こんにちは。沙木貴咲です。占い師として活動していると、女性からの恋のお悩み相談がやっぱり多くなります。
でも、実は会社経営者が占いを重宝するケースは少なくないんですよ。社会的に重要なポストを担う人ほど、実は占いを活用していることが多いんです。
会社を経営する方、政治の世界で活躍する方などは、もはや誰に教えを乞うこともありません。私の知り合いにも、社長として会社を経営されている方が何人かいますが、迷い悩んだ時は、基本的に本を読んだり、独自に調査したり、ひたすら考えたりしています。
頂点に登りつめると、自分以外に優れた意見を言える人がいなくなるという状態に陥ってしまうんです。また、会社を左右する大きな案件ほど公言できず、他人に相談なんてできません。
そのため、会社経営者や政治家がお気に入りの占い師を持つケースは少なくなく、そうした傾向は昔からあったものだといえます。
古代日本には、神祇官(じんぎかん)という占いや祭祀を司る役職があり、ナポレオンは古代エジプトの占い書『運命の書』を肌身離さず持っていたといいます。
自分しか信じるべき人がいない立場の人は、とても自然に占いに耳を傾けるんですよ。
とはいえ、占いはあくまで占い。信じるかどうかは自分次第ですし、常に自分に都合の良い結果が出るとも限りません。社会的に重要なポストを担う人が、占いの全てを信じているのかというと、そうではないんです。決定を下すのは、必ず自分。
つまり、占いを活用して成功できる人は、占いに耳を傾けつつも自分を信じ、占いをときに「転ばぬ先の杖」としても利用することを知っている人なんです。
一方、占いに頼りすぎて自分の意志を見失ったり、「失敗するかもしれない」という結果をまったく信用しないで予防策を立てなかったりする人は、占いを成功に繋げられないでしょう。韓国で朴槿恵(パク・クネ)元大統領が、伝統的な韓国の占い師“ムーダン”である友人の言いなりになり、大騒ぎになったのは記憶に新しいはず。
占いは上手に活用するべきもので、それだけを軸に生きていこうとしても、うまくはいかないのです。
占いは、必要な人だけに存在するものなので、世の中のすべての人に活用してもらいたいとは思っていません。
また、決断や迷いを払拭するお手伝いになる以外に、落ち込みすぎた心を立て直すきっかけになったり、ときには占い師は「愚痴聞き役」にもなったりすると、私は個人的に考えています。複雑な人間関係など、身近な人に相談しづらい悩みを抱えた時は特に1人で抱え込まず、占い師に話してみるというのも良い方法だと思いますよ。また、仕事で「こうすればいいことはわかっている。でも、誰かに背中を押してほしい」という時は、占い師に聞いてみても良いかもしれませんね。自分の中の“答え合わせ”をする男性の相談者さんは意外に多いんです。
占いは怪しいものというイメージがありますが、上手に活用すれば必ず人生にプラスになるはずです。
Written by 沙木貴咲