人生の転機は、重要なターニングポイント。その人の人生に大きく影響を与える転機が起きる前には、なにかしらの前兆があるものです。人生の転機は気づきにくいもの。日常の何気ないハプニングが、もしかすると人生の転機の前兆かもしれません。人生がいい方向へ向かう前のサインについてご紹介します。
人生の転機とは、人生の道のりにある「渦」です。渦に巻き込まれることで環境や考え方が変わり、自分が成長するきっかけになります。
渦の周辺は、よどんでいたり荒れていたり、決して平穏ではありませんよね。人生の転機、つまり、渦に突入する前に何らかの変化があるのは、自然なことなのです。
人生の転機の前兆は、気づきにくいものです。大きな渦に巻き込まれたあと、「もしかするとあの時が人生の転機だったのかもしれない」と、振り返ったときに気づく人のほうが多いでしょう。
人生の転機の前兆に気づかないまま、その渦に突入していくよりも、「そろそろ転機がくるのかもしれない」と心の準備ができている方が、落ち着いていられます。人生の転機の前兆に気づくことは、自分の未来をさらに輝かせるものともなるでしょう。
何も知らないで人生の転機を迎えるよりも、その前兆に気づくことができれば、その余裕からさらに素晴らしいひらめきが生まれるかもしれません。
人生の転機の前兆としてよく起こるサインについてご紹介します。
いい方向に向かうためには、目の前にある壁を乗り越えなければいけません。ですから人生の転機の前兆には、何らかの困難が待ち受けています。
今までスムーズにできていたことが突然できなくなるなど、これまでのやり方が通用しないような出来事が起これば、それは、自分自身が変化しなければいけないというサインです。
人生の転機の前兆には、人間関係にも変化が訪れます。
恋人や大切な人との別れだったり、家族や親族を亡くしたり、精神的ショックの大きいことが起こることも多いでしょう。ペットとの別れを経験する人もいるかもしれません。
その時に感じた心の痛みやこらえようのない悲しみは、自身を成長させてくれる試練です。たとえ時間がかかったとしても、乗り越えられたときには、自分の内面がいい方向に変化しているはずです。
思ってもみなかった仕事に就くことになったり、それほど好きじゃなかった人なのに急に付き合うことになったり、思いがけない方向に流されていると感じるときは、人生の転機の前兆かもしれません。
知らない間に流されているというのは、その流れに気が付かないほど居心地がよかったということ。自分の気持ちもタイミングも無理なく、いろいろなことが「ベスト」だったということです。
よく「自分の人生は自分でコントロールしよう」と言われますが、流れに任せて流されるということも、悪くないことなんです。
神社などにあるおみくじの結果は、自分の現状を表すものだと言われています。
おみくじで「凶」を引くということは、現状がどん底であるということ。ですからこの先は、上がっていくしかありません。謹んで努力をすれば、人生はいい方向に進むという、人生の転機の前兆だと考えていいでしょう。
実際、凶のおみくじには、これからの人生をより良くするために背中を押すような内容が書かれていることが多いです。凶が当たる確率は低く、連続で凶を引いた場合にはさらに確率が低くなるので、かえってラッキーだと言う人もいるほどです。
このように考えると、「大吉」は運をキープできなければ転落するしかないので、必ずしもいい結果ではないのかもしれませんね。
今まで大好きだったものに対して、ふとしたときから興味がわかなくなったときは、人生の転機の前兆かもしれません。
興味関心を持てなくなったということは、自分の考え方がいつしか変わってしまったということ。好きだったものに対する価値観の変化は、心や内面の変化を表します。
他のことに目を向けるきっかけとなり、視野を広げるための転機となるでしょう。
転職をしたいとか、引越しをしたいとか、人生の転機の前兆には、自分の周りの環境をガラリと変えたくなります。これは、「環境を変えることで自分自身も変わりたい」という、潜在意識からのサインです。
転職や引越しをするには、時間、お金、労力など、さまざまな負担がのしかかります。それをわかった上で環境を変えたいと思うのは、自分が今、それだけのバイタリティにあふれているということ。
前向きな気持ちのあるうちに、このチャンスを生かしてどんどん新しい世界に飛び込んでいくべきです。
人生の転機の前兆に訪れるさまざまなアクシデントやハプニングは、どれも必ず乗り越えられるものばかりです。
一時的につらく、悲しい思いをしたとしても、その事実を受け入れることができたとき、そこには、ひとまわり成長した自分がいるでしょう。
思いがけないことが起きても「これが人生の転機の前兆なのかもしれない」と心構えをすることで、自分がいますべきことが冷静に見えてくるはずですよ。
Written by さあや