周囲に不平不満ばかり言う人はいませんか? 誰でも生活していれば、多かれ少なかれ不平や不満を抱えることはあります。不平不満を抱えることは仕方のないことではありますが、愚痴として聞かされるとストレスが溜まってしまうこともあるでしょう。また、それにより周囲の人間関係が悪くなってしまうことも十分にあり得ます。
では、不平不満を抱えやすい人とはどのような心理なのでしょうか? 今回は、不平不満を多く抱えがちな人の特徴とその心理、そういう人との付き合い方についてご紹介していきましょう!
不平不満が多い人の特徴として、完璧主義であることが挙げられます。これは、自分だけでなく他人に対しても完璧を求めてしまうために、求めていた結果と異なると不平不満を募らせやすくなります。
世の中には完璧な人はいませんし、他人に自分の完璧を求めることも非常に難しいです。他人に完璧を要求すること自体が難しいために、不平不満が多くなってしまいます。
また、ネガティブ思考な人も不平不満が多い人の特徴に挙げられます。ネガティブな思考を持っていると、言葉もネガティブになりがちです。
ネガティブな言葉の多くは、「でも」「だって」「どうせ」など否定的な意味を持ちます。特に「でも」という言葉は、使いやすく口癖にもなりやすいので注意が必要です。自分でも知らないうちに不平不満が多い人になっているかもしれません。
不平不満が多い人の特徴から、その人の心理について考えていきましょう。
不平不満が生まれる際には、周囲の人や環境による待遇などの比較があります。自分を評価する際に周囲との比較から優劣を決めてしまう心理が大きく影響しています。
周囲から認められたい思いから不満を抱えてしまう人もいます。認められたい、理解してもらいたいという気持ちが強い人ほど不平不満を抱えやすい心理状態と言えるでしょう。
承認欲求が強い人は行動の源泉に認めてほしいという感情があるため、逆に評価されないと分かっているようなことには興味を示しません。
ネガティブな思考の人に多いのが、他人を羨ましいという思いから不平不満を抱えてしまうケースです。自分にはないものを持っていたり、自分よりも環境が恵まれている人を見ると「いいな」「私なんて」と思ってしまいやすいです。
負けず嫌いな人の中には「他の人に勝ちたい」という気持ちが強くなり、集団の中でマウンティングを取って優れていることをアピールします。
ただし、このマウンティングやアピールがうまく行かないと不平不満を抱きやすくなるようです。このような不平不満を抱く人は自分が一番でないと気が済みません。
不平不満が多い人の心理をご紹介してきましたが、こうした人とのコミュニケーションは避けたいと感じてしまう方も多いでしょう。
しかし、場合によっては仕事などの影響で必ずコミュニケーションを取らないといけないこともあります。そこで不平不満が多い人との付き合い方についてもご紹介していきましょう。
あなたにとって不平不満を聞くのは大きなストレスに感じてしまうことも多いでしょう。しかし、大きなストレスに感じてしまうのはあなたがその話をしっかりと受け止めながら聞いているためです。
相手はただ不平不満を言ってストレスを発散したいだけなので、話は深く聞こうとせず、聞き流すようにしましょう。
相手が不平不満を話している中で、「ここは違う」「そうではない」などと感じることもあるでしょう。ここで反論してしまうと相手と喧嘩になる可能性が高いです。無駄な争いを避けるためにも、わざわざ反論はしない方が良いでしょう。
また、アドバイスに関しても「上から目線で意見されている」と相手に思われてしまいます。相手が不平不満を言っている時はその内容に対する反論・アドバイスは行わないようにしましょう。
不平不満が多い人との付き合い方として、基本的には自分からは何も言わずただ話を聞き流していれば大丈夫です。
ただし、相手との関係性をもう切ってもいいと感じているなら、自分の気持ちを正直に伝えてしまうのも1つの手です。相手はきっとあなたに対して「ひどい」と責めるかもしれません。
しかし、あなたとの関係性がなくなっても相手はきっと新しい話し相手を見つけて不平不満を言うだけなので、相手にとってはダメージもほとんどないでしょう。
むしろ正直に伝えたことで関係性が良くなる場合もあります。どうしても関係を切りたい、もしくは正直に言わないとかえって相手が他の人にも嫌われてしまうと感じたら自分の気持ちを伝えてみましょう。
今回は不平不満が多い人の特徴や心理、そして付き合い方についてご紹介しました。相手から不平不満を聞かされるのは苦痛に感じやすく、ストレスも溜まってしまうでしょう。
しかし、相手の話を真剣に受け止めず聞き流しても問題ありません。相手も基本的にはただ愚痴を喋りたいだけなので、あなたにとって負担がかからない付き合い方をしていきましょう。
Written by 早紀