相手に何かを指摘する時、言い方によっては傷つけてしまったり不快な思いをさせてしまったりと、誤解を生むきっかけになるケースがあります。どうしても指摘する必要がある場合、何も考えずに言いたいことを言ってしまうと相手に嫌われる可能性もあるでしょう。
少しでも、相手に誤解を与えることなく、言いたいことを的確に伝えるにはいくつかのテクニックが求められます。ここでは、上手に指摘するための方法やテクニックについて解説します。
相手に対して何かを指摘する時、言い方によっては相手がムッとしてしまったり、イライラしてしまったりすることはありませんか?
これは、注意されたことへの怒りではなく、伝え方に対しての怒りを感じていることが多いです。そのため、伝えられた内容よりも言い方に対して不満を抱いている可能性が高いでしょう。
このように、正しい指摘ができなければ間違いを素直の受け入れてもらえなくなるのです。そこで、少しでも相手に指摘の内容が伝わるように気を付けたい指摘の方法を紹介します。
いくら間違っていたとしても、ストレートに言うのは避けましょう。正直に話すのは分かりやすいかもしれませんが、それと同時に相手を傷つける可能性があります。
言い方に配慮しないで直接的な言葉をかけるのは、相手からの反感も買ってしまいます。
人間だれしも間違うことがあり、その間違いから学ぶこともあります。しかし、間違ったことが続いたとしても「いつも間違う」や「間違いばかりだ」などの言い方はしないようにしましょう。
それが真実であっても、このような表現では相手を傷つけるだけでなく、やる気をなくしたり意欲を失わせてしまったりする可能性があります。また、注意というよりも追い詰めてしまうため、このような言い方は避けるようにしましょう。
ミスが多い場合、また間違っていると思うかもしれません。しかし、実際に見ていないのに間違っていると決めつける言い方は避けましょう。相手の話を聞かずに決めつけると、人格を否定されたような気持ちになってしまいます。
プライドの高い相手なら怒る可能性もあるでしょう。断定するような言い方はできるだけ控えてくださいね。
相手に対して気になることや注意して欲しいことがあると、どうしても強い口調や表現などをしてしまい、無意識に不快な指摘をすることもあるでしょう。
このような場合、相手への気持ちを配慮することで少しでも不快にさせないように配慮できます。ここでは、相手に配慮した指摘方法を紹介しましょう。
相手に配慮するなら、人前での指摘は避けましょう。他人の目がある所で指摘をすると、その人の間違いを周囲に知らせているような感覚になります。
もし、周囲に人がいる状態で指摘しなければならない場合、声の大きさなどに配慮しましょう。それか、2人になれる時間を作るのもおすすめです。
必要な書類が揃っていない場合、「書類が揃っていない」と言えば簡単です。しかし、これはストレートに指摘しているのと同じで、相手を非難するような言い方になります。
そのため、決めつけるような言い方をする前に「書類が揃っていないようなので確認してもらえますか?」など、お願いするような言い方にすると、再確認と協力してもらえるように促せます。
ただ注意するだけでは、ストレス発散のはけ口や嫌いだと思われるかもしれません。しかし、その先への期待を込めた指摘だと理解してもらうことで、相手も改善しようという意欲が湧きます。
この点を改善することでその先が良い状態になると伝えることで、将来への期待や方向性を再確認できるでしょう。
指摘するだけでは、相手から何が言いたいの?と思われることもあるでしょう。しかし、指摘に加えてアドバイスをすることで、内容を理解してもらえたと感じるケースもあります。さらに指摘された部分も受け入れやすく、お互いに信頼関係も構築しやすいです。
アドバイスも押し付けるのではなく、「こんな風にしてみるのはどう?」など、提案するように伝えるのが良いでしょう。
指摘している部分を直してと言ってしまえば簡単です。しかし、相手にとっては指摘されている部分を簡単に改善できない場合もあります。
そんな時は、「その指摘に関して、私ならこんなやり方をする」など1つの意見として伝えるのも良いでしょう。相手も指摘されるのではなく、意見をもらえたことでそんな考え方があるのかと受け入れやすくなります。
相手に対して、何かを指摘するのは簡単なことかもしれません。しかし、指摘しただけでは改善されるどころか反感をかう可能性もあります。また、相手から嫌われる要因にもなるので、指摘する際には言い方にも気を付けてみましょう。
上記で紹介した方法を用いて、不快な思いをさせないように気を付けてみましょう。
Written by 早紀