給料が入った時にすぐ全部使うような浪費癖は困りものですが、節約意識が高すぎても周囲からドン引きされます。
節約意識が高すぎて「貧乏性」と言われてしまう前に、本記事では貧乏性の特徴や原因、治し方を紹介します。
また貧乏性のメリットもご紹介します。
貧乏性という意味は、金銭への執着が強くいつも損得勘定で物事を見るという意味で、あまりよい意味では使われません。
また貧乏性という言葉は実際にその人が貧乏かお金持ちかということは関係なく、その人の性格や特徴を指して使うことがほとんどです。
ここでは貧乏性の性格とはどのような性格か、また貧乏性とケチには違いがあるのかについてみていきます。
貧乏性とはいつもケチケチして、一般的な人よりもお金への執着が強く、些細なことも損得勘定で考えがちな性格の人のことを意味します。
具体的には、貧乏性とは実際に使うことがないものでもどうしてももったいないような気がして捨てられない、自分が損をするのではないかと考えるとなかなか行動することができずに躊躇しがち、マイナス思考で物事を考えがちというような性格になります。
誰もがもってしまう感情でもありますが、これらの傾向がとくに強い人が貧乏性という言葉で表現されることが多いといえます。
ケチと貧乏性は同じなのでしょうか。
貧乏性とケチは同じと捉えられることがありますが、違うと考える人も多いです。
ケチの場合は単にお金を出したがらない人のことを指すのに対し、貧乏性はお金を出すのを渋ることはなくても何かと「もったいない」と口走ったりして、お金を払った場合は元をとろうと奮闘したり、物を捨てられないというような傾向の人を指します。
ケチはお金持ちでもお金を出さない人も指しますが、貧乏性の人は言い換えれば節約家でぜいたくを嫌う人であるといえます。
貧乏性の意味や性格、ケチとの違いなどをみてきましたが、貧乏性の人の特徴にはどういったものがあるのでしょうか。
ここでは、貧乏性の人の特徴を6つ、性格や言動に分けてご紹介します。
貧乏性とは、実際の金銭的に富んでいるか貧乏かを指すのではなく、性格を指す言葉です。
貧乏性か否かは知らないうちにかかえているものですので、ここに紹介する貧乏性の性格で自分にあてはまるものがないかをチェックしてみてください。
貧乏性の人の性格にマイナス思考傾向なことがあります。
貧乏性の人は、つねに何かが足りないと考え、欠乏感を抱えがちです。
好きな食べ物を食べても、「あと半分もある」とは考えずに「ああもう半分しかない」と考えて悲観的になりますし、なにかにつけてマイナス思考になりがちです。
そのため、何をしてもネガティブになる、心配性になるという傾向があります。
貧乏性の人の性格に損得勘定にとらわれやすいということがあります。
貧乏性の人の場合、どれだけ小額なお金だとしても支払うこと自体に敏感で、つねに損をしないようにと考えます。
損することは何よりも嫌で、物事を考えるときにも損得勘定にとらわれやすい傾向にあります。
たとえば、おつき合いで行く会社の飲み会や接待などは、内心では「ぜんぜん楽しくもないし、自腹を切りたくない」と考えていることも多いです。
貧乏性の人の性格に物を捨てることができないということがあります。
貧乏性の人は身のまわりの物に対しても保守的で、後で捨てたことを後悔したくないと考えてなかなか物を捨てられません。
掃除をして物を捨てようとしても、「これはいつか着るかもしれないし」とか「今は使わなくてもいつか使うかも」とまったく自分の物を捨てることができません。
結局は、いらない物をたくさん抱えてガラクタに囲まれているケースも多いです。
貧乏性の人の性格に見返りを求めるということがあります。
貧乏性の人は対人関係においても、損得勘定を考えがちで、何かと見返りを求めて行動します。
たとえば、自分が何かを相手にしてあげたと考えれば、それに対して見合うようなリターンがないと大きなストレスを感じます。
常にそのような見返りを考えて行動するために、誰かのために損をするのではないかと警戒して行動することが多くなります。
貧乏性の人の性格に小さな損に拘るということがあります。
貧乏性の人は、たとえばスーパーで安いと思って買った商品が、その後別のスーパーでもっと安い金額で売られているのを見ると「損をした」と激しく後悔します。
たとえ損をした金額がほんの数十円だとしても、貧乏性の人は「損をしてしまった」という事実に大きく落ち込んだり悲しい気持ちになります。
一般的な人もそういった気持ちになりますが些細なことのためすぐに忘れるようなことも、貧乏性の人はいつまでも引きずる傾向があります。
貧乏性の人の性格として「特売」等の言葉に弱いということがあります。
貧乏性の人は損得勘定が最重要事項となるために、「セール」「特売」という言葉に弱く、すぐに買ってしまう傾向にあります。
「特売」という言葉を見ると、買うことによって「得をする」と考え、その割引のタイミングを逃すことで損してしまうと考えて、急いで買わなければと考えます。
貧乏性の人は言動にもその性格が表れることがしばしばあります。
ここでは、貧乏性の人が言いがちな言動を6つご紹介します。
貧乏性の人の言動として、お金や物が「もったいない」という言葉を頻発するということがあります。
貧乏性な人は損をすることが嫌なので、使うことによって減るという行為をできるだけなくしたいと考えます。
そのため、何を使うにしても「もったいない」という言葉を発します。
たとえば、トイレットペーパーやティッシュにしても、使いすぎないように「もったいない」といい、電気や水道も必要以上に使わないように「もったいない」と言ってできるだけ少なく使おうとします。
貧乏性の人の言動に安物のまとめ買いををするということがあります。
貧乏性の人は安いものを安いときに買うということがもっとも得だと強く信じています。
そのため、セールや割引という言葉に弱く、必要以上にまとめ買いをして買いだめすることが多いです。
いつか使うかもという文房具類や日用品についても、より安いものを選んで買いだめしていることが多いです。
貧乏性の人の言動に、恋人との交際費を抑えようとすることがあります。
貧乏性な人はたとえ好きな人、つき合っている人が相手でも損得勘定を働かせています。
できるだけ損をするのを避けたいと考えているために、少額な出費でもなるべく損をしないようにすることに努めます。
恋人とのランチデートや交通費なども、なるべくお金を使わないように仕向けたり、そういった計画を立てたりすることも少なくありません。
貧乏性の人の言動に、買った物を使い始めることができないということがあります。
貧乏性の人にとっては、使いたいときに新品じゃないことは大きな損だと考えます。
そのためいくら物を買っても、すぐに開けて使おうとせずに、袋に入れたまま保管することが多いです。
貧乏性の人は使うことは消耗することでありもったいないと考えるために、買った物であってもすぐには使わずにそのまましまっていることが多いです。
貧乏性の人の言動に、使い捨て品を再利用することがあります。
貧乏性な人は身のまわりの物の品質が落ちたとしても、使えるのであればできるだけ長く使おうとします。
たとえ、多少壊れていたとしても、使える場合には使い続けるということです。
そのために、貧乏性の人は使い捨てが一般的な物でも、完全に使えなくなるまでに何度も再利用しようとします。
たとえば、割りばしの再利用だったり、使い捨てマスクを再利用したりします。
貧乏性の人の言動に物が捨てられないということがあります。
貧乏性の人は一般的な人よりも、物を捨てることに罪悪感を持っている人が多いです。
それは、物を捨てるということは後でその物が必要になった場合に、「損をした」と考える可能性があり、損得勘定ではマイナスな行為だととらえるためです。
実際には使わない物は捨ててしまった方がスペースを有効利用できるなどメリットも多いですが、そういったことは考えずに捨てることは損につながると考えてしまい、物が捨てられないという悪循環に陥りがちです。
一口に「貧乏性」というと嫌なイメージしか浮かびませんが、実は貧乏性にはメリットもたくさんあります。
貧乏性というと言い方が悪いですが、言い換えれば節約上手であるため、主婦になった場合は旦那さまに感謝されることも多いです。
また物を大事に使う傾向があるので物持ちがよく、お金の管理にも厳しいためしっかり者として認識される人も多いのではないでしょうか。
一概に貧乏性に悪いイメージを持たずに、ポジティブな考え方もしてみませんか?
貧乏性にもよいところはいっぱいあるのです。
貧乏性のデメリットとしては、周囲からよく思われないということです。
貧乏性の人はケチで性格が悪いと思われやすく、周囲から浮く存在となりがちです。
人付き合いにおいては損得勘定を働かせすぎると、かえってマイナスになることがあり、デメリットとなることも多いです。
それは会社での飲み会や友達とのつき合いなどで、そういったものを損得勘定で測ることはその人の評判を落とすことにもつながります。
また、お金が絡むこと以外にも人間関係においてドライな印象をもたれやすく、有益な人としかつき合わないという印象を周囲に与えることがあります。
「貧乏性」という言葉を聞くとなんだか悪いことのように感じますが、上述にもありますように、貧乏性にはデメリットだけでなくメリットもあります。
悪い面をきちんと把握することができれば、「貧乏性」のよい面を際立たせることができ、周囲から揶揄されることもなくなるでしょう。
節約上手や、お金の管理にきっちりとしているというメリットが際立つように、貧乏性をしっかりと活かしていくようにしましょう。
Written by 百花繚乱