嫌なおばさん」になってきている時は、大抵他人や環境を否定したくなっている時です。
良くないところばかり見ていると、どんどんそこが強調されていきます。意識的に良い面を探すように心がけてみましょう。どうしても無理な場合は、嫌な自分にならないために、その場所から距離をとることを選択しましょう。
自分と同年代で「素敵だな」「こんな歳の重ね方がしたいな」と思える人を探してみましょう。実際に身近にいる人でも良いですし、芸能人やインフルエンサーでも大丈夫です。
もし嫌な自分になりそうな時は、「あの人だったらこんな時どう考えるかな」と立ち止まって想像してみるのです。それを根気よく繰り返すうちに、気づいたら自分の考えとして定着していきますよ。
人が見た目から受ける影響は大きいです。嫌な自分になりそうな時ほど、美容に力をいれて自分に手をかけてあげましょう。
見た目が若々しく綺麗になることで、自然と行動も「それに見合う自分になろう」と変化していきます。「見た目から入る」という言葉は、理にかなっているのです。
嫌な自分になりそうな時は、まずは自分がパワーチャージしなければいけません。
エステやホテルなどでサービスを受け、大切に扱われる経験を意識的に取り入れましょう。自分の心に余裕ができれば、相手にも少しは寛大でいられるはずですよ。
怖いのは、周りから見れば十分嫌なおばさんなのに自分ではその自覚がないことです。
大切なことは客観的に自分を見ること。世間の常識は時代とともに常に変化しています。自分の価値観は大切にしながらも、他人や若い世代から見たらどうなのかという視点で考えていくことも必要です。
自分の考えが押し付けがましくなっていないか、不満や愚痴ばかりになっていないか、時には立ち止まりながら、素敵な歳の重ね方をしていきましょう!
Written by 花山こころ