LGBTとは? 簡単におさらいします
社会的に認知されてきているセクシャルマイノリティ(性的少数者)を表す「LGBT」ですが、一説には7%を超える人が該当すると言われています。
AB型の日本人:約10%
左利きの日本人:約11%
ですから、マイノリティではなくLGBTの人は普通にいると思うべきでしょう。
LGBTとはそれぞれ
L:レズビアン
女性の同性愛者です。女性として女性が好きな人。
G:ゲイ
男性の同性愛者です。男性として男性が好きな人。
B:バイセクシャル
両性愛者です。男性も女性もどちら恋愛の対象になる人。
T:トランスジェンダー
性同一性障害など「心と体の性が一致しない人」です。
男性なのに女装している「オカマ」の人はゲイではなくトランスジェンダーです。ゲイは男性として男性が好きな男性ですが、トランスジェンダーは女性として男性が好きな男性であり、ひとくくりで考えるのは非常によろしくないです。
様々な場面で、LGBTについて知る機会が多くなり、自治体、行政も知識や理解を啓蒙普及するようになってきました。
セクシャル・フルイディティとは何?
「セクシャル・フルイディティ」はやはりセクシャルマイノリティの問題なのですが、こちらはセクシャルマイノリティのうちLGBTのどれにも当てはまらない性のあり方になります。
「セクシャル・フルイディティ」は別名「セクシャル・フルイド」と呼ばれていて、「fluid(フルイド)」=「液体、流体」を意味します。
「性的に液体、流体」つまり性の対象が水のように定まっていない、その時の状態によって変わることを言います。
「好きになる相手が男性なのか女性なのか、その時々によって流動していて変わる」ということです。
でもそれって、男女どちらもOKの「バイセクシャル」と同じなのではないですか?
セクシャル・フルイディティとLGBTの違い
セクシャル・フルイディティとバイセクシャルは似ていますが、実は好きになる順序が違います。
バイセクシャルをはじめ、LGBTの人は
「自分は男性(or女性)として男性(or女性)が好きだ」ということをあらかじめ知っています。
バイセクシャルの人も「自分の恋愛対象は男女どちらもありうる」ということを知っています。つまり自身の性自任が先に来ます。
一方、セクシャル・フルイディティの人の恋愛対象、性の対象は流動的です。
相手が男性か女性かはその時に好きになった相手によります。それがたまたま男性だった、女性だったというだけで性自任が先に来ないんです。
つまり
セクシャル・フルイディティ:好きになった人が好きな人。男性か女性かは関係ない。自分が同性愛者なのか異性愛者なのかそもそも気にしない。
バイセクシャルを含むLGBT:自分は男性or女性として男性or女性が好き。好きな対象の性別はあらかじめ決まっていてそれが同性なのか両性なのか、性自任をしている。それ以外の人は恋愛の対象にならない。
最初から「自分の恋愛相手は○○」と自任しているのがLGBT、とにかく「性別を問わず好きになった人が恋愛相手」というのがセクシャル・フルイディティです。LGBTの人を好きになるかもしれません。
目の前の人の性差を気にせずに恋愛ができる人がセクシャル・フルイディティになります。
この「セクシャル・フルイディティ」という言葉が広まったきっかけが、アメリカハリウッド俳優のジョニーデップさんの娘リリーローズさんのカミングアウトでしたが、これをきっかけにLGBTのカミングアウトとは違う形で、自身の性について明らかにする人が増えているようです。
LGBTだと思っている人も、セクシャル・フルイディティなのかもしれません。是非、このワード知っておいてください。
Written by 松田(松本)謙太郎
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