突然ですが問題です! あなたの意中の彼が嬉しそうに話してきました。
「昨日さ、驚くことがあったんだよね。ほら前にさ、厳しい上司がいるっていってたの、覚えてる? その人に飲みに誘われて、小言でも言われんのかと思ったんだけど、仕方なくついて行ったらさ……なんと俺のことを期待してるって言うんだよ、だから厳しく接して来たんだって」
さて、どのタイミングで「ふうん」や「へぇ」などのあいづちを入れれば、彼はあなたに好感を持つでしょうか?
今までに「人の話ぜんぜん聞いてない」「話しててもつまらない」なんて言われたことはないですか? 実は会話において一番大切で難しいのは「聞く」こと。ただ、一生懸命聞いていても、それが相手に伝わらないこともあります。
今回は、“聞き方が上手になるあいづちのテクニック”を伝授したいと思います!
実験をした心理学者がいます。どんな実験かというと、被験者が話す会話の「、」や「。」が出てくる部分にカウンセラー役の人があいづちを入れていくのです。
パターンが3つあり、句読点の総数のうち、①12%、②40%、③80%の頻度であいづちの回数を変えてみます。③になると、ほとんど句読点ごとにうなづいている感じになります。
結果、一番好意的な評価を受けたのは真ん中の②だったということで、ここまでは「やっぱりね、なあんだ」って感じなのですが、注目すべきは最低評価だったのが①ではなく③だったということ。
① の、「少ないあいづち」であっても、会話のポイントできちんとあいづちをいれた場合、②と同じくらい「話を聞いてくれている」という好意的な評価を得ました。
つまり“「あいづち」は回数が多すぎると逆効果”、また“回数は少なくても要所を押さえていれば好意的な評価が得られる”ということなんです。
「昨日さ、A驚くことがあったんだよね。Bほら前にさ、C厳しい上司がいるっていってたの、D覚えてる? Eその人に飲みに誘われて、F小言でも言われんのかと思ったんだけど、G仕方なくついて行ったらさ……Hなんと俺のことを買ってるって言うんだよ、Iだから厳しく接して来たんだってJ」
このうち、あいづち必須なポイントは、?のあとのEと最後のJ。Bのあとで「なに?」と聞いてあげるとベスト。3カ所あいづちを入れたとして10個句読点があるので、30%にあたります。
これらをハズしてしまったり、また選んでいたとしてもそれ以外の所であいづちを入れ過ぎてしまうと、彼は「ちゃんと聞いてくれてんのかな?」と感じてしまう可能性が大です。
でも実際のトーク場面でベストのタイミング、あいづちポイントをつかむのって難しいですよね。なので、シンプルに「ここ!」をみつける方法をお教えします。
相手の動きに注目するんです。相手が息をついたとき、身体を自分側に傾けてきたとき、ふと見つめてきたときなど、“動きが変わったとき”があいづちのポイント!
それを見逃さないためには、相手を見つめてあげること。これは同時に、「注目してくれてるな」という意識を相手に伝えることにもなります。これだけでも話し手の満足度が違ってきます。
あいづちの言葉だけでなく、相手の動きに自分のうなづきを合わせてあげるとより効果的です。
あなたは普段、彼氏や友達とどんな話をしていますか?
「今日バイト先でこんなことがあってね~」「友達でおかしな子がいるんだけどさ、」よくよく思い出してみると自分の話ばかりしてはいないでしょうか?
「彼女っていつも自分の話ばかりで、人の話はぜんぜん聞いてないよな」と感じさせてしまうと、人の心は離れていきます。
コレを読んでいるあなたが男性でも同じです。話の面白い男性はモテる、なんて勘違いしてはいないでしょうか?そりゃ面白いにこしたことはありませんが、一方的に話されるばかりではやがて笑えなくなってきます。
「今日仕事でこんなことがあってね~」の後には、必ず「あなたはどうだった?」と聞いてあげてください。そして、あいづちは相手の心に寄り添うように。そうすれば、彼(彼女)は、何かあったとき真っ先にあなたに話したいと思うようになるでしょう。
参考資料:「恋愛心理術」ゆうきゆう だいわ文庫
Written by mami